水族館への来園意向・要望に関するユーザーアンケート

季節を問わず、一年を通していつでも遊びに行ける定番かつ人気のおでかけ施設のひとつが水族館ではないでしょうか。手頃な料金、特別な雰囲気、楽しいショーやイベント、そして学びと魅力も盛りだくさん。今回は、そんな子供にも大人にも大人気の「水族館」への来園意向や改善要望について、いこーよおよびいこーよアプリを利用した363名のユーザーを対象にアンケートを実施し、調査・分析してみました。

目次

水族館への子連れでのおでかけ経験

水族館へのおでかけを決めたきっかけ

水族館を選ぶ際に重視するポイント

水族館へのおでかけは誰の意向で決まる?

水族館へのおでかけで許容できる移動時間

水族館へのおでかけ頻度について

水族館へのおでかけを決めるタイミング

水族館での滞在時間について

水族館での飲食について

水族館で楽しかった企画やイベント

水族館スタッフへの不満

水族館に改善して欲しいこと・要望

水族館への来園意向・改善要望に関するまとめ

今回のアンケートに答えて下さった363名の回答者は、すべて「小学生以下の子供を持つ親」となっています。以降の数値やデータに関しては、上記属性のユーザーによる回答である事を前提にご覧いただければと思います。

水族館への子連れでのおでかけ経験

まずは、「水族館」への子供連れでの来訪経験から聞いてみましょう。

水族館への来訪経験のグラフ

86%のユーザーが子供を連れて「水族館」へ来訪した経験があるとの事。逆にないと答えた人は14%でした。小さなお子様(乳児)をお持ちの回答者もいますので、その辺も加味すると、ほとんどのユーザーが子供連れでの「水族館」への来訪経験があるといって良いでしょう。

水族館へのおでかけを決めたきっかけ

続いて、「水族館」へのおでかけを決めるきっかけについて。ファミリーで水族館へおでかけしようと思うのは、どのようなきっかけが多いのでしょうか。

水族館へのおでかけを決めたきっかけのグラフ

もっとも多かったのは「子供との会話」48.9%で回答者のほぼ半数。やはり我が子の「行きたい・行ってみたい」という言葉ほど親の心を動かすものはないのでしょう。次点には「配偶者との会話」で39.3%。この2項目が突出しています。テレビ、SNS、雑誌など、施設の情報をユーザーに伝える手段は多々ありますが、情報を訴求した上で「いかに家族間での会話の話題にあげてもらえるか?」が重要と言えます。ただ情報を訴求するだけでなく、その後の会話の種となるような工夫やひねり、魅せ方が大切なんですね。

水族館を選ぶ際に重視するポイント

お次は、「水族館」を選ぶ際に重視するポイントについて聞いてみました。昨今、水族館も多様化し、色々な特色を持った施設が増えています。ユーザーは一体どこを重視して水族館を決めているのでしょうか。

水族館選びに重視するポイントのグラフ

一番はやはり「立地・場所」で回答者の75.4%が「重視する」と回答。後ほど「許容できる移動時間」についての設問がありますので、詳細はそこで改めて分析しますが、「(物理的に)自分が行ける範囲から選ぶ」のは当然なので、「立地・場所」がトップという結果については納得です。

続いて「魚や動物の豊富さ」55.6%、「入場料金」55.3%と、ほぼ変わらずの2項目が並びます。「入場料金」についてはいわずもがなな気はしますが、「魚や動物の豊富さ」が上位に入った点については、「量(種類)」の重要性に改めて気付かされます。「〇〇の赤ちゃんが~」「日本初の〇〇が~」など、希少性や話題性にフォーカスしたニュースをテレビで目にする事も多いですが、「魚や動物の珍しさ」や「話題性」が下位になっている事からも、やはりまずは「どれだけたくさんの魚や動物が見られるのか?」が水族館選びの重要な指標になっていると言えます。

また、「駐車場の有無」41.9%や「幼児・乳児への配慮・設備」33.2%あたりが比較的上位に来ているのは、このアンケート特有(小学生以下の子供持つ親のみ)の結果かもしれません。小さなお子様を連れてのおでかけはどうしても車移動が多くなるでしょうし、施設内での小さな子供の対処について気にされている親御さんは思った以上に多いという事でしょう。施設の戦略として「ファミリー集客」を狙うのであれば、無視出来ない結果ではないでしょうか。

水族館へのおでかけは誰の意向で決まる?

