動物園への来園意向・要望に関するユーザーアンケート

子供から大人まで年代問わず人気の動物園。希少な動物のいる施設は長蛇の列になる事もあります。今回は、そんな「動物園」への来園意向や改善要望について、小学生以下のお子さんを持つ親306名を対象にアンケートを実施し、調査・分析してみました。

目次

動物園への来訪経験

動物園へのおでかけを決めたきっかけ

動物園の重視ポイント

動物園おでかけの決定者

動物園へのおでかけ頻度

動物園へのおでかけを決めるタイミング

動物園での滞在時間

動物園の回遊ルートの決定者

動物園来訪の交通手段

動物園で楽しかった企画やイベント

動物園スタッフへの不満

動物園への改善要望

動物園におでかけしたことがない理由

動物園への来園意向・改善要望に関するまとめ

動物園への来訪経験

はじめに、家族(親子)での動物園への来訪経験について尋ねてみました。

小学生以下の動物園への来訪経験

すると、9割弱の親子が「来訪経験あり」と回答。今までに紹介したジャンルの中でもかなり来訪経験率が高い結果となりました。

なお、子供の年齢によっての差異を調査するため、未就学児のみの場合・小学生のみの場合に分けて集計してみました。(※未就学児、小学生、両方の子供がいる親(回答者)は集計対象から除外)

  • 未就学児のみの動物園への来訪経験
  • 小学生のみの動物園への来訪経験

動物園は、比較的ベビーカーでも園内を周りやすかったり、小さな子供でも楽しめるため、未就学児の親子にも人気で、8割近い未就学児の家族が既に来訪済との事。

一方、小学生の場合は「来訪経験あり」が100%との結果に。小学生ともなれば遠足や校外学習などで訪れる学校もあり、子供にとってはより身近な施設となっており、家族のお出かけでも必然的に訪れる機会が増えるのかもしれません。

動物園へのおでかけを決めたきっかけ

以下は、動物園へのおでかけを決めたきっかけについて尋ねた結果です。同様に「未就学児」と「小学生」を比較して見てみましょう。

動物園へのおでかけを決めたきっかけ

未就学児の回答では「配偶者との会話」がもっとも多く、次点に「子供との会話」が続きます。一方、小学生の場合は「子供との会話」がダントツで多い結果となりました。未就学児と比べて、やはり小学生の方が自分の意思をはっきりと伝える事ができますし、動物園の楽しさを既に知っている子供も多いでしょうから、このような結果になるのも納得です。

また、特徴的な項目として、「テレビ・ラジオ」の割合が小学生は20.0%、未就学児は10.6%と10%近く少なくなっている一方で、「SNS」の割合は小学生が3.7%であるのに対し、未就学児の場合は14.7%と10%以上多くなっています。

時代の流れとして、パパママの情報収集の方法が「テレビやラジオ」から「SNS」へと移行している事が分かり、今後はさらに「SNS」の割合が多くなっていく事が予想されます。この結果からも、今後の施設の集客戦略として、SNSを活用したプロモーション手法の重要度はさらに増していくと考えられます。

動物園の重視ポイント

以下は、動物園を選ぶ際に重視するポイントについて尋ねた結果です。

動物園を選ぶ際の重視ポイント

どの施設ジャンルにおいても重視度が高くなる「自宅からの距離」「入場料金」「駐車場の有無」「アクセスの良さ」あたりは、動物園も同様に高い結果に。

一方、動物園ならではの項目として注目したいのは「動物の種類(量)」「動物の種類(質)」以上に「動物と触れ合えるか」の重視度が高い点。特に小学生の方はその傾向が強く出ています。未就学児でも重視されている項目ではありましたが、動物の扱い方が分かってくる小学生には、ただ見ているだけでなく「動物と直接触れ合える事」が動物園の魅力ポイントとなっているようです。

また、未就学児と小学生で差が出た項目として、未就学児の親が特に重要だと回答したのは「幼児・乳児への配慮」「混雑状況」。こちらは、ベビーカーを使用したり、荷物が多くなる未就学児の親ならではの重視ポイントと言えそうです。

