ポイント
▶日帰りおでかけで行き先まで決まっている人は4割、残り6割はこれから決める
▶コロナ前と比較しても日帰りおでかけは2019年と同水準まで回復
▶宿泊予定の人の中では、宿泊先やおでかけ施設を既に予約している人が5割近く
▶コロナ前と比較して今年2023年の方が夏休みの宿泊おでかけ予定が多い
▶「夏祭り」や「花火大会」など人が多く集まる”夏の風物詩”を楽しみにしている人が多数
▶まとめ
いよいよ夏本番。今年はコロナが5類に移行されてから初めて迎える夏休みです。そこで今回は、2023年夏休みのおでかけについて、宿泊を伴うおでかけをする予定があるのか日帰りおでかけについてはどうかなどをユーザーアンケートをもとに調査・分析しました。
▶日帰りおでかけで行き先まで決まっている人は4割、残り6割はこれから決める
▶コロナ前と比較しても日帰りおでかけは2019年と同水準まで回復
▶宿泊予定の人の中では、宿泊先やおでかけ施設を既に予約している人が5割近く
▶コロナ前と比較して今年2023年の方が夏休みの宿泊おでかけ予定が多い
▶「夏祭り」や「花火大会」など人が多く集まる”夏の風物詩”を楽しみにしている人が多数
▶まとめ
まず、夏休みに日帰りおでかけをする予定があるかユーザーアンケートで聞いた結果を見てみましょう。
日帰りおでかけの予定が「ある(計画中)」と回答した人が7割を超え、夏休みのおでかけ意識は非常に高いということがわかりました。
出典:いこーよ2023年7月ユーザーアンケートより
日帰りおでかけについて行き先が決まっているか尋ねたところ、「具体的な施設まで決まっている」という人は4割程度でした。「地域や都道府県までは決まっているが具体的な施設までは決まっていない」「まだなにもきまっていない」と回答した人が合わせて6割以上で、日帰りおでかけについては「これから具体的に予定を考える」という人が多いという状況です。
出典:いこーよ2023年7月ユーザーアンケートより
コロナ前の2019年7月に同じ質問をユーザーに聞いており、今回の結果と比較しました。
日帰りおでかけへの意欲は2019年とほぼ同じ程度で、コロナ前と同レベルに戻ってきている様子が見られます。
出典:いこーよ2019年/2023年7月ユーザーアンケートより
夏休みの日帰りおでかけの予定確定状況についても、今回と2019年の結果と比較しました。
予定確定状況についてもコロナ前と今年とで大きな違いはなく、このデータからも日帰りおでかけに関する行動がコロナ前のレベルにまで戻ってきていると言えるでしょう。
出典:いこーよ2019年/2023年7月ユーザーアンケートより
次に、今年の夏休みに宿泊を伴うおでかけをする予定があるかについて聞いた結果を見ていきましょう。 (この質問では「宿泊を伴うおでかけ」に実家への帰省は含んでいません。)
宿泊を伴うおでかけ予定が「ある(計画中)」という人が全体の58%と半数を超え、「ない(計画する予定はない)」という人が20 %、「未定」という人が22%という結果でした。多くの人が宿泊を伴うおでかけも予定しています。
出典:いこーよ2023年7月ユーザーアンケートより
次に、「予定がある(計画中)」と回答した人に、宿泊おでかけの行き先はどの程度決まっているか尋ねました。
「宿泊施設や周辺のおでかけ施設まですべて決まっている」という人が48%、「宿泊施設まで決まっているが周辺のおでかけ施設は決まっていない」という人が26%と、7割以上の人が既に宿泊施設まで確定していました。
一方で、「行き先の地域や都道府県は決まっているが宿泊施設やおでかけ施設までは決まっていない」が11%、「おでかけ施設まで決まっているが宿泊施設は決まっていない」が5%、「まだなにも決まっていない」が10%で、宿泊おでかけの意向はあるものの、まだ宿泊施設を決めていないという人もが3割近くいることもわかりました。
出典:いこーよ2023年7月ユーザーアンケートより
宿泊を伴うおでかけ予定の結果について2019年に聞いた結果と比較しました。
2019年では宿泊を伴うおでかけを予定している人が52%だったのに対し、2023年は58%と多く、コロナ前よりも今年の方が宿泊を伴うおでかけを予定している人が多いということがわかりました。
国土交通省観光庁観光統計の旅行・観光消費動向調査の2023年3月時点の結果でも、2019年比の国内旅行者数が堅調に回復しているというデータが出ていましたが、今年の夏は2019年比を超えることも予測されます。
国土交通省観光庁観光統計の旅行・観光消費動向調査についてのレポートはこちら
