ポイント
▶出かけている人は気温とお出かけ度合いに大きな相関は見られず
▶まとめ
この夏は各地で厳しい暑さが続きました。最高気温が35度を超える猛暑日も多く、外出を控えたという家庭もあったのではないでしょうか。そこで、子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」のアクセスデータ(=お出かけ度合いの目安)と夏の天気や気温を比較し、天候がお出かけに影響があったのかを分析してみました。
(※天気や気温はhttps://tenki.jp/ を参照)
まず、いこーよのアクセスデータから、昨年2024年と今年2025年の夏のお出かけ度合いを見ていきます。同じ年の6月を基準にして、7月・8月のお出かけ度を比較しました。
結果を見ると、7月はいずれの年も6月よりお出かけ度が増えており、2024年と2025年で大きな差はありませんでした。一方で8月は、2024年が6月比で1.52倍だったのに対し、2025年は1.44倍と伸び幅が小さくなっていました。
出典:いこーよサイトアクセス解析より
※2024年と2025年のいこーよサイトアクセス数から分析
この背景には、連日の猛暑による外出のしにくさに加え、更なる物価高の影響によるお出かけ予算の削減が影響している可能性があります。
実際、夏休みのアンケートでも、「暑かったから」「物価高やガソリン代の高騰」などを理由にお出かけを控えた家庭が一部見られました。猛暑と家計負担が相まって外出意欲を抑える要因となったと考えられます。

出典:いこーよモニターアンケート2025年9月調査より
とはいえ「出かけた家庭」に限ってみると、気温の高さはお出かけ行動に大きな影響を与えていませんでした。7〜8月の気温と家族のお出かけ度合いには、どのような関係があったのでしょうか。
まず、7~8月の「いこーよ」のアクセスデータを気温と並べてみると、アクセス数は気温や天気の変化よりも、土日や三連休、夏休みの開始やお盆休みといった暦の影響を強く受けていることがわかります。特に週末ごとにアクセスが上がる傾向が明確で、雨の日でも連休や休暇に重なればお出かけ度合いは高まっていました。「せっかくの週末には夏休みのお出かけを楽しみたい」という気持ちがうかがえます。
出典:いこーよサイトアクセス解析より
※天気や気温はhttps://tenki.jp/ を参照 東京の天気を比較対象として分析
気温とお出かけ度合いの関係をより正確に見るために、曜日による差をならしたデータで分析しました。具体的には、「各週の平日アクセス数の平均」と「各週の土日祝日アクセス数の平均」を出し、それを基準に各日のアクセス数がどのくらい高いか(または低いか)を算出。その数値と、その日の最高気温を組み合わせて散布図にしたのが下のグラフです。
結果を見ると、最高気温とお出かけ度合いの間に明確な相関は見られず、「気温が高いから出かけない」「低いから出かける」といった傾向は確認できませんでした。つまり、出かけた家庭は、暑さに関係なく予定通りお出かけを楽しんでいたといえます。
出典:いこーよサイトアクセス解析より
※天気や気温はhttps://tenki.jp/ を参照 東京の天気を比較対象として分析
実際の夏休みのお出かけアンケート結果でも、2025年夏は約9割の家庭が夏休みにお出かけや旅行をしており、特に日帰りは「増えた」と答えた家庭が49%にのぼりました。
気温には大きな影響が見られませんでしたが、天気によっては違いが出ていました。下のグラフは、「いこーよ」での屋内施設ページと屋外施設ページへのアクセス数をもとに、その割合を日ごとに示したものです。
結果を見ると、雨の日には屋内施設の割合が高まる様子がデータから見て取れます。特に8月10~12日の雨では屋内比率が大きく伸びており、天候に合わせて屋内が選ばれやすい傾向がうかがえました。
出典:いこーよサイトアクセス解析より
※天気や気温はhttps://tenki.jp/ を参照 東京の天気を比較対象として分析
いこーよのサイトアクセスの分析からは、家族のお出かけは気温や天気そのものよりも、土日や連休、そしてお盆休みといった暦の影響を大きく受けていることがわかりました。
雨の日には屋内施設のアクセス割合が高まり、天候に合わせて行き先を変える様子もうかがえます。
一方で、今年の8月は前年と比べてお出かけ意欲の伸びがやや鈍化しました。背景には、連日の猛暑による外出のしにくさに加え、物価高に伴う家計への影響の可能性も考えられます。実際、夏休みのお出かけ調査でも「暑かったから」「物価高やガソリン代の高騰」といった理由でお出かけを控えた家庭が一部見られました。
それでも猛暑や天気に左右されてお出かけを取りやめるのではなく、家庭ごとに暑さや天候への対策をとりながら、家族のお出かけを楽しんでいる傾向が見て取れました。夏休みのお出かけ調査でも、約9割の家庭がお出かけや旅行を楽しんでおり、日帰りのお出かけは「増えた」という回答が約半数にのぼりました。
夏休みという特別な時期ならではの「思い出を大切にしたい気持ち」が表れているといえそうです。