設備の部品変更により大幅な時間削減・業務効率の向上に成功した施策事例

おでかけ施設が抱える様々な課題に対して、施設さんが実際におこなった具体的な施策と成果について紹介させて頂く事例紹介。今回の事例は、中国・四国地方のとある屋外施設さんの「設備(レンタサイクル)の部品変更により大幅な時間削減・業務効率の向上に成功」した事例となります。今後の貴施設の施策検討の参考にされてみてはいかがでしょうか。

目次

施設:今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

状況:レンタサイクルを提供

課題:サドルの上げ下げに時間がかかり、ほかのお客様をお待たせしてしまうことも

施策:スムーズに調整できる部品に付け替え

工夫:「そういうものだから仕方ない」にせず専門家へ相談

成果:低コストでの付け替えで対応時間が大きく改善

今後:「当たり前」になってしまってることに慣れない

【施設】今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

紹介施設のイメージ

施設ジャンル:キャンプ場
施設エリア :中国・四国
施設規模  :敷地面積 44,000㎡
主な顧客属性:ファミリー

【状況】レンタサイクルを提供

Q:まず、今回の施策を実施されるまでの状況について教えてもらえますか?

当施設では蒜山の大自然の中を思いっきり楽しんでいただけるよう、レンタサイクルをご用意しています。全部で16台、そのうち8台はモンベル製の高機能な自転車で、とても人気で好評いただいています。

モンベル製の自転車は機能もいいですし、見た目もかっこいいのでとても人気があるのですが、サドル調節を六角レンチでおこなうタイプのものでしたので、貸出時に少し時間がかかっていました。

【課題】サドルの上げ下げに時間がかかり、ほかのお客様をお待たせしてしまうことも

Q:その状況の中で、何を一番の課題として捉えたのでしょうか?

サドル調節に長時間かかるわけではないですが、調整中はスタッフがお客様についている形になるので、混雑している時はスタッフの手がまわらなくなってしまったり、ほかのお客様をお待たせしてしまったりすることがありました。

【施策】スムーズに調整できる部品に付け替え

Q:今回、実施された施策内容について詳細を教えてください。

六角レンチで調整しなければいけなかった部分を、通常の自転車のサドル調節時に使用するような、スムーズにサドル調節ができるようになる部品に付け替えをしました。

【工夫】「そういうものだから仕方ない」にせず専門家へ相談

Q:この施策を実施するにあたり、工夫したことはありますか?

モンベルの自転車は人気も高いのですが、あまりレンタサイクルで使われることが多くないようで、それは今回のサドル調節部分でも実感しました。しかし、「これはそういう自転車だから」ということで諦めるのではなく、年に1回メンテナンスをしてくれる自転車屋さんにそのことを相談しました。あっさり「部品を付け替えることができるから、簡単に調節できるようになるよ」と教えていただき、今回の部品付け替えに至りました。

「こういうものだから仕方ない」と我慢するのではなく、それに詳しい方に相談することによって解決策が見出せました。

【成果】低コストでの付け替えで対応時間が大きく改善

Q:この施策を実施したことによる、具体的な成果について教えてください。

1台数百円という低コストで部品の付け替えができました。サドルの調節もほとんど時間がかからずできるようになり、お客様をお待たせすることもなくなり、スタッフにも余裕ができるようになりました。

付け替え前、例えば1台あたり5分かかってたとしたら8台で40分。貸し出しが1週間で40台だったとしたら120分、1ヵ月で480分…と、重ねていけば膨大な時間になります。その時間が改善されたのが非常に大きいです。

【今後】「当たり前」になってしまってることに慣れない

Q:今後考えられている展開や打ち手は何かありますか?

施設を運営していると、「当たり前」になってしまっていることをスルーしがちになってしまうのですが、「これは本当にどうにもならないのか?」「なにかいい方法があるのではないか?」ということをしっかり考えていきたいと思っています。