動物園おでかけの決定者

続いて、動物園へのおでかけを決める際、誰の意向が強いのかについて尋ねた結果がこちら。

  • 未就学児のみの場合の動物園おでかけの決定者
  • 小学生のみの場合の動物園おでかけの決定者

未就学児の場合、「ママ」の意向がもっとも高く40%、続いて「子供」が36%「パパ」が20%であったのに対し、小学生の場合は「子供」が60%「ママ」が20%「パパ」が17%となり、「子供」の占める割合が大きく増える結果となりました。

「動物園に行ったきっかけ」に関する設問でも、小学生を持つ家族の場合「子供との会話」が突出していました。この事からも、子供からの提案・発信から動物園に訪れている家族が多い事が分かります。他ジャンルの場合、「ママ」の意向が強まるケースも多いのですが、動物園においては、子供の意向が反映される事が多いのも傾向のひとつと言えそうです。

動物園へのおでかけ頻度

では、動物園へのおでかけ頻度はどの程度なのでしょうか。未就学児・小学生それぞれで見てみます。

  • 未就学児のみの場合の動物園へのおでかけ頻度
  • 小学生のみの場合の動物園へのおでかけ頻度

未就学児、小学生ともにもっとも多かった回答は、「半年~1年に1回程度」で約40%。次点には差があり、未就学児の場合は「2~3ヶ月に1回程度」だったのに対し、小学生の場合は「数年に1回程度」。年齢が上がるとおでかけ先の選択肢が増えるからなのか、小学生よりも未就学児を持つ家族の方が動物園へのおでかけ頻度は若干高いようです。

動物園へのおでかけを決めるタイミング

続いて、動物園へのおでかけを決めるタイミングについて。

動物園へのおでかけを決めるタイミング

「数日前」「1週間前」がそれぞれ25%ずつとなり、「2~3週間前」が19%、「前日」が15%、「当日」が5%程度でした。

約半数の親子が「数日前~1週間前」に動物園へのおでかけを決めており、当日の朝、突発的に動物園への来訪を決める親子は少ないようです。SNS等で集客を狙うなら、当日ではなくある程度事前に配信する方が効果的と言えそうです。

動物園での滞在時間

続いて、動物園での滞在時間について。こちらも未就学児・小学生に分けてそれぞれ見てみましょう。

  • 未就学児のみの場合の動物園での滞在時間
  • 小学生のみの場合の動物園での滞在時間

未就学児、小学生ともにもっとも多かったのが「2時間〜3時間未満」。次点に「3時間〜4時間未満」が続く結果となりました。なお、小学生の方が「4時間〜5時間未満」の回答が多く、未就学児では「1時間〜2時間未満」の回答が多くなり、多くの家族が「2時間〜4時間未満」の滞在で、小学生を持つ家族の方がより長く滞在しているという結果に。

4〜5時間滞在するとなれば小腹が空いたり、小さな子供であれば休憩も必要になります。飲食物や休憩場所・休憩時間での収益化から、さらなる客単価増を見込めるかもしれません。

動物園の回遊ルートの決定者

動物園内を回るルートを決めているのは誰なのでしょうか。

  • 未就学児のみの場合の動物園での回遊ルートの決定者
  • 小学生のみの場合の動物園での回遊ルートの決定者

両者に大きな違いはなく、「パパ」「ママ」「子供」が3分する結果に。小学生の場合、子供の意向が半数近くまで上がりますが、「パパ」「ママ」が決めている家族も少なくはないようです。

動物園来訪の交通手段

続いて、動物園におでかけする際の交通手段について尋ねてみました。

動物園までの交通手段

結果、多くの家族が「車」で来訪すると回答。動物園を選ぶ際の重視ポイントとして50%の親子が「駐車場の有無」を選んでいた事からも、駐車場が完備されている施設は、その旨をきちんと伝えてあげると、より安心して来園する家族が増えそうです。

動物園で楽しかった企画やイベント

次に、実際に動物園に来園した際に楽しかった企画やイベントについて、自由回答の形式で聞いてみたところ、もっとも多かった回答は「餌やり」や「動物とのふれあい」でした。重視ポイントでも上位に来ていたように、親子にとって動物とのふれあい企画やイベントは満足度の高いコンテンツになっているようです。

その他の回答についても一部抜粋します。

  • こぶたレース、バードショー、ペンギンの行進など動物ショー(多数)
  • スタンプラリー
  • 飼育員体験
  • 夜の動物園
  • ダチョウの卵の紹介
  • ヘビの脱皮した皮を挟んだしおりを配ってました。柄がきれいでおもしろかったです!

