おでかけ施設を探す際の動画活用に関するユーザーアンケート

YouTubeやInstagram、TikTokなどSNSを通して年々需要が高まっている動画コンテンツ。いまや、テレビより動画コンテンツから情報を得ているという人も多いはず。一体どのくらいの人が参考にし、どんな動画を求めているのでしょうか。今回は「おでかけ施設を探す際の動画活用」に焦点をあて、いこーよ及びいこーよアプリを利用した339名のユーザーを対象にアンケートを実施し、調査・分析してみました。

目次

おでかけ探しに動画を参考にした経験の有無

参考にする・参考にしたことがある動画

参考にする・参考にしたことがあるSNSやサイト

動画を見て参考にするポイント

あれば嬉しい、見たい動画

動画を参考にしない理由

おでかけ施設を探す際の動画活用のまとめ

おでかけ探しに動画を参考にした経験の有無

はじめに、おでかけ施設を探す際に動画を参考にするか、参考にした事があるかどうか尋ねてみました。

おでかけ施設を探す際の動画活用経験の有無

約6割のユーザーが「参考にする(したことがある)」と回答。スマホでの動画視聴が当たり前となった昨今、もう少し高い割合になるかと予想していたのですが、意外にも半数を少し上回る程度の結果となりました。

続いて「参考にする(したことがある)」という人の活用状況について深堀ってみたいと思います。

参考にする・参考にしたことがある動画

まず、参考にする(したことがある)動画の種類について、おでかけ施設の公式動画、芸能人やYouTuberなど著名人の投稿動画、一般ユーザーの投稿動画の3つに分けて尋ねてみました。

参考にする・したことがある動画

もっとも多かったのが「おでかけ施設の公式動画」で81.6%。8割以上の親が施設の公式動画を参考にしているようです。やはり、施設自身が公開している公式動画は、外部や一般のユーザーが公開しているものより信用度が高く、安心して情報収集できるのかもしれません。まだ、公式動画を作成されていない施設は前向きに検討してみると良いのではないでしょうか。

また、「芸能人やYouTuberといった著名人の投稿動画」より「一般ユーザーの投稿動画」の方を参考にしている人が多かった点も興味深いです。視聴者が楽しめるように作られたおもしろおかしい著名人の動画より、その施設でどのようにして子供が遊べるのか、どう楽しめるのか、親目線で作られた一般ユーザーの動画の方が、自身の家族で施設へ行った時の事がリアルに想像できて役立つのでしょう。

参考にする・参考にしたことがあるSNSやサイト

次に、参考にする(したことがある)SNSやサイトの種類について尋ねてみました。

参考にする・したことがあるSNSやサイト

もっとも多かった回答は「おでかけ施設の公式サイト」で76.5%。どうやら、施設の公式サイトで公式動画を視聴して参考にしている親が多いようです。動画をSNSで発信しているだけで公式サイトには掲載していなかった、そんな施設も少なくないはず。ぜひ公式サイトへの掲載も検討してみてはいかがでしょうか。

次点で多かったのが「YouTube」で約7割。最大級の動画サイトということもあり、やはり動画検索ではかなり需要が高いようです。そして、「おでかけ情報サイト」が約6割、「Instagram」が約4.5割と続く結果となりました。

今回、SNSの中では奮闘した「Instagram」ですが、全体の中ではそこまで高い利用率にはなりませんでした。比較的短い動画が多く、空き時間に気軽に見られるという事もあり、もう少し需要も高いのではと思っていたのですが、おでかけ探し目的の動画となると、やはり施設の公式サイトやおでかけ情報サイトに分があるようです。

ちなみに、いこーよでもユーザー需要を鑑みて、施設詳細ページに動画コンテンツを掲載する仕組みを導入しています。

いこーよ施設詳細ページの動画コンテンツイメージ

動画を見て参考にするポイント

続いて、おでかけ先を探す際、動画のどんな部分を参考にするのか、そのポイントについて尋ねてみました。

動画を見て参考にするポイント

8割以上の親が選んだのが「施設やアトラクション、開催イベントの内容」でした。その後に「施設の雰囲気」が続きます。一体どのような施設なのか、どんなアトラクションがあるのか、今開催しているイベントはどういったものなのか、動画を通して実際に自身が親子で訪れた際に楽しめるのかどうかを想像するのでしょう。

次に多かった回答が「子供の興味の示し具合」でした。親にとっては、自分ではなく子供が楽しめるかどうか、興味を持ってくれるかどうかがもっとも重要なポイントです。文字や写真と違い、動きのある動画であれば、子供も一緒に見て楽しむ事ができますし、その内容に興味を示しているかどうかも反応ですぐに分かります。これは、実際に足を運ぶかどうかを決める際、とても重要な指標になると言えるのではないでしょうか。