水族館へのおでかけを決める際の「きっかけ」や「重視ポイント」については分かりました。では、最終的に行先を決定する際、家族の中で「誰」の意向がもっとも強いのでしょうか。こちらの設問は「初めて行く施設の場合」と「再来訪の場合」に分けて聞いてみました。

初来訪の水族館は誰の意向で決めるかのグラフ

「初めて行く施設」の場合、もっとも意向が強いのは「ママ」で54%。そして「パパ」24%、「子供」21%と続きます。「ママ」の意向が圧倒的に強く、半数以上の家庭は「ママ」が「この水族館に行きたい、連れて行ってあげたい」と思わなければ、実来訪には繋がらないようです。

では、その施設が「再来訪」の場合はどうなのでしょうか。

再来訪の水族館は誰の意向で決めるかのグラフ

「再来訪」の場合ですと結果は大きく変わります。もっとも優先されるのは「子供」の意向で全体の40%。次点が「ママ」38%。やはり一度行った事のある施設ですから、「子供」自身も内容や楽しさを理解しています。そうなると「子供」の意向が一気に強まるようです。なお、「初来訪」「再来訪」問わず、「パパ」の意向が重視される家庭は少ないようです・・・。

「ファミリーのリピート来訪獲得」という点においては、「初来訪時にどれだけ子供の満足度を上げられるか」がいかに重要かがこのデータからも分かりますね。

水族館へのおでかけで許容できる移動時間

先ほど「水族館を決める際に重視するポイント」で上位に入った「立地・場所」ですが、「水族館」へのおでかけにおいて、施設までの移動時間(片道)は具体的にどのくらいまで許容出来るのでしょうか。

水族館への許容時間のグラフ

許容できる水族館への移動時間(片道)は、「1時間~1時間半」32%、「50分~1時間」30%の2項目が圧倒的に多かったです。「水族館」という施設に対しては、自宅から「1時間半」以下で行ける場所がひとつのラインと言えそうです。

旅行軸でなく日常のおでかけ集客を求めるのであれば、自施設から1時間半(出来れば1時間)までのエリアを対象にすると、効率的に集客成果に繋げられるかもしれません。

水族館へのおでかけ頻度について

続いては、「水族館」へのおでかけ頻度について。「水族館」には、皆さんどのくらいの頻度で家族でおでかけされているのでしょうか。

水族館へのおでかけ頻度のグラフ

もっとも多かった回答は「半年~1年に1回程度」で45%と半数近く、次点が27%の「数年に1回程度」。家族単位で考えると「水族館」は「1年に1回程度おでかけする施設ジャンル」と考えて良さそうです。

ちなみに、以前実施した「遊園地・テーマパーク」に関するアンケートでのおでかけ頻度は、「半年~1年に1回」37%、「数年に1回」19%でしたので、「遊園地・テーマパーク」よりも頻度としてはかなり低い事になります。「水族館」は、季節や天候を問わず、割と気軽に家族で遊びに行ける施設だと思っていたので、だいぶおでかけ頻度は少ない印象です。

水族館へのおでかけを決めるタイミング

続いて、「水族館」へのおでかけを決めるタイミングについて聞いてみました。

水族館へのおでかけを決めるタイミングのグラフ

もっとも多かった回答は「数日前」で35%。そして「1週間前」の22%、「前日」の14%と続きます。1年に1度のおでかけであればかなり計画的に前もって決めていそうなものですが、どうやらそこまで事前に決めているわけでは無さそうです。

さて、ここまでは「水族館」に行く前のユーザーのアクションについて回答を紹介してきましたが、続いては「水族館」に行ったあとの行動等について触れていきたいと思います。

水族館での滞在時間について

家族で「水族館」におでかけした際、どのくらい施設内に滞在しているのか?について聞いてみました。

水族館での滞在時間のグラフ

「水族館」での滞在時間としてもっとも多かったのは「2~3時間」で全体の35%。続いて「3~4時間」で28%。合わせて6割以上のユーザーが「2時間から4時間」の滞在時間との結果に。ちなみに「遊園地・テーマパーク」の場合、4時間以上滞在するユーザーが全体の78%だったので、今回の結果とはだいぶ差異がある事が分かります。客単価を上げるという視点で考えると、長時間滞在する「遊園地・テーマパーク」と違い、「水族館」は数時間の滞在の中でいかにお財布を開けてもらえるか?が課題と言えるでしょう。

水族館での飲食について

続いて、その客単価アップの一端を担う「飲食」について聞いてみましょう。ユーザーは「水族館」に行った際、昼食や夕食はどうしているのでしょうか。

水族館内の飲食店や売店の利用のグラフ

「昼食のみ施設内の飲食店や売店を使う」が半数以上の52%。次点は「軽食のみ施設内の飲食店や売店を使う」で30%。「夕食」まで施設内で済ませると答えた回答者は全体の僅か6%。「水族館」における「飲食」での客単価増は「昼食」「軽食」がカギになりそうです。

