全国旅行支援がスタートし、全国各地の観光地が賑わいを見せています。そこで今回は、全国126のおでかけ・宿泊施設に「お出かけ・旅行施設の全国旅行支援への参加とその影響」について聞いたアンケート結果を紹介いたします。
アンケート回答施設の概要
以下は、今回のアンケート対象となった126施設の概要です。
※【施設規模】については、コロナウイルスの影響を受けていない時期の来場人数
【地域】
【施設規模】
【施設ジャンル】
全国旅行支援の対象になっている施設が5割、宿泊施設では全施設が対象
まず最初に、全国旅行支援の対象となっているかを聞きました。
今回アンケートに回答してくれた施設では、半数が「地域限定クーポンなどの利用可能店舗の対象となっている」と回答。一方で、全国旅行支援の対象となっていないという施設は4割という結果でした。
全国旅行支援の対象になっている割合を、施設ジャンルでみた結果がこちらです(※回答数が比較的多かった施設ジャンルのみ抜粋)。
体験施設やプール、スキー場などのシーズン施設などは全国旅行支援の対象になっている割合が多く、宿泊施設も8施設すべてが「宿泊旅行施設の対象となっている」と回答しています。
対象施設では予約や利用増
全国旅行支援の対象となっているという施設に、全国旅行支援による影響がどの程度あるかを聞きました。
11月の初旬に調査したこともあり「まだわからない」も多いものの、全国旅行支援により予約や施設利用が「かなり増えた、増えている」が11%、「少し増えた、徐々に増えている」も46%、合わせて6割近くが「増えた」と回答しており、増えなかったという回答を大きく上回っています。
7割の施設が全国旅行支援のメリットを実感
全国旅行支援のメリットを感じるかを聞いた結果がこちらです。
7割近くの施設がメリットを「感じている」と回答しており、全国旅行支援の効果が実感されています。
Go To トラベル実施時と比較しても同程度かそれ以上の効果を実感
続いて、過去のGo To トラベル実施時の影響と比較した結果がこちらです。 (※今回の調査で過去実施のGo To トラベルについて質問)
全国旅行支援はまだ実施中のため、「わからない」という回答が多く含まれていますが、比較のために「わからない」の回答を抜いた割合も出してみました。
この結果をみると、Go To トラベル実施時の方が「かなり増えた」が多いものの、「増えた」の合計をみると今回の全国旅行支援も同じ程度「増えた」と回答していることがわかります。
メリットの実感について、Go To トラベル実施時との比較したグラフがこちらです。(※今回の調査で過去実施のGo To トラベルについて質問)
こちらも、全国旅行支援のメリットの有無について「どちらとも言えない」という回答が24%いますが、それを除いて集計すると、Go To トラベルよりもメリットを感じている施設が多くいることがわかります。
全国旅行支援の具体的なメリットは「来場が増えた」「単価の上昇」
こちらも、全国旅行支援のメリットの有無について「どちらとも言えない」という回答が24%いますが、それを除いて集計すると、Go To トラベルよりもメリットを感じている施設が多くいることがわかります。
具体的なメリットについて自由回答で聞いた結果を紹介します。(自由回答<施設ジャンル、2019年時の年間来場者数>の順で表記)
【予約や利用、来場が増えた】
- お客様が増えた <体験施設(屋外)、1,001~5,000人>
- 宿泊予約が増えたこと<テーマパーク、遊園地(屋外)、100,001~500,000人>
- 来場者数の増加<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、100,001~500,000人>
- 直近の予約がかなり増えている<宿泊施設(屋内)、50,001~100,000人>
- 遠方の方の集客<スポーツ関連施設(屋内)、5,001~10,000人>
- 集客につながる<プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋外)、1,000人未満>
- クーポンを使用するために訪れる方が増えた。クーポンにより客単価が上がる。<体験施設(屋内)、5,001~10,000人>
- ご利用者数が増えた<宿泊施設(屋内)、わからない>
- 館内利用が増える(食事・マッサージ・お土産)<温泉・銭湯(屋内)、500,001~1,000,000人>
- ハイシーズンではないが利用者が多くいらっしゃる<宿泊施設(屋外)、100,001~500,000人>
- 予約が増えてきた<体験施設(屋内)、1,000人未満>
- 来場者の増加とクーポン使用者の増加<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、10,001~50,000人>
- 来店機会の増加<体験施設(屋内)、1,001~5,000人>
- 川で遊ぶアクティビティは9月・10月がかなり少ないが、割引を使ってくる予約がぽつぽつと入ったので、メリットとなった。<体験施設(屋外)、10,001~50,000人>
【新規利用のきっかけになる(興味をもってもらえる)】
- 新規利用増加<温泉・銭湯(屋内)、100,001~500,000人>
- 利用するきっかけになるのではと予想しています<動物園、サファリパーク、牧場、水族館などの生き物関連(屋内)、10,001~50,000人>
- 旅行支援があることで複数回の旅行を計画するケースもあり、利用機会が増えているのではないかと思う。HPなどの媒体と別に旅行支援のサイトを閲覧し、その中に施設名があることで間口が広がっている気がする。企業努力とは別に割引があるため、経営への影響が少ない<プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋外)、1,001~5,000人>
- 利用数は多くはないものの、手数料がかからず候補先となっている方がいるため<アスレチック(屋外)、10,001~50,000人>
- お客様を誘致しやすい<宿泊施設(屋内)、1,000人未満>
- 選択肢に入れてもらえている<宿泊施設(屋内)、1,001~5,000人>
- お客様が利用しやすい<体験施設(屋内)、1,001~5,000人>