出典:いこーよ2019年/2023年7月ユーザーアンケートより
宿泊おでかけの行き先の確定状況についても、今年の結果をコロナ前の2019年と比較しました。
コロナ前の2019年と比較して2023年の方が「宿泊施設や周辺おでかけ施設まですべて決まっている」が多く、コロナ前と比べてかなり早めに宿泊先やおでかけ施設の予約をしていることがわかります。5類移行後の旅行意欲の高まりが行き先決めや予約自体も早めに準備している背景と思われます。
出典:いこーよ2019年/2023年7月ユーザーアンケートより
最後に、コロナ禍の夏休みと比べて今年の夏休みにやりたいと思うことを自由回答で聞いた結果をご紹介します。
今年はコロナ禍で中止となっていたお祭りや花火大会が久しぶりに開催されるところも多く、「花火大会や夏祭りに行きたい」という声が最も多く目立ちました。人が集まるイベントへの関心も高いようです。
【花火大会や夏祭りに行く】
・花火大会に行く
・4年ぶりに開催される花火大会に行きたい
・数年ぶりに開催される地元の夏祭りに行く予定
・花火大会やお祭り、縁日などを中心に楽しみたいと考えている
・花火大会と屋台など、お祭りの雰囲気を子どもに経験させたい
・久しぶりに地元での夏祭りがあるので息子の屋台デビュー
・3年前に生まれた子供に花火大会や夏祭りを体験させてあげたい
・子どもたちに浴衣を着せてお祭りに行きたいと思ってます
・コロナ禍でも旅行は行ってましたが、今年はお祭りや花火大会も開催されるところが多いので楽しみたいです!
・地元の神社の夏祭りが今年は開催される事になったので、子供を太鼓か獅子舞いに参加させます
【イベントへの参加】
・子どもが生まれたので、子ども向けイベントにたくさん参加したい
・いろんなイベントに行きたい
・子供のイベントに参加したいと思っています
・イベントが沢山あるので、沢山参加したい
また、海水浴やプールなど夏ならではのレジャーへの関心の声も多く寄せられました。
【海水浴や川に行く】
・海水浴
・3年ぶりに海水浴場に行き泳ぐ
・家族皆んなで海に行く
・川遊び、白い砂浜
・子供に夏のレジャーを体験させてあげたい
・コロナ禍では行きにくかった海へマスクをとって遊びに行く予定です
【プールに行く】
・プールを楽しみたい
・プールのある施設へ行く
・屋外プールにたくさん行く
・子どもをプールに連れて行ってあげたい
・家族でプールデビューしてみたい!
・プールは密室だったため行きにくかったが行こうと思っている
【そのほか遊園地やレジャー施設へのおでかけ】
・県外のレジャーランドに泊まりで行く予定
・レジャー施設やテーマパークに行く
・遊園地や動物園などに出かけたい
・人気施設に出かけたい
・水族館で、魚に触りたい
・いろんな公園にあるじゃぶじゃぶ池に子供と遊びに行
旅行や遠出をしたいという声も見られました。ただ、海外旅行へ行くと回答した人は少なく、人々のおでかけ意識は国内への関心の方が高いようです。
【旅行や遠出したい】
・少し遠出をしたい。県外
・子どもが産まれてまもないこと、コロナのこともあり温泉旅行に行けていませんで来たが、今年は家族で温泉旅行に行きます
・コロナ禍はほとんど遠方へ出かけられなかったが今年は、足を伸ばしたい
・移動制限が無いので遠出予定
・新幹線などの乗り物に乗って出かけたい
・久々に国内旅行する
【長期旅行】
・コロナ禍では密集で難しかったが、フェリーに乗って旅行に一週間行く
・長期旅行には出かけたい
【海外旅行】
・海外旅行
・海外旅行に行く
そして、帰省や親戚との集まり、久しぶりに友達と会いたいという回答もとても多くありました。コロナが5類に移行され、親族や友達との久しぶりの再会を楽しみにしているという人も多いようです。
【帰省や親戚家族との集まり・旅行】
・実家に帰省したい
・コロナ禍で帰省がしにくかったが今年は帰省して祖母と一緒に旅行に行く
・帰省していとこ達とプールや遊園地、動物園に遊びに行きたい
・帰省してやっと2歳の子を曾祖母に会わせられる
・遠方の曾祖母に初めてひ孫の顔を見せに行きたい
・親戚の家に遊びに行く
・親と兄弟との旅行
・叔母に会いに行きたいです
・祖父母とお墓参りがてら旅行に行く
・コロナ禍で親戚に会えなかったので、久しぶりに親戚が集まる予定です
・母の古希祝いが3年間出来なかったので、今年は母と一緒に旅行します
・家族全員で旅行。お盆には親戚3家族が実家に集まる
・娘家族と3代で念願の近場にお泊り!
【友達との集まりやおでかけ】
・子供の友達と一緒に出かける
・コロナ禍で帰省しても中々友人などにも会えなかったので沢山会う!!
