おでかけ施設の喫煙エリアに関する施設アンケート

学校や病院はもちろんのこと、2020年4月から飲食店や職場において屋内禁煙が義務化され、世間的に喫煙に対してのイメージはどんどん厳しいものなっています。特に多くの子連れ客を対象としたおでかけ施設にとっては、喫煙エリアを設け続けるのか撤廃すべきなのか悩むところではないでしょうか。そこで今回はアンケートに協力して頂いた全国149のおでかけ施設の回答から「おでかけ施設の喫煙エリア」についてのアンケート結果を紹介させて頂きます。

目次

アンケート対象施設の規模区分

全国成人喫煙率

タバコの購入場所の有無

施設内の喫煙エリアについて

喫煙エリアの利用者数について

施設内でおこった喫煙によるトラブルや困りごとについて

おでかけ施設の喫煙エリアに関するまとめ

アンケート対象施設の規模区分

まず、今回のアンケート対象となった149施設の施設規模(年間来場者数)について。

アンケート対象施設の施設規模

今回のアンケート対象となった施設は、年間来場者数50,000人以下の施設が52%。50,001人以上の施設が39%(分からない9%)となっています。以降のデータについては、上記の規模(年間来場者数)のおでかけ施設による回答をもとに算出しています。

全国成人喫煙率

アンケート結果を見る前に、厚生労働省が発表している令和元年国民健康・栄養調査の喫煙状況について見てみましょう。

厚生労働省による令和元年国民健康・栄養調査による喫煙状況

出典:厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査」喫煙の状況より

男性、女性ともに習慣的に喫煙している人の割合は年々減少傾向にあります。10月1日からまたタバコの値段が上がり、今後もさらに喫煙者が少なくなっていく事が予想されます。

では、実際のおでかけ施設内の喫煙者向け設備について見ていきましょう。

タバコの購入場所の有無

まず、施設内にタバコを購入できる場所があるかどうかについて尋ねてみました。

施設内のタバコ購入場所の有無

87%と、約9割の施設がタバコの購入場所を設けていないとの事。タバコを販売するとなると必要書類の提出や税金の納付なども必要となるため、コスト面からも販売することを避ける施設が多いのかもしれません。

施設内の喫煙エリアについて

続いて、施設内に喫煙エリアを設けているかどうかについて尋ねてみました。

施設内の喫煙エリアについて

53%と半数以上の施設は「全面禁煙」としているようです。ただ、逆を言えば47%と半数近い施設には喫煙エリアがあるとも言えます。全面喫煙可の施設は5%と少ないですが、分煙とはいえ、小さなお子様がたくさん集まるおでかけ施設の約4割に喫煙スペースがある状況に少し驚きました。

全国での喫煙率は減少傾向でしたが、実際のおでかけ施設の喫煙エリア利用者数はどうなっているのでしょうか。喫煙エリアを設けている施設に対し、ここ数年の喫煙エリアの利用状況について聞いてみました。

喫煙エリアの利用者数について

喫煙エリアの利用者について

66%の施設は、喫煙エリアの利用者が「減ってきている」と回答しています。やはり全国の喫煙者の推移と同様、おでかけ施設を訪れる親の喫煙率も減ってきているようです。

施設内でおこった喫煙によるトラブルや困りごとについて

徐々に減ってきているとはいえ、まだまだ喫煙されるお客さんも少なくないでしょう。そこで、施設内で「喫煙が原因で起こってしまったトラブルや困りごと」についてフリー回答で尋ねてみました。すると、多くの施設で同じような内容の回答が集まり、大きく「喫煙エリア外・施設周辺での喫煙」「吸い殻のポイ捨てが増えた」の2つに分ける事ができました。回答の一部を抜粋してみます。

■喫煙エリア外・施設周辺での喫煙

  • <トイレ内での喫煙>
  • トイレで喫煙し、ごみ箱に吸殻を捨てたお客様がいた
  • トイレ内での喫煙後便器へ投棄
  • 館内全面禁煙ルールに移行した際に、トイレの個室内で喫煙行為がおこなわれるなどのルール違反が発生した
  • <施設周辺での喫煙>
  • 全面禁煙としているため、吸殻を路上に捨てられている事がある
  • 施設内は全面禁煙だが、屋外では喫煙する人がいる
  • 駐車場での喫煙

吸い殻のポイ捨て

  • 駐車場に吸い殻が落ちてる
  • 吸殻をベンチの隙間とかにねじ込んだりと 非常識な人がいる
  • 全館禁煙とし館内に禁煙の掲示もしているが、時折トイレ等に吸い殻が落ちている
  • トイレ、駐車場、植栽等に吸い殻が捨てられる事もある

喫煙エリア外の中でも特にトイレの中で隠れて吸っているケースが多いようです。施設はこういった人たちに向けて、トイレの中に「施設内禁煙」の貼り紙をしたり、警備員を雇って巡回・呼びかけをおこなったり、吸い殻を見つけたら回収したりと、日々細かな対応をされているようです。

喫煙エリアの利用者数が減ってきている背景もあり、全面禁煙にしたり、喫煙エリアを縮小したため、ルールを守らない大人によって本来必要のない業務が増えてしまっている事はとても残念に思います。子どもに見られても恥ずかしくないように、大人としてルールはきちんと守ってほしいものですね。

おでかけ施設の喫煙エリアに関するまとめ

今回はおでかけ施設の喫煙エリアについての施設アンケートを紹介しました。以下、結果をまとめます。

  • 男女ともに習慣的に喫煙している人の割合は年々減少傾向
  • 約9割が施設内にタバコの購入場所なし
  • 53%が施設内全面禁煙、47%が喫煙エリアあり
  • ここ数年で喫煙エリアの利用者数が減ってきていると答えた施設が66%
  • 施設内でおこった喫煙による困りごとは「喫煙エリア外での喫煙」「吸い殻のポイ捨て」

ひとつのアンケート結果からの分析ですので、あくまで参考程度ではありますが、今回のアンケート結果を貴施設の今後の戦略検討や施策に少しでも役立てて頂けますと幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/全国149のおでかけ施設

調査日程/2021年9月15日~9月23日