ポイント
▶行かない理由の上位は「子どものぐずりや体調面」「アクセス」「費用面」
▶まとめ
子どもとのスキー・スノーボードに行きたいと思う家族も多いのではないでしょうか。しかし、実際に子どもを連れて行くとなると、「寒さや体調が心配」「アクセスしにくい」「費用が高い」など、子育て家庭にとってハードルも少なくありません。今回は、いこーよモニターアンケートをもとに、子育て世代のスキー・スノーボードの経験や不安、今後の参加意向などについて調査・分析しました。
まず、子どもとスキー・スノーボードに行ったことがあるかを尋ねました。
「子どもと一緒に行ったことがある」は 20%となり、80%は未経験という結果でした。子育て世代のウィンタースポーツに対してのハードルの高さがうかがえます。
出典:いこーよモニターアンケート2025年12月調査より
では「行ったことがある」という家庭では、お子さんは何歳でゲレンデデビューしているのでしょうか。
結果を見ると、2歳以下が31%と最多で、早期のデビューが目立ちます。「3歳」26%、「4歳」23%が続き、2〜4歳の未就学児のデビューは約80%となりました。
近年はキッズ専用エリアや幼児向けスクールなど、小さな子どもでも安心して楽しめる環境が増えていることが、早期のゲレンデデビューを後押ししていると考えられます。
一方で、未経験の家庭が多い現状を踏まえると、「行く家庭は幼少期から積極的に行く」「行かない家庭はまったく行かない」という二極化が起きていると思われます。
出典:いこーよモニターアンケート2025年12月調査より
スキー・スノーボードに行かないという人に理由を尋ねました。
最も多かったのは、「子どもがまだ小さく、ぐずったり疲れないか不安(35%) 」という声でした。
低年齢の子どもは体温調節が難しく、寒さで機嫌が変わりやすかったり、自分の気持ちや疲れをはっきり伝えられない時もあります。慣れていない雪山だと、子どもも親もより不安を感じやすいと言えます。
次に多かったのは、「スキー場が遠い(32%)」という理由です。子育て家庭にとって、長時間の移動はそれだけで大きな負担になります。「行ってみたい気持ちはあるけれど、遠さを考えると踏み切れない」という家庭が少なくないと考えられます。
続いて多かったのは、「交通費・宿泊費・リフト代などの費用が高い(29%)」 という理由です。遠方から行く場合は宿泊も視野に入れて予定を組む必要があり、どうしても出費がかさみます。日帰りであっても、家族全員分となるとまとまった金額になるため、「行きたいけれど、費用を考えると他のお出かけ先を優先してしまう」という家庭は多いと考えられます。
また、「保護者が苦手・興味がない(26%)」という回答も目立ちました。 親自身が滑れない、経験が少ない、寒い場所が苦手といった要因があると、子どもを連れて行くハードルは一段と高くなります。家族レジャーは親の負担が大きいため、「自分が楽しめないと連れて行きづらい」 という本音が見受けられます。
出典:いこーよモニターアンケート2025年12月調査より
では、今後スキー・スノーボードに行きたいと思うかを尋ねました。
その結果、64%が「行きたい」と回答し、行ったことがない家庭が多いにもかかわらず、前向きな意向が多数派となりました。
経験別にみると、子どもとスキー・スノーボードに行ったことがない家庭でも、56%が「今後行きたい」 と回答しました。行かない理由として、「ゲレンデでの子どもの体調」「距離の問題」や「費用面」などの不安が挙げられました。
しかし、「本当は体験させたい」 という気持ちを持つ保護者は多いことがわかります。行かないのは“興味がないから”ではなく、ハードルが高く、踏み出せていない家庭が多いようです。
経験したことがある家庭では95%が「また行きたい」と答えていることからも、きっかけさえあれば、スキー・スノーボードは家族で楽しめる冬のレジャーだと言えそうです。
出典:いこーよモニターアンケート2025年12月調査より
今後スキー・スノーボードに「行きたい」と答えた家庭に、どんな条件があれば今後より行きたいと思うかを尋ねました。
最も多かったのは、「スキーの装備にかかる費用(購入やレンタルなど)がもっと安くなる・割引があったら(61%)」。つぎに「スキー場でかかる費用(リフト代やスクールなど)がもっと安くなる・割引があったら(55%)」という費用面の条件が上位となりました。やはり費用面は家族の冬のレジャーの大きな課題となっています。
次に多かったのは、「近くに行きやすいスキー場があったら(49%)」 という回答でした。 アクセス面は、子育て家庭にとって費用と同じくらい重視されるポイントであり、「気軽に行けるのであれば、もっと行きたい」 という意向が読み取れます。
子どもが疲れたときにすぐ休める場所がある、ぐずったときに気分転換できるスペースがあるなど、少しでも不安を減らし、安心して楽しめる環境を求める声が多いことがわかります。
出典:いこーよモニターアンケート2025年12月調査より
スキー・スノーボードに「行きたいと思わない」と答えた家庭にも、どんな条件があれば「行ってもいいと思うか」を尋ねました。
最も多かったのは、「子どもがスキー・スノボに興味を持ったら(40%)」 という回答でした。子どもが「やってみたい」と前向きになることが、参加を後押しする大きなきっかけになりそうです。
次いで多かったのが、「スキーの装備にかかる費用がもっと安くなる・割引があったら(34%)」 「近くに行きやすいスキー場があったら(34%)」。行きたい家庭と同様、費用面とアクセス面の負担が大きな壁となっていることがうかがえます。
また、「初心者や小さな子でも安心して楽しめる設備・サポートがあったら(31%)」、「スキー場でかかる費用(リフト代やスクールなど)がもっと安くなる・割引があったら(26%)」という回答が続きました。
行きたくないと答えた家庭でも、子どもの気持ち・費用の軽減・行きやすさ・安心できる環境といった条件が整えば、参加に前向きになる可能性があることがわかります。
出典:いこーよモニターアンケート2025年12月調査より
今回の調査から、子どもとのスキー・スノーボードはまだ経験者が少ない一方で、関心の高さがうかがえました。
未経験家庭が 8割を占めるものの、その半数以上が「今後行きたい」と答えており、興味はあるのに踏み切れていない層が多いことがわかります。
行かない理由として挙げられたのは、子どもの体調、ぐずりへの不安、アクセス面、費用負担、保護者自身の苦手意識など、現実的なハードルでした。
今後行きたいと思う条件を尋ねたところ、行くことに意欲的な家庭では、費用の軽減、アクセスの良さ、安心して過ごせる環境が整えば、より行きやすいと答えています。「行こうと思わない」と答えた家庭では、「子どもが興味を持ったら行ってもよい」 という声が最多でした。子どもの「やってみたい!」という気持ちが、スキー・スノーボードへの参加を後押しする大きなきっかけになることがうかがえます。
安心して挑戦できる環境づくりや、費用・アクセス面のサポートが充実すれば、冬ならではのレジャーであるスキー・スノーボードは家族にもっと広がっていくのではないでしょうか。
■いこーよアンケート調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/「いこーよ」会員
調査期間/2025年11月27日~12月3日
サンプル数/448サンプル
調査分析/いこーよ総研