イベント開催により新たな顧客層の開拓・日帰り客が増加した施策事例

おでかけ施設が抱える様々な課題に対して、施設さんが実際におこなった具体的な施策と成果について紹介させて頂く事例紹介。今回の事例は、中国・四国地方のとある屋外施設さんの「イベント開催により新たな顧客層の開拓、日帰り客が増加」した事例となります。今後の貴施設の施策検討の参考にされてみてはいかがでしょうか。

目次

施設:今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

状況:ファミリーや男性のお客様の宿泊が主体

課題:女性や若年層の集客を伸ばしたい

施策:リニューアル後、イベントを実施

工夫:自施設開催だけでなく、地域との連携も

成果:女性グループや若年層の来場増、日帰り参加のお客様も増えた

今後:お客様の生の声を聞き、次に活かす

【施設】今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

紹介施設のイメージ

施設ジャンル:キャンプ場
施設エリア :中国・四国
施設規模  :敷地面積 44,000㎡
主な顧客属性:ファミリー

【状況】ファミリーや男性のお客様の宿泊が主体

Q:まず、今回の施策を実施されるまでの状況について教えてもらえますか?

キャンプ場ということもあり、宿泊のお客様が主体でした。2018年の7月にリニューアルオープンをしたのですが、それまではファミリー層や30代以降の男性がメインでご来場いただいていました。

【課題】女性や若年層の集客を伸ばしたい

Q:その状況の中で、何を一番の課題として捉えたのでしょうか?

集客のメインである、ファミリー層は多くご来場いただいていたので、大きな課題として捉えていたわけではありませんが、女性や若年層の来場を増やしていきたいという思いはありました。

【施策】リニューアル後、イベントを実施

Q:今回、実施された施策内容について詳細を教えてください。

2018年7月にグランピング設備などを整え、リニューアルオープンをしました。設備を整えただけでなく、さらに定期的に日帰りで参加できるようなイベントの開催も実施することにしました。

【工夫】自施設開催だけでなく、地域との連携も

Q:この施策を実施するにあたり、工夫したことはありますか?

自施設での単独イベントはもちろんですが、地域と連携したイベントにも参加しました。当施設が所在する真庭市では、毎年9月に行政主体のイベントが何年も開催されています。2020年は新型コロナウイルスの影響で開催されなかったのですが、2021年はこちらのイベントにも参加し、共同開催させていただきました。

【成果】女性グループや若年層の来場増、日帰り参加のお客様も増えた

Q:この施策を実施したことによる、具体的な成果について教えてください。

宿泊のお客様向けには、昼間に花火玉にメッセージを入れて夜に打ち上げるワークショップを開催したり、日帰りのお客様も気軽に参加できるマルシェなど、ファミリーだけでなく、女性や若年層にも人気のイベントになりました。

特にマルシェは大好評で、このイベントのためだけに来場される方も多く、イベント参加者の9割は日帰りのお客様で賑わいました。宿泊は50組までしか受け入れができないため、こういった日帰りイベントでの集客が与える売上への影響は大きいですし、「次は宿泊も」という、次につながるきっかけになっていると思います。

宿泊の方に関しては、ちょうどグランピングブームということもあったので、それまではあまりいなかった女子だけのグループや大学生など、若い方の来場が増えたという成果もあります。

【今後】お客様の生の声を聞き、次に活かす

Q:今後考えられている展開や打ち手は何かありますか?

来年度も行政と実施するイベントへの参加意向はありますが、こちらは実施有無が当施設だけで決められるものではないので、それとは別に施設単独でのイベントの年間計画をたてています。

今までに実施したイベントの中でも特に好評だったマルシェの継続開催など、お客様の生の声を大切に今後もイベントを実施していこうと思っています。