おでかけ施設のSNSを活用した広告運用に関する施設アンケート

おでかけ施設は集客向上のため、様々なプロモーションをおこなっていることかと思います。その中のひとつとして「SNSを活用した広告」があるのではないでしょうか。そこで今回は、全国123のおでかけ施設にご協力いただき、「SNSを活用した広告運用」についてのアンケートを実施し、分析した結果を紹介します。

目次

SNSへの広告出稿経験

広告出稿したことのあるSNS

広告出稿において成果を感じたSNS

SNSに広告出稿をして感じた具体的な成果

インフルエンサーを使った広告出稿の経験

インフルエンサーマーケティングを行ったSNS

インフルエンサーを使用したSNSへの広告出稿の満足度

SNSに広告出稿をしない理由

今後のSNSへの広告出稿の予定

おでかけ施設のSNSを活用した広告運用に関するまとめ

SNSへの広告出稿経験

まず、SNSに広告出稿を行ったことがあるか尋ねました。

SNSへの広告出稿経験

SNSへの広告出稿をしたことがある施設は26%と3割にも満たない結果に。先日ご紹介した「【2022年最新】おでかけ施設のSNS活用状況に関する施設アンケート」の結果、自施設の公式SNSを運用しているという施設は9割程度あり、SNSを重要と捉えている施設が多くあったにも関わらず、広告出稿となるとそれほど多くの施設が行ってはいない状況であることがわかりました。

広告出稿したことのあるSNS

では、SNSに広告出稿したことのある施設はどのツールに出稿をしたのでしょうか。(※前述の通り、対象のおでかけ施設が少数となるため、1施設の回答の比重が大きくなっています。)

広告出稿したことのあるSNS

上位にあがったのは「Facebook」と「Instagram」でした。この2つは、自施設で運用しているSNSでも上位にあがってきており、施設にとっては取り組みやすいツールなのかもしれません。

広告出稿において成果を感じたSNS

その中でも、成果を実感したツールはどれなのでしょうか。

広告出稿においてもっとも成果を感じたSNS

「もっとも成果を感じた」というツールは、「Instagram」でした。自施設の公式SNS運用においても、成果を感じたツールのトップは「Instagram」だったことから、パパ・ママ層向けのお出かけ施設からのSNS発信においては「Instagram」がもっとも相性がいいといえるかもしれません。

一方、「成果を感じているSNSはない」と回答した施設も3割弱あり、非常に効果的という意見が多数ということにはなっていません。

SNSに広告出稿をして感じた具体的な成果

では、「成果を感じた」という施設に、その具体的な成果をフリー回答で尋ねた結果を一部紹介します。

  • 当初はなかなか友だち数が増えなかったが、LINE広告を出してから飛躍的に増えた。その後、ブロックも相次いだが現在では一定数となり、固定ファンは獲得できたと感じる
  • 友だち数が12.5倍になった
  • レポートにより、どの地域でどのくらいアクセスがあったかなど、今後の運営の参考になった。
  • 出稿エリアの来場者が増加した
  • イベント広報に役立った

昨今、多くの人が利用しているSNSは、施設の集客プロモーションの一つとして、効果的な利用の仕方が模索されている過渡期にあると言えるのではないでしょうか。

インフルエンサーを使った広告出稿の経験

SNSへの広告出稿の1つとして「インフルエンサー」を使用した方法があります。
※インフルエンサーとは、世間に対して大きな影響力を持った人のことで、その人に企業や商品の宣伝を行ってもらうことをインフルエンサーマーケティングと呼びます。

近年、インフルエンサーがSNSで商品を紹介してバズり、売上が大きく伸びた、といった話も耳にしますが、おでかけ施設の中でインフルエンサーを使った広告出稿を行っているのはどの程度なのでしょうか。

インフルエンサーを使用した広告出稿の経験

結果はわずか6.5%。つまり、広告出稿を行ったことのある施設もかなり少数でしたが、そのうちインフルエンサーマーケティングを行ったことのある施設はもっと少ないという結果になりました。

インフルエンサーマーケティングを行ったSNS

回答数は非常に少なくなりますが、参考のためにデータを紹介させていただきます。

まず、インフルエンサーマーケティングを行ったSNSの種類についてです。

インフルエンサーを使用した広告出稿を行ったことのあるSNS

実施経験のある施設のほとんどが「Instagram」で行っています。その他は「Facebook」と「YouTube」が少数という結果でした。

インフルエンサーを使用したSNSへの広告出稿の満足度

広告出稿の中でも「インフルエンサー」を使用するとしないでは、反響もコストも大きく変わってくることでしょう。そこで、インフルエンサーを使用した際の満足度について尋ねてみました。

すると、Instagramでインフルエンサー広告の出稿をしたことのある7施設のうち6施設が成果を感じたと回答。また、FacebookやYouTubeに関しても、Facebookは2施設中1施設、YouTubeは実施した1施設が成果を感じたと回答していました。

その具体的な成果についてフリー回答で尋ねてみたので、一部抜粋して紹介します。

  • バズった
  • ターゲットとする層に直接伝えられた、来館が増えた
  • インフルエンサーさん自身が楽しんでいただいた様子がアップされ、インフルエンサーさん自身というファンも獲得でき、そのフォロワーにもより身近に感じてもらえたと思う。
  • 商品提供で複数のインフルエンサーさんへお願いし、その成果画像をパンフレットなどに使用し好評を博している。

SNSに広告出稿をしない理由

反対に、SNSに広告出稿をしたことがない/しない理由について聞いた結果がこちらです。

SNSに広告出稿したことがない理由

一番の懸念点は「お金がかかるから」。その他「成果が見込めないから」「やり方がわからないから」「人がいないから」といった理由もあがってきています。

今後のSNSへの広告出稿の予定

最後に、今後のSNSへの広告出稿の予定を尋ねました。

今後のSNSへの広告出稿予定

「予定がある」という施設はわずか1%「検討している」の22.2%を足しても、かなり少ない結果となりました。

おでかけ施設のSNSを活用した広告運用に関するまとめ

  • SNSに広告出稿をしたことのあるおでかけ施設は25%
  • 広告出稿したことのあるツールは「Facebook」と「Instagram」で、もっとも成果を実感できたのは「Instagram」
  • インフルエンサーを使用した広告出稿をしたことがあるおでかけ施設はわずか6.5%
  • そのうち実施経験のあるツールは「Instagram」「Facebook」「YouTube」
  • 満足度が高いのは「YouTube」と「Instagram」
  • SNSに広告出稿しない理由は「お金がかかるから」。今後、SNSに出稿予定が「ある」施設はわずか1%、「検討している」施設が22%

今回の結果から、自施設でSNSの運用はできても広告出稿となるとハードルが高いと感じている施設が多いことがわかりました。一方でSNSが重要なコンテンツだと感じている施設は多いので、有効な活用が模索されている状況だと推測されます。今後の動向に注目していきたいと思います。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/全国123のおでかけ施設

調査日程/2022年9月20日~9月30日