- 陶芸体験に興味を持っていただける<体験施設、1,000人未満(屋内)>
- クーポンがあることでより体験しやすくなった<体験施設(屋内)、1,000人未満>
【クーポンを使うために来店してくれる】
- クーポン使用店舗を探して予約が入る<プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋外)、わからない>
- 地域限定クーポンを利用してお買い物してくれるお客様がいる。クーポンがなければ店舗に立ち寄ってもらえていないと思う<体験施設(屋内)、1,000人未満>
- 今日初めてクーポン利用者が来店されました<レストラン・カフェ、ショップ、商業施設(屋内)、1,000,001~5,000,000人>
- クーポンを毎日たくさん使っていただけている<動物園、サファリパーク、牧場、水族館などの生き物関連(屋外)、100,001~500,000人>
- クーポン券利用のお客様が一定数いる<観光農園(屋外)、5,001~10,000人>
- クーポン利用がある。<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、10,001~50,000人>
- クーポン券分は必ず購入してくれるから。<テーマパーク、遊園地(屋外)、50,001~100,000人>
- 宿泊をされた市や県でクーポンを使用されることが多いと実感します。<プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋外)、50,001~100,000人>
- クーポンをもらった人が使おうと思って立ち寄ってくれる<スポーツ関連施設(屋外)、1,000人未満>
- クーポン券を使用する目的で来館されるお客様がある<体験施設(屋内)、1,001~5,000人>
【単価があがる、買い物金額があがる】
- 買い物金額が増える<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、10,001~50,000人>
- 購買単価が増えている<体験施設(屋内)、10,001~50,000人>
- 地域クーポンにより購買欲の向上につながった<レストラン・カフェ、ショップ、商業施設(屋内)、わからない>
- 土産物購入の増加<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、100,001~500,000人>
- 主力商品を買ってもらいやすい<テーマパーク、遊園地(屋外)、100,001~500,000人>
【遠くからの顧客や団体客が増えた】
- 遠来のお客様の立ち寄りが増えている。クーポン利用によりお土産物が好調<体験施設(屋内)、1,001~5,000人>
- 修学旅行生の受け入れが増え、お土産利用も増えた<動物園、サファリパーク、牧場、水族館などの生き物関連(屋内)、500,001~1,000,000人>
【割引になっていい】
- 割引がある分集客しやすくなった<宿泊施設、1,000人未満(屋内)>
- 利用者は割引&クーポン券制度があり、施設側は通常料金で使用してもらえること<観光案内とお土産品販売(屋内)、5,001~10,000人>
【その他】
- 旅行する人がふえるから<体験施設(屋内)、1,001~5,000人>
- 収入増加<宿泊施設(屋内)、10,001~50,000人>
メリットを感じない理由は、効果の実感がない、事務処理の手間が増えたなど
メリットを感じない理由について自由回答で聞いた結果を紹介します。(自由回答<施設ジャンル、2019年時の年間来場者数>の順で表記)
【メリットを感じない理由】
- 買い物金額が増える<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、10,001~50,000人>
- 購買単価が増えている<体験施設(屋内)、10,001~50,000人>
- 地域クーポンにより購買欲の向上につながった<レストラン・カフェ、ショップ、商業施設(屋内)、わからない>
- スキー場オープンの期間が現時点で入っておらず、また、ツアー等もそのため見越した設定などができない<福島県:プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋外)、100,001~500,000人>
- クーポン券など事務の手間が増えた<体験施設(屋外)、1,000人未満>
- 観光スポットではないから<レストラン・カフェ、ショップ、商業施設(屋内)、1,000人未満>
- レジャーを利用される方が少なくなった<ボウリング場(屋内)、1,001~5,000人>
全国旅行支援の対象になっていない理由は「対象外」「対象かどうかわからない」
全国旅行支援の対象となっていない理由について自由回答で聞いた結果を紹介します。 (自由回答<施設ジャンル、2019年時の年間来場者数>の順で表記)
【対象施設外だから】
- 宿泊施設、テーマパーク等の施設ではない<スポーツ関連施設(屋外)、50,001~100,000人>
- 施設が対象外<体験施設(屋内)、1,001~5,000人>
- キャンプ場のため旅館業法による宿泊施設ではない<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、1,001~5,000人>
- 対象とならない宿泊金額のため<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、10,001~50,000人>
- 業種的に対象ではないと思っています<キッズパーク(屋内)、10,001~50,000人>
- 入居しているショッピングセンターが使用不可だから<キッズパーク(屋内)、わからない>
【公共施設、無料施設だから】
- 公共の施設のため<プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋内)、100,001~500,000人>
- 入館無料のため<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、100,001~500,000人>
