ポイント
▶まとめ
春は、小学生にとっても大きな節目です。新1年生としての入学、そして在校生の進級。クラス替えなど環境が変わるこの時期、子どもたちはどのような気持ちを抱き、保護者はどのような心配を感じているのでしょうか。今回は、小学生の保護者を対象に、新学期に向けた「友だち関係」の心配ごとや対応について調査しました。
▶まとめ
まず、この春、小学校に入学するお子さんがどのように感じているかを保護者にたずねました。
・とても楽しみにしている:36%
・まあまあ楽しみにしている:48%
あわせて84%が「楽しみ」と回答しました。小学校入学は子どもにとって大きな節目であり、前向きにとらえている様子がうかがえます。一方で、「あまり楽しみにしていない」と答えた子どもも一定数おり、不安を感じている子どももいることがわかりました。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
入学を迎える子どもの保護者に、友だち関係で心配していることをたずねました。
最も多かったのは「これまで仲良しだった友だちと離れるなどの変化に対応できるか(54%)」でした。
保育園や幼稚園などで築いてきた友だち関係が、小学校入学によって大きく変わることもあります。親しい友だちと離れることで、子どもの気持ちが不安定にならないかを心配する声が半数を超えました。
続いて、
「仲間外れや無視をされたりしないか(43%)」
「乱暴なことをされたり意地悪を言われたりしないか(43%)」
「気が合う友だちができず、一人で過ごすことにならないか(38%)」
という回答が挙がっています。新しい環境で孤立してしまわないか、つらい思いをしないかと心配する保護者が多数いました。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
では、すでに小学校に通っている子どもは、この春の進級をどのように受け止めているのでしょうか。
「とても楽しみにしている(17%)」
「まあまあ楽しみにしている(49%)」
となり、あわせて66%が「楽しみ」と回答しました。一方で、「あまり楽しみにしていない」は20%となっています。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
入学時と比べると、進級では「とても楽しみにしている」と回答した割合は低くなりました。既に学校での生活を送る中で、新しいクラスや友だち関係の変化など具体的に、不安を感じている子どももいると考えられます。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
学年が上がるにあたり、友だち関係で心配していることは何なのでしょうか。
最も多かったのは、入学時と同様、「これまで仲良しだった友だちと離れるなどの変化に対応できるか(37%)」でした。クラス替えで積み重ねてきた友だち関係がどう変わるのかは、学年を問わず大きな関心事となっています。
続いて、
「乱暴なことをされたり意地悪を言われたりしないか(32%)」
「仲間外れや無視をされたりしないか(31%)」
が挙げられています。進級では、すでに学校生活を経験している分、友だちとの具体的なやりとりを想像しながら不安を感じていることも考えられます。
また、
「友だちに合わせすぎて無理をしないか(23%)」
「特定の友だちに依存しすぎないか(22%)」
といった回答も目立ちました。関係が深まるからこそ生じる距離感を心配する声は、未就学児ではあまり目立たなかった点です。
さらに、小学生では、SNSトラブルを心配する保護者の声も見られました。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
では、小学生の子どもが、友だち関係でトラブルが起きたとき、保護者はどのように対応しているのでしょうか。
「まずは子どもの話を冷静に聞く(80%)」が圧倒的多数でした。何があったのかを、まず子ども自身の言葉で聞くことを大切にする保護者が多いことがわかります。
次に、「先生に学校での様子を聞き、相談する(58%)」が続きました。家庭だけで解決するのではなく、先生と連携しながら状況を把握し、対応しようとする姿勢が見られます。
そして、「子どもと一緒に、どうしたらよいか考える(54%)」という回答も半数を超える結果に。親が一方的に答えを与えるのではなく、子どもが自分で考え、行動できるよう後押ししようとする様子が見えてきます。
さらに、「必要に応じて、具体的な行動や言い方を一緒に考える(43%)」「友だちや相手の立場についても一緒に考える(32%)」といった回答も多く寄せられました。子どもの力を信じて、友だちとの関わりについて一緒に向き合おうとする保護者の姿勢が伝わってきます。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
入園前、未就学児の進級、小学校入学、小学校進級の4つのグループの心配ごとを比較してみました。比べると、「登園・登校しぶり」と「わが子が友だちを傷つけてしまわないか」を除くほぼすべての項目で、新1年生が最も高い結果となりました。入学という大きな環境の変化を前に、友だち関係への心配が幅広く高まることがわかります。
なお、「わが子が友だちを傷つけてしまわないか」「わが子が友だちを仲間外れにしたり無視したりしないか」など、わが子が加害することへの心配は、未就学児の方が高い傾向が見られました。未就学児は感情のコントロールや社会性もまだまだ発達途中であるため、わが子の言動への心配が高まりやすいのかもしれません。園や学校生活を重ねる中で、保護者自身も子どもへの信頼感が育っていくのではないかと考えられます。
その一方で、小学生では「仲間外れ」や「意地悪を言われる」など、言葉や関係性をめぐるトラブルへの心配が高まっており、成長とともに心配の焦点が移り変わる様子も見受けられました。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
トラブル対応の方法を比較してみました。未就学児・小学生ともに「まず話を聞く」「先生に相談する」が多い点は共通しています。ただし小学生では、「具体的な言い方を一緒に考える」「相手の気持ちを一緒に考える」「アドバイスを伝える」といった、子どもの主体性を促す対応が未就学児よりも多く見られました。小学生期では、安心できる土台を整える関わりに加え、子ども自身が友だち関係に向き合う力を支えようとする関わりも広がっています。
出典:いこーよモニターアンケート2026年1月調査より
小学校入学・進級ともに、最も多かった心配は「これまで仲良しだった友だちと離れること」でした。新しい環境の中で、わが子が自分の居場所を見つけられるかどうかは、学年を問わず多くの保護者が気にかけていることがわかりました。
トラブルへの対応を見ると、「まず話を聞く」「学校と連携する」「子どもと一緒に考える」という対応が多くの保護者に共通していました。子どもの話にしっかり耳を傾け、一緒に考えることを大切にしている保護者が多いことが印象的です。
友だちとのトラブルは、子どもが人との関わり方を経験していく過程のひとつといえます。子どもが安心して話せる環境を整え、家庭と学校が連携しながら支えていくことが、友だち関係を築いていくうえで重要といえそうです。
新学期の友達関係の心配ごと【未就学児編】はこちら
■いこーよアンケート調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/「いこーよ」会員
調査期間/2026年1月22日~1月28日
サンプル数/527サンプル
調査分析/いこーよ総研