動物のショーを見られたり、知らない事を教えてもらえたり体験したり、プレゼントがもらえたりと、様々な企画が各所でおこなわれ、多くの家族に喜ばれているようです。

動物園スタッフへの不満

続いて、動物園スタッフに対して不満を感じた事があるかどうかを尋ねたところ、多くの方が「不満を感じたことはない」と回答。多くのスタッフさんが素晴らしい対応をされている結果と言えます。

少数ではあるものの、参考のためにあがってきた声を一部紹介します。

  • スタッフの少なさ。道順など尋ねられる人が少ない
  • せめて子供には愛想よくしてほしい
  • 客がいる前にも関わらず、スタッフ同士で雑談しながら仕事をしている
  • 動物が好きそうではないとき
  • 動物の説明をしてくれない

動物園への改善要望

さらに、動物園への改善要望について自由回答の形式で尋ねてみました。こちらは前の設問のような「スタッフ」に限定したものではなく、施設全体に対しての改善要望となります。

  • 【動物の観覧】
  • ベビーカーからでも見やすい柵だと嬉しいです
  • 子どもが小さいと柵で見えにくかったりするのでガラス張りなどにして低い目線からも動物を見えやすくなるといいなと思います
  • 【ルート】
  • ルートがわかりにくい
  • 園内道順をわかりやすくする
  • 初めて行った時もルートがわかりやすいようにしてほしいです。見逃す動物がいます
  • 【休憩スペース】
  • ベンチがたくさん欲しい
  • ベンチなどの休憩スペースが沢山あると嬉しい
  • 食べるスペースや、休憩出来るスペースがもう少し欲しいです
  • 【ベビーカー】
  • ベビーカーで移動できない場所を無くして欲しい
  • ベビーカー置き場をわかりやすくしてほしいです
  • 高低差があるため、ベビーカーを押しながらだとかなり大変である
  • 【トイレ】
  • トイレが綺麗になると嬉しいです
  • 施設が古い動物園はベビーカーのまま入れるトイレが少ないので、増やしてほしい
  • 授乳室やオムツ替えをもう少し増やして欲しい
  • 【動物への配慮】
  • 動物を大切に扱う姿勢が見えるといい動物園なんだなと感じる
  • 動物達が元気になるようにお世話をお願いしたいです
  • 動物達に元気がないと悲しいので、生き生きするようなお世話をお願いします

動物園におでかけしたことがない理由

一方で、動物園に子連れでおでかけした事がないと答えた親子に対して、その理由について尋ねたところ、回答者のほとんどが未就学児をもつ親だった事もあり、「子供がまだ小さくて動物を見てもまだわからないから」という理由が大多数でした。

動物園への来園意向・改善要望に関するまとめ

最後に、今回紹介したアンケート結果をまとめます。

  • 動物園に行ったことが「ある」親子は86.9%、小学生のみに絞ると100%が来訪経験「あり」
  • 動物園に行ったきっかけは未就学児の場合「配偶者との会話」か「子供との会話」、小学生の場合「子供との会話」
  • 動物園へのおでかけの決定者は小学生の場合「子供」が6割、未就学児の場合「子供」と「ママ」が4割ずつ
  • 動物園の重視ポイントは多数。「自宅からの距離」「入場料金」「動物の種類」など
  • 動物園へのおでかけ頻度は「半年~1年に1回程度」がもっとも多く、小学生より未就学児の方が頻度が高い
  • 動物園のおでかけを決めるタイミングは「数日前~1週間前」が多く、当日は少ない
  • 動物園での滞在時間は「2時間~4時間未満」
  • 動物園の回遊ルートの決定者は概ね「パパ」「ママ」「子供」が3分
  • 動物園までの交通手段は8割が「車」
  • 動物園で楽しかった企画・イベントは「餌やり」「ふれあい」が最多。その他「動物ショー」や「飼育員体験」「ナイトサファリ」なども
  • 動物園スタッフへの不満はほとんど「なし」
  • 動物園への改善要望は「トイレ設備」「ルート」「休憩スペース」「ベビーカーへの配慮」「動物への配慮」など

ひとつのアンケート結果からの分析ですので、あくまで参考程度ではありますが、貴施設の今後の集客や満足度、顧客単価対策・施策に少しでも役立てていただければ幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー306名

調査日程/2022年6月6日~6月9日