- 県立施設でかつ無料施設であるため<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、50,001~100,000人>
- 入館料、利用料等、全て無料のため<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、100,001~500,000人>
- 公共施設で時期的にキャンプ場を閉鎖するため参加していない<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、1,000人未満>
- 市町村が運営しているため<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、10,001~50,000人>
- 入園料が無料のため<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋外)、1,001~5,000人>
- 公共施設であるため自治体からの指示があれば参加した。また、客単価が低くメリットが感じにくかった<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、50,001~100,000人>
- 施設管理者である環境省よりサービス提供を指示されなかったため<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋外)、10,001~50,000人>
【対象施設かどうか分からない】
- 日帰り施設で支援対象か不明<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、1,001~5,000人>
- 対象になるかわからなかった<体験施設(屋内)、1,000人未満>
- 対象店舗になる為の情報がなかった<キッズパーク(屋内)、5,001~10,000人>
- 対象になるのかどうかさえ知らなかった、調べなかった<スポーツ関連施設(屋内)、1,001~5,000人>
- どうしたら良いか分からない<スポーツ関連施設(屋内)、1,000人未満>
【手続き方法がわからない、面倒】
- 手続きが面倒だったので申請しなかった<体験施設(屋内)、1,000人未満>
- 制度がわかりづらい<テーマパーク、遊園地(屋内)、100,001~500,000人>
- 参加方法が分からなかった<キッズパーク(屋内)、10,001~50,000人>
- そういった話がなかった<プール、スキー場、スケート場などのシーズンレジャー関連(屋外)、1,001~5,000人>
- 良く分からなかった<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、1,000人未満>
【メリットを感じられない】
- 集客力以上に混乱が起きそうな不信感があった<遊具レンタル(SUPやカヤック、自転車など)(屋外)、1,000人未満>
- あまりメリットを感じなかったから<体験施設(屋内)、1,000人未満>
- 県外利用者が少ないため<スポーツ関連施設(屋内)、100,001~500,000人>
- 効果のわりに手続きが面倒<スポーツ関連施設(屋内)、1,000人未満>
【決済方法など、方針の相違】
- 電子クーポンのみの為※幣館は現金対応のみ<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋外)、100,001~500,000人>
- 方針がブレてて通知も遅い、フワフワしてて不確か<キャンプ場、バーベキュー、釣り、公園などのアウトドア関連(屋外)、1,000人未満>
- 条件が整えば参加した<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、10,001~50,000人>
- 同制度における地域限定クーポンによる支払い等の点が、国立大学法人の会計制度上直ちに認められる状況になかったため<動物園、サファリパーク、牧場、水族館などの生き物関連(屋内)、50,001~100,000人>
【申請のタイミングが遅れた、準備不足】
- 実施するタイミングが遅かった<テーマパーク、遊園地(屋外)、10,001~50,000人>
- 準備にある程度の期間があれば<レストラン・カフェ、ショップ、商業施設(屋外)、1,000,001~5,000,000人>
- 情報収集の遅れと準備不足<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、1,000,001~5,000,000人>
- 地域限定クーポン利用可能店の事前申請について、情報の把握が遅れ、もっと情報収集していれば早めに対応できたのではと思う<博物館、科学館、植物園、美術館、工場見学、社会見学などの学び関連(屋内)、10,001~50,000人>
- 準備が間に合わなかったため<動物園、サファリパーク、牧場、水族館などの生き物関連(屋内)、わからない>
【これから申請する】
- これから申請<スポーツ関連施設(屋内)、わからない>
【その他】
- 特に意識していません<レンタススペース(イベント会場)(屋外)、わからない>
まとめ
今回、回答いただいたお出かけ施設のうち半数、宿泊施設の全数が全国旅行支援の対象となっており、その多くが来場者の増加や客単価の増加などのメリットを実感していました。
Go Toトラベル実施時と比較しても、同程度かもしくはそれ以上のメリットの実感を感じている様子も見られます。 一方、対象となっていない施設では、そもそも対象となる施設ではないという理由が多いほか、手続き方法がわからない、面倒、対象となる施設かどうかわからないなどの理由も多くあげられており、手続きさえすれば対象となった施設も多くあったかもしれないと推測されます。
※ユーザーに聞いた「全国旅行支援の利用状況に関するユーザーアンケート」のレポートも合わせてご覧ください。
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/全国126のおでかけ施設、宿泊施設
調査日程/2022年10月24日~11月3日
調査分析/いこーよ総研