おでかけ施設への新規来訪・リピート来訪に関するユーザーアンケート

おでかけ施設にとって、「集客」は常に抱え続ける大きな課題のひとつだと思います。新規ユーザーをいかにして呼び込むか、一度来訪したことのあるお客さんをどうやってリピートさせるか、今まで一度も考えた事がないという施設さんは皆無でしょう。今回は、いこーよおよびいこーよアプリを利用した305名のユーザーを対象にアンケートを実施し、おでかけ施設への新規来訪・リピート来訪を決める指標や材料について、調査・分析してみました。

目次

新規・リピートのおでかけ先を決める際に重視するポイント

新規・リピートのおでかけ先を決める際の判断材料について

許容可能な移動時間における「新規・リピーター」での差異

許容可能な予算における「新規・リピーター」での差異

おでかけ施設への新規来訪・リピート来訪に関するまとめ

新規・リピートのおでかけ先を決める際に重視するポイント

ユーザーがおでかけ先を決める際、今までに一度も行った事がない施設と、既に来訪経験のある施設で、その判断指標に差異はあるのでしょうか。まずは、おでかけ先を決める際に重視するポイントについて、「新規来訪時」「リピート来訪時」に分けて聞いてみました。

おでかけ先を決める際の重視ポイントについてのグラフ

まず、何よりも「子供が楽しめるかどうか」は大前提のようで、新規、リピートともに、回答者のおよそ9割が「重視ポイント」として選んでいます。

新規とリピートで明確に差が出たのが「施設所在地」。こちらは「新規」の場合に、より重視されているようです。まだ一度も行った事がないわけですから、わざわざ長い時間をかけて遊びに行って「もし(子供が)楽しめなかったら・・・」そんな不安があるのかもしれません。そうなると、「新規」の集客においては「近場であればあるほど効率が良い」と言えそうです。

逆に、「リピート来訪時」により重視するポイントは、「親が楽しめるか」と「話題性」の2点。初めて行く場所なら、とにかく「子供優先」で決めますが、一度行ってみて「子供が楽しめる事」が既に分かっている場所であれば、どうせなら「親も楽しめる場所」に行きたい、そんな思考になるのかもしれません。

「話題性」については、言い換えると「今旬」かどうか。新しいアトラクションが出来たらしい、今ならこんなイベントが開催されてる、そんな「旬の話題」に人は惹かれるものです。逆に、既に一度遊びに行った事がある施設には、そういった「新たな話題」がないと、なかなか「また行こう」とはなりにくいのかもしれません。リピート来訪を狙うのであれば、いかに「前回と違う新しい何かがあるか」を、ユーザーに訴求していく事が重要になりそうです。

新規・リピートのおでかけ先を決める際の判断材料について

続いて、おでかけ先を決める判断材料の観点から「新規」「リピート」を比べてみます。

おでかけ先を決める際の判断材料についてのグラフ

「新規」「リピート」で大きく差がついたのは「子供の意見・感想」と「Webサイトの情報」。「新規来訪」の場合は、判断材料として「Webサイトの情報」がかなり活用されているのに比べ、「リピート来訪」では大きくその数値が下がります。その他の「第三者からの情報(知人の意見・テレビ・ラジオ・SNS・雑誌・動画等)」についても傾向としては同様で、リピート来訪時にはほとんど第三者からの情報に頼らなくなっています。

一方、「子供の意見・感想」は、「新規来訪時」より「リピート来訪時」にグッと数値が上がります。何よりも、子供からの「また行きたい」こそが親の心を「リピート来訪」に動かす、という事でしょう。そう考えると、「初回来訪時に子供をどれだけ満足させられるか、また遊びに行きたいと思わせられるかどうか」が、リピーター獲得のためにいかに重要が分かります。

許容可能な移動時間における「新規・リピーター」での差異

お次は、おでかけ時に許容出来る移動時間について。先ほど紹介した「おでかけ先を決める際に重視するポイント」のデータでは、「新規」であるほど「施設の所在地」を重視する人が多いという結果も出ています。

まずは「新規」のおでかけ先を決める際に許容出来る移動時間から。

新規来訪のおでかけ施設までの許容時間のグラフ

「30分~1時間」が33%、「1時間~1時間半」が36%。多くの人は、初めて行く施設のためにかけられる時間は「30分~1時間半」との結果になりました。逆に言えば、移動にそれ以上時間がかかってしまう人を対象に新規来訪を望むのは、なかなか難しいのかもしれません。