公式サイトやSNSで動画を公開する際は、小さな子供が見た時に興味を示してくれる内容になっているかどうか、子供視点で楽しめる動画かどうかも気にされると良いかもしれません。

あれば嬉しい、見たい動画

続いて、おでかけ施設を探す際に「あれば嬉しい、見たい」と思う動画についてフリー回答で尋ねてみました。結果、「施設での過ごし方や遊び方」「オペレーション動画」「子供が喜ぶ動画」「年齢別動画」の4つに多くの意見が集まりました。一部抜粋してみます。

  • 【施設での過ごし方や遊び方】
  • 1日のスケジュール感など
  • 効率よく遊べるモデルコース
  • 遊びの動線(何処へ行ってから回るみたいな)が初めていくところはわからないのでその辺がわかると良い
  • 【オペレーション動画】
  • 施設の全体像や受付などの手順の流れが分かる動画
  • 駐車場から敷地までの距離やバリアフリー具合を知れる動画
  • 駅からベビーカーでの行き方と時間の案内
  • 【子供が喜ぶ動画】
  • 子供が喜ぶものがわかりやすい動画
  • 子供が食いつきそうになる動画があると助かる
  • 子供と同世代の子達が遊んでいる姿
  • 【年齢別動画】
  • 対象年齢別に分かれているとありがたい
  • 年齢が近い子がどれくらい遊べるかレベルをしりたい。動画でみると、大人が手伝う必要があるかとか、大人と一緒じゃなくても遊べるのかをみれるので参考になります。
  • 子供の対象年齢がわかりやすい動画

どれも写真で見るより動画で見た方が分かりやすい内容のものばかり。今後、動画を撮影される場合にはぜひ参考にしてみて下さい。

動画を参考にしない理由

最後に、「動画を参考にしたことがない」ユーザーに対し、参考にしない理由について尋ねてみました。多くあがった回答が「知らなかった」「時間がかかる」「写真で十分」の3つでした。以下、一部抜粋します。

  • 【知らなかった】
  • そもそも動画自体、どこで見るのかが分からない
  • 考えたこともなかったです
  • 動画がある事を知らなかったです

動画を掲載している施設がある事を「そもそも知らない」という方も一定数いるようなので、動画がある施設はより積極的にPRしても良さそうですね。

  • 【時間がかかる】
  • 動画は最後まで見るのがめんどうになってしまう
  • 見るのに時間がかかる
  • 要らない情報なども含まれててみている時間が、めんどくさいから
  • 動画は余計な情報まででてくるから欲しい情報がドンピシャで出てこない

忙しくて時間のないパパやママにとって、動画を最後まで見ることは負担になるようです。多くを詰め込んで長い動画を1本作るのであれば、ポイント別に分割し、短い動画を複数掲載した方が喜ばれるかもしれません。

  • 【写真で十分】
  • 画像等で十分と感じているため
  • 写真で十分伝わるから

もちろん写真で伝わる情報もたくさんあります。一方で、躍動感や遊び方など、動画で見せた方が伝わりやすい事もあるでしょう。施設にとっては手間にはなりますが、ユーザーが選択できるよう、写真と動画をどちらも掲載しておくのが良いかもしれません。

おでかけ施設を探す際の動画活用のまとめ

今回は「おでかけ施設を探す際の動画活用」について調査・分析してみました。以下、結果をまとめます。

  • おでかけ探しに動画を参考にする(したことがある)親は約6割
  • 参考にする動画の種類は「おでかけ施設の公式動画」が約8割で最多。つぎに「一般ユーザーの投稿動画」が約半数。「芸能人やYouTuberなどの著名人の投稿動画」が3.5割
  • 参考にする(したことがある)サイトは「おでかけ施設の公式サイト」が76.5%と最多。続いて「YouTube」が70.9%、「おでかけ情報サイト」が59.7%、「Instagram」が45.9%
  • 参考にするポイントは「施設やアトラクション、開催イベントの内容」が81.1%で最多。「施設の雰囲気」が73.0%、「子供の興味の示し具合」が57.1%
  • あれば嬉しい、見たい動画は「施設での過ごし方や遊び方」「オペレーション動画」「子供が喜ぶ動画」「年齢別動画」
  • 動画を参考にしたことがない理由は「知らなかった」「時間がかかる」「写真で十分」

動画はスマートフォンさえあれば誰でも手軽に撮影でき、写真では伝えきれない施設の魅力を伝える事ができます。ユーザーが求めている動画を作成する事で顧客満足度を高め、実来訪に繋げる事もできるでしょう。

貴施設の今後の集客や満足度向上の施策に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー339名

調査日程/2021年12月6日~12月8日