・あまり会えなかった友だちに会う
「たくさんお出かけしたい」という意欲的な回答も多くありました。コロナ禍でできなかった経験や体験を取り戻すため、今夏は思いきり楽しみたいと思っている人が多いことがわかります。また、久しぶりの「マスクなしの夏」を楽しみにしている人も見られました。
【いろんな場所へたくさんおでかけしたい】
・全力でお出かけします!!
・コロナ前と同じように特になにも気にせず夏休みを楽しみたい
・医療関係なので県外の旅行等には厳しかったが、緩和されたので子供と一緒に色んな場所に行き、いっぱい思い出を作りたい
・夏は色んな感染症が流行るので自宅で過ごしていたが、今年は帰省・テーマパーク・動物園や水族館と色んな経験をさせる予定
・色々な所へ行って思い切り遊びたいです!
・大きいお祭りや花火大会、海水浴等今まで出来なかった事を全部やりたい!2歳の娘も初めてが沢山できっと楽しい夏になります
・自粛していたので、お出かけして思い出をつくりたい
・出かける回数を増やしたい
・日帰りでも、なるべくたくさんの場所やイベントに行きたいと思っています
・人と関わることの大切さを学んでほしいので、人がたくさんいる所にいきたい
【マスクなしでのおでかけ】
・マスクなしのおでかけ
・マスク無しで移動する
・マスクなしで思いっきり遊ぶ
・マスクを気にせず、子供を遊ばせたい!
・マスクなしの写真をたくさん撮りたい。子供の成長もマスクでいまいちだったので
一方で、「コロナ禍と特に変わらない」という声もありました。また、「コロナを気にする」という声もほんのわずかですが見られました。
【コロナ禍と特に変わらない】
・昨年はコロナ禍でも旅行にいっていたので変わらない
・例年と変わらない
・コロナ禍でも特別避けてたことはあまりなかったので、特に例年の夏休みとそんなに変わりません
・コロナ禍もコロナ禍後も、自粛はせず遊んでました。よって、何も変わらないです
【今後もコロナを気にする】
・5類に落ちただけで警戒しないといけないので
・沖縄はコロナが猛威をふるっているので人がいない時間帯でも遊べる方法を考えている
【その他】
・多少の人混みになりそうなところでも行きたいと思うようになった
・美術館や博物館へ行く
・ミュージカル鑑賞
・家族でのんびり
出典:いこーよ2023年7月ユーザーアンケートより
今年の夏休みの日帰りおでかけの予定については、「ある(計画中)」と回答した人が7割を超え、夏休みのおでかけ意識は非常に高いことがわかりました。
そのなかで「具体的な施設まで決まっている」という人は4割程度にとどまり、「地域や都道府県までは決まっているが具体的な施設までは決まっていない」「まだなにもきまっていない」と回答した人が合わせて6割以上いました。日帰りおでかけについては「これから具体的に考える」という人が多く見受けられます。
宿泊を伴うおでかけについては、計画している人が全体の58%を占め、半数以上の人が宿泊旅行を予定していました。そのうちの7割以上の人が既に「宿泊施設まで確定している」という状況でしたが、「まだ宿泊施設を決めていない」という人も3割近くいて、今後宿泊施設への予約はまだ増えていくことが予想されます。
一方コロナ前の2019年と比較すると、コロナ前よりの今年2023年の方が宿泊施設の予約確定している率が高く、旅行意欲の高まりが早め早めの予約を後押ししていると推測されます。
また、「コロナ禍の夏休みと比べて今年の夏休みにやりたいと思うこと」については、「夏祭り」や「花火大会」という声がとても多く寄せられました。今年はコロナ禍で中止となっていた夏祭りなどの開催が再開されるところも多く、「子どもに初めてのお祭りや花火大会を見せてあげたい」という声が目立ち、人々の夏の風物詩への関心がとても高いと言えるでしょう。また、海水浴やプールへたくさん行きたいという夏のレジャーに意欲的な声も多く見られました。
さらに、「帰省して親戚と久しぶりに集まる」「中々会えていなかった友達に会う」「いろんな場所へたくさんおでかけしたい」という意見も多く寄せられ、コロナ禍でできなかった体験や人との交流を取り戻そうとする人も多いようです。今夏、やっと、コロナ以前の「本来の夏」が戻ってくるのではないでしょうか。
今年は例年以上の猛暑が予測されています。猛暑の影響でおでかけ機会が減るのか、それともおでかけ意欲の高まりを受けて猛暑にも拘らずおでかけが増えるのか、今後の動向を注視していきたいと思います。
■いこーよ施設アンケートの調査概要査方法
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー
調査期間/2023年7月3日~7月24日(2019年は7月1日~8月5日)
サンプル数/296サンプル(2019年は1.139サンプル)
調査分析/いこーよ総研