では、これが「リピート」になった場合はどうなるのでしょう。一度行った事のある施設であれば、移動時間の多少の増加は許容出来るのでしょうか。

リピート来訪のおでかけ施設への許容時間のグラフ

多少、「30分~1時間」が減り「1時間30分~2時間」のレンジが増えてはいますが、「新規」と比べて各レンジ幅に大きな変化は見られません。先ほどのアンケート結果(おでかけ先を決める際に重視するポイント)で「施設の所在地」に「新規」「リピート」で大きな差異が見られた事から、「新規集客は近場の方が効率が良い」と結論付けてしまったのですが、こちらのアンケート結果ではその傾向は薄いです。

もしかしたら、「新規来訪」の際に「施設の所在地」を気にするのは、単純な移動時間だけの問題ではないのでしょうか。施設のある場所の立地や環境(地域の治安の良し悪し等)的な要素を含めて、初めて「新規」「リピート」に差異が出てくるのかもしれません。

ちなみに、以下は「東京」だけに絞った、新規来訪時に許容できる移動時間のデータになります。

東京住みのユーザーが新規来訪のおでかけ施設への許容時間のグラフ

全体のデータと比較すると、「30分~1時間」が33%から42%に大きく増加し、「1時間半~2時間」が20%から14%に減少しています。やはり都市部になると、おでかけ施設の数も多いでしょうし、交通面の利便性も高い事から、必然的に許容出来る移動時間も短くなるようです。

許容可能な予算における「新規・リピーター」での差異

続いて、おでかけ時に許容出来る一人当たりの予算について、「新規」「リピート」で比べてみましょう。まずは「新規」の場合から。

新規来訪の施設での1人あたりのおでかけ予算のグラフ

「1,000~2,000円」が21%、「2,000~3,000円」が23%、「3,000円~5,000円」が25%と、3つのレンジがほぼ同じくらいで並んでいます。特筆するような変わった傾向は見えませんが、まだ行った事のない施設に「行ってみよう」と思ってもらえるための、ひとつの予算目安にして頂ければと思います。

リピート来訪の施設での1人あたりのおでかけ予算のグラフ

こちらは「リピート」の場合のひとりあたりの許容予算。こちらもあまり「新規」との差異は見られません。なんとなく「リピート(一度行った事がある施設)」の方が安心して予算をかけられるのかと思っていましたが、許容予算に関しては、「新規」と「リピート」に大きな差異は無さそうです。

一応、「移動時間」と同じく、こちらも「東京」だけのデータを出してみます。

東京住みのユーザーの新規来訪の施設でのおでかけ予算のグラフ

「3,000~5,000円」のレンジが上がり、「1,000~2,000円」が少し下がっています。どうやら、都市部の方が一人当たりの予算が多少増加する傾向にありそうです。

おでかけ施設への新規来訪・リピート来訪に関するまとめ

  • 新規、リピートに関わらず「子供が楽しめるかどうか」が最重要
  • 新規の場合、リピートに比べ「施設の所在地」を重視する割合が高い
  • リピートの場合、新規に比べ「親が楽しめるか」と「話題性」も重要に
  • リピート集客には、「前回と違う新しい何かがある」ことを訴求する事が大事
  • 「Webサイトの情報」を判断指標に使うのは「新規」の来訪時のみ
  • リピート来訪を決める際の判断材料は、「子供の意見」が最優先(新規はママの意見)
  • リピート来訪を決める際に、第三者からの情報はほとんど活用しない
  • 新規もリピートも、許容出来る移動時間は「30分~1時間半」目安
  • 都市部になると許容出来る移動時間は大きく減少する
  • 新規、リピートで許容予算に差異は無いが、都市部になると少し上がる

という事で今回は、おでかけ施設への新規来訪・リピート来訪について調査してみました。今回の結果だけ見ると、リピート来訪を決める際は第三者(Webサイト・SNS等)からの情報はほとんど活用せず、ご自身(家族)の経験で判断する事、また子供の意向(意見)が強く反映される事が明確に分かりました。リピーター獲得を課題としている施設さんもたくさんいると思いますが、とにかく「新規を呼び込み、新規来訪時に子供に楽しんでもらう事」こそが、何よりのリピーター獲得施策と言えそうです。

ひとつのアンケート結果からの分析ですので、あくまで参考程度ではありますが、貴施設の今後の集客戦略(新規・リピーター)に少しでも参考になれば幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー305名

調査日程/2021年1月4日~1月15日