仕込み業務の外注化により年間500万円以上の人件費削減に成功した施策事例
おでかけ施設が抱える様々な課題に対して、施設さんが実際におこなった具体的な施策と成果について紹介させて頂く事例紹介。今回の事例は、中国・四国地方のとある屋外施設さんの「仕込み業務の外注化により年間500万円以上の人件費削減に成功」した事例となります。今後の貴施設の施策検討の参考にされてみてはいかがでしょうか。
【施設】今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

施設ジャンル:キャンプ場
施設エリア :中国・四国
施設規模 :敷地面積 44,000㎡
主な顧客属性:ファミリー
【状況】発注~食材のカット等の仕込み作業をスタッフが実施
Q:まず、今回の施策を実施されるまでの状況について教えてもらえますか?
今まではBBQの食材など、すべてスタッフが発注・納品・検品・食材のカットなどの仕込み作業をおこなっていました。朝食もスタッフが現地で作り、完成したものを提供していました。
【課題】残業が多い状況が続いてしまった
Q:その状況の中で、何を一番の課題として捉えたのでしょうか?
すべてスタッフがおこなうことによって、お客様が増えれば増えるほどスタッフの負担が増え、結果的に残業が多くなってしまいました。そのスタッフの負担をどうにかしなければ、と感じたのはもちろんですが、もともと人件費が一番かかるのは飲食関連で、そこからさらに残業代が上乗せされたので、経営的にもなんとかしなければ、と考えていました。
【施策】仕込み業務を外注に変更
Q:今回、実施された施策内容について詳細を教えてください。
2021年4月から、野菜や肉の検品やカットを外注で対応することにしました。1人分ずつ個包装で届けてくれる形です。今までは、個別の食材の発注、納品・検品、肉・野菜のカット、人数分まとめる、といった作業をしていたので、その業務がまるまるなくなりました。
【工夫】朝食の提供の仕方も変更
Q:この施策を実施するにあたり、工夫したことはありますか?
それまでは、朝食用にホットサンドを現地でスタッフが作り、完成したものを提供していましたが、食材と調理器具をお渡しして、ご自身で作っていただく形に変更しました。これは単純に人件費を削減するためではなく、「お客様にキャンプ気分をしっかり味わってもらえるように」という思いもあり、提供の方法を変えました。
【成果】年間500万円以上の人件費削減に成功
Q:この施策を実施したことによる、具体的な成果について教えてください。
食材の仕込みを外注したことにより、年間で500万円以上の人件費削減に成功しました。スタッフの残業時間が改善されたことが大きく影響しています。
また、朝食もお客様が楽しみながら作っている姿が見られます。変えようと決めたきっかけはこちら側の都合でも、改善の仕方によってお客様の満足度を上げることができました。
【今後】継続実施するが、トレンドの状況を見ながら判断
Q:今後考えられている展開や打ち手は何かありますか?
外注は今後も継続して実施していきます。ただ、昨今のグランピングブームのようにトレンドが変わっていくことがあるので、状況を見ながら都度判断をしていきたいと思っています。その際に見直しが必要になるかもしれませんし、仕組み自体を変更するかもしれません。