ライブカメラの導入により公式HPのPVが大きく増加した施策事例
おでかけ施設が抱える様々な課題に対して、施設さんが実際におこなった具体的な施策と成果について紹介させて頂く事例紹介。今回の事例は、「氷ノ山自然ふれあい館 響の森」さんの「ライブカメラの導入により公式HPのPVが大きく増加」した事例となります。今後の貴施設の施策検討の参考にされてみてはいかがでしょうか。
【施設】今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

日本二百名山のひとつ・氷ノ山の自然情報・登山道情報・地域の観光情報などを紹介している展示施設です。施設内の森のジオラマでは、直径23m、高さ10mの室内に氷ノ山のブナ林を再現。森の遊び広場では、着ぐるみを着て動物になりきるコーナーやクマのすみかで記念撮影できるコーナーがあり、生き物について楽しみながら学べます。スタッフが骨格・昆虫の標本を作製している姿を見る事ができるコーナーもあり、子どもに興味を持たせる工夫がたくさんあります。
【状況】モニターの故障で入れ替えが必要に
Q:まず、今回の施策を実施されるまでの状況について教えてもらえますか?
響の森は氷ノ山のビジターセンターという事もあり、外の様子を見ることが出来るように施設から外に向かってカメラとモニターを設置しています。
また、施設の公式サイトはありましたが、特にリアルタイムで施設(周辺)の様子が分かるようなコンテンツは掲載しておらず、施設周辺の天候情報や登山情報が欲しくて直接電話がかかってくる事がたびたびありました。
そんな中、施設内から外に向かって設置していたモニターが壊れてしまったのです。
【課題】より多くの情報を届けたい
Q:その状況の中で、何を一番の課題として捉えたのでしょうか?
当施設は標高845mの位置にあり、お客様がお住まいになられている場所と天候が違う事も多いため、前述の通り、天候情報等を求めてお電話を下さる方も多く、SNSや公式HPなどで、より多くの情報を届けたいという思いがありました。
【施策】ライブカメラを設置し、HPで閲覧できるように
Q:今回、実施された施策内容について詳細を教えてください。
まず、モニターが故障した事により、入れ替えを余儀なくされました。そこで、HPで閲覧できるライブカメラを設置すれば、お客様が求めている情報をリアルタイムに届けられるのではないかと思い、ライブカメラの設置を決めました。
【工夫】館長の等身大パネルを設置
Q:この施策を実施するにあたり、工夫したことはありますか?
カメラの映る箇所に館長の等身大パネルを設置し、積雪状態などがわかるようにしました。
比較対象が何もないと、どのくらい積もっているのかがわかりにくいですし、単純に高さだけが分かる身長計のようなものという案も出たのですが、親しみやすさとイメージしやすさを重視し、等身大パネルの設置を決めました。
お客様からは、このパネルについてお声がけいただいたりもして好評です。
【成果】公式HPのPVが大きく増加
Q:この施策を実施したことによる、具体的な成果について教えてください。
まず、目に見える効果として公式HPのPVが大きく伸びました。
公式HPに辿り着いてからライブカメラを見る方も多いのですが、ライブカメラから流入して公式HPを見にくるという方も少なくありません。リアルタイムの情報を求めている方が非常に多かった事を実感しました。
天候情報や登山情報を求める電話についての増減は、それまで計測していなかったので正直なところわかりません。しかし、11月や12月の雪が降っているか降っていないかの微妙な時期にも、ライブカメラでリアルタイムな情報を届けられる事によって、「雪が降ったから雪遊びに行こう」等の判断ができるようになったと思います。
【今後】リアルタイムな情報を届ける
Q:今後考えられている展開や打ち手は何かありますか?
ライブカメラは今後も継続して、リアルタイムな情報をお届けします。また、SNSでイベント状況や参加者様のご様子などを投稿し、旬な情報や当日の様子などを提供していきたいと思っています。