販売プランの変更と見せ方の工夫で組単価が8,000円以上増加した施策事例
おでかけ施設が抱える様々な課題に対して、施設さんが実際におこなった具体的な施策と成果について紹介させて頂く事例紹介。今回の事例は、中国・四国地方のとある屋外施設さんの「販売プランの変更と見せ方の工夫で組単価が8,000円以上増加」した事例となります。今後の貴施設の施策検討の参考にされてみてはいかがでしょうか。
【施設】今回の事例を紹介してくれたおでかけ施設

施設ジャンル:キャンプ場
施設エリア :中国・四国
施設規模 :敷地面積 44,000㎡
主な顧客属性:ファミリー
【状況】もともとは素泊まりをメインに集客
Q:まず、今回の施策を実施されるまでの状況について教えてもらえますか?
2019年度までは素泊まりをメインとして、そこに食事をつけるかつけないかをお客さんが選ぶ、という販売方法をとっていました。結果、食事の有無はだいたい半々ぐらい、といった感じでした。
【課題】組単価を上げていきたい
Q:その状況の中で、何を一番の課題として捉えたのでしょうか?
宿泊業は1日の受け入れ人数に明確な限度があるので、売上を伸ばしていくには組単価を伸ばす必要があります。また、お食事も当施設がお勧めするものを味わっていただいて、よりキャンピングライフを充実したものにしていただきたいという思いもありました。
【施策】1泊2食付きプランをベースに販売
Q:今回、実施された施策内容について詳細を教えてください。
2020年度から、1泊2食付プランをベースに販売していくことにしました。もちろん素泊まりを希望されるお客様もいらっしゃるでしょうから、素泊まりのプラン自体はそのまま継続しましたが、見せ方を変更しました。
【工夫】2食付きのプランをわかりやすく目に付く場所に表示
Q:この施策を実施するにあたり、工夫したことはありますか?
それまでは素泊まりをベースに食事の有無を選択する、という形でしたが、予約をする際に「一泊二食付き」「素泊まり」等のプランを選択して予約を進める形に変更しました。一泊二食付きのプランを一番上に表示させ、素泊まりプランは一覧の下部に表示させ、食事つきのプランがお勧めだとわかるように工夫しました。
【成果】組単価が8,000円~10,000円増加
Q:この施策を実施したことによる、具体的な成果について教えてください。
1泊2食付をメインで販売するようになってから、組単価が8,000円〜10,000円増加しました。以前は素泊まりと1泊2食付きの予約が半々ぐらいだったのが、今では1泊2食付きの予約が90%を超えています。
【今後】食事のグレードを上げたプランを準備
Q:今後考えられている展開や打ち手は何かありますか?
基本は今のものをベースに、食事のグレードをもう一段階上に上げたプランを準備しています。それがうまくいったらバリエーションを増やし、様々なニーズに応えられるように整えていきたいと思っています。