訪日外客数は年間4,200万人突破で過去最高更新、国別では中国が大きく変動

勢いが止まらないインバウンド。2025年も、観光地や街中では多くの訪日客の姿が見られました。最新の訪日外客数の推移や国別の動向、あわせて日本人の出国者数の状況についてまとめました。(前回のインバウンドについてのレポート記事はこちら)

ポイント

訪日外客数は12月として過去最高を記録

年間訪日外客数は4,200万人を突破し過去最多に

国別では中国が年末にかけて大きく減少

出国日本人数は増加するも、2019年水準には届かず

まとめ

訪日外客数は12月として過去最高を記録

まずは訪日外客数の推移を見てみましょう。(訪日外客数とは、日本を訪れた外国人旅行者数のことで、法務省集計による出⼊国管理統計に基づき日本政府観光局が独自に算出しています。詳しくは日本政府観光局のサイトを参照ください)

以下は、2024年1月から2025年12月までの訪日外客数をいこーよ総研がグラフにしたものです。

2025年12月の訪日外客数は3,617,700人で、12月として過去最高を記録しました。2025年夏場はやや落ち着いたものの、秋以降に再び増加。10月は3,896,524人、11月は3,518,000人、12月は3,617,700人と、年末にかけて高い水準で推移しました。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2025年10月以前の数値は訪日外客数のうち観光客数で作成
2025年11月以降は訪日外客数総数の推計値で作成

年間訪日外客数は4,200万人を突破し過去最多に

また、2025年の年間訪日外客数は42,683,600人となり、年間で4,200万人を突破しました。前年比15.8%増で、2024年を580万人以上上回り、年間過去最高を更新しています。

つぎのグラフは、2019年、2024年、2025年の訪日外客数の月別推移をグラフにしたものです。2025年はすべての月で2024年を上回っており、訪日需要の増加が続いていることがわかります。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2025年10月以前の数値は訪日外客数のうち観光客数で作成
2025年11月以降は訪日外客数総数の推計値で作成

国別では中国が年末にかけて大きく減少

次に、国別の訪日外客数の推移を見てみましょう。

2024年1月から2025年12月までの主要10カ国の訪日外客数が、月ごとにどう変化しているかを見ていきます。

中国は、夏にかけて訪日が大きく回復していたものの、中国政府が日本への渡航を自粛するよう注意喚起があったことなどを受け、年末にかけて大きく減少しています。

一方、韓国は夏場は訪日数が落ち着いていたものの、秋以降に再び増加し、年末にかけて大きく伸びています。

また台湾は、年間を通して堅調に推移しており、12月は588,400人(前年同月比19.8%増)と、12月としては過去最高を記録しました。米国も増加傾向が続いており、12月は270,700人(前年同月比13.5%増)となっています。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成

以下は、2019年の同月と比較した割合のグラフです。

つぎに、訪日外客数上位10カ国の年間訪日外客数を見てみましょう。以下は、2019年・2024年・2025年の年間訪日外客数を国別に比較したものです。

2025年の年間訪日外客数を見ると、最も多いのは韓国(9,459,600人)となりました。2024年まで訪日外客数の低迷が続いた中国も、2025年は年間9,096,300人まで回復し、韓国に次いで多くなっています。ただし、今の状況が続けば、2026年は再度減少することが予想されます。3位以降は、台湾、米国と続いています。

また、豪州が初めて年間累計100万人を突破しました。

2025年は、多くの国で2024年を上回っており、インバウンドの勢いが増し続けていることがわかります。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成

出国日本人数は増加するも、2019年水準には届かず

続いて、出国日本人数を見ていきましょう。(出国日本人数とは、海外に渡航した日本人の数です。 当該月の翌月に、法務省の出入国管理統計からJNTOが独自に算出し、訪日外客数と併せて発表しています。詳しくは日本政府観光局のサイトを参照ください)

2025年の年間出国日本人数は14,731,500人で、前年比13.3%増となりました。

以下は、2024年・2025年の月別出国日本人数をいこーよ総研がグラフにしたものです。月別に見ると、2025年はすべての月で2024年を上回っており、特に3月や8月に出国者数が増えています。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2025年11月・12月は出国日本人数の推計値で作成

以下は、2019年の同月と比較した割合のグラフです。

インバウンドは増え続ける一方で、出国日本人数は伸び悩みが見られます。

2019年比で見ると、2025年もおおむね7割台で推移しており、出国者数は2019年水準には戻りきっていません。円安の状況が続き、海外旅行の費用負担が大きくなりやすいことが影響していると考えられます。

まとめ

2025年の訪日外客数は12月として過去最高を記録しました。年間で4,200万人を突破し、インバウンドの勢いが続いています。

国別では韓国が引き続き最多となったほか、中国も年間9,096,300人まで増加しました。一方で、年末にかけては、中国政府による日本への渡航注意喚起の影響もあり減少が見られ、今後の動向が注目されます。

出国日本人数は増加傾向にあるものの、2019年比ではおおむね7割台で推移しており、伸び悩みが続いています。

今後も、国別の動きや季節変動を含め、動向に注目していきたいところです。