水族館で楽しかった企画やイベント

お次は、実際に「水族館」に遊びに行った際、楽しかったと感じた企画やイベントについて、フリーアンサーで答えてもらいました。

圧倒的に多かったのは、動物(イルカ・アシカ・シャチ・ペンギン等)のショーイベントで、全体の6割ほどを占める結果となりました。やはり華やかでインパクトも大きいですし印象に残りやすいのかもしれません。

また、「餌やり体験」や「触れ合い(タッチ)系」の企画・イベントについても、割と多くの回答が集まっていました。その他にも「スタンプラリー」や「イルミネーション」、「釣り&料理」など、様々な回答が寄せられています。

水族館スタッフへの不満

続いて、「水族館」へ訪れたユーザーが実際に「施設スタッフ」に対して感じた「不満」について聞いてみました。まずはそもそも「スタッフに対して不満を感じた事があるか」から。

水族館スタッフへの不満のグラフ

「ある」と答えたユーザーは僅か4%で、ほとんどのユーザーは不満を感じた事は「ない」との事。他のおでかけ施設ジャンルで実施したアンケート結果と比較しても、圧倒的に「ある」の割合が少ないです。もちろんスタッフと直接関わる頻度の少なさも影響しているのでしょうが、とはいえ「水族館」のスタッフさんが普段から素晴らしい接客をしている結果と言えるのではないでしょうか。

本来であれば、このあとにユーザーから寄せられた具体的な不満の内容を紹介させて頂くのですが、今回はあまりに数が少ないため、割愛させて頂きます。

水族館に改善して欲しいこと・要望

最後に、「水族館」への改善要望について自由に答えてもらいました。こちらは前の設問のような「スタッフ」に限定したものではなく、施設全体に対しての改善要望となります。回答の中で特に目についたワードやテーマに分けて、いくつか抜粋して紹介させて頂きます。

  • 【イベント・企画】
  • ナイトショーなども定期的にやってもらえると嬉しいです。
  • ふれあい系のイベントや、いくたびになにか変わった展示などあると嬉しい
  • 子供の体験企画をたくさん作って欲しい。一緒に学べ理解していける企画等
  • 【飲食・物販】
  • イートインスペースが狭い、飲食店が少ない
  • 食べ物屋さんをもっと増やしてくれると助かります
  • お土産をもっと充実させて欲しいです
  • 【床】
  • ベビーカーで他の階に行きづらい水族館があり、他の階は諦めたことがあります。
  • 古い水族館はバリアフリーを導入してほしい。
  • 足元の安全確保(小さな段差やへこみでも子供はコケるので)
  • 【説明】
  • 魚の名前だけじゃなくて見所とか書いてあるともっと楽しく観察できそうです
  • スマホアプリで各水槽にいる魚の説明や珍しい行動の動画などが見れればいいなぁと思います
  • もっと気軽に色々解説してくれる人がいたらいいなと思います
  • 【衛生】
  • 死んでいる魚は即回収しておいて欲しい
  • 時々臭いが気になる場所があるので対策して貰えると嬉しい
  • 水槽が汚いところがあったり、魚が死んでるのが見えたりしたことがあるのでそこは気を付けてほしい
  • 【ルート】
  • じっくりみたいルートとサラッとみたいルートを分けて欲しい
  • ゆっくりじっくり観察したい子、さーっと見たい子などがいるので、そういうペース配分を区切れるような通路にして貰えたらスムーズにお互い嫌な思いをしないのになぁといつも思います
  • 順路をもっと分かりやすくしておいてほしいです。いつも迷ってしまいます

水族館への来園意向・改善要望に関するまとめ

数あるおでかけ施設の中から、今回は「水族館」に限定したアンケート結果を紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?以下、今回のアンケート結果のまとめとなります。

  • 小学生以下の子供を持つ親の86%が子供を連れて「水族館」へ来訪した経験あり
  • 水族館来訪のきっかけは「子供との会話」が48.9%。次点は「配偶者との会話」39.3%
  • 水族館を選ぶポイントでは「立地・場所」「魚や動物の豊富さ」「入場料金」が上位に
  • 「魚や動物の豊富さ」は重視するが、「魚や動物の珍しさ」「話題性」の重視度は低い
  • 「駐車場の有無」41,9%や「幼児・乳児への配慮・設備」33.2%も比較的上位に
  • 「初めて行く施設」の場合、来訪を決めるのは「ママ」54%「パパ」24%「子供」21%
  • 「再来訪」の場合、「子供」40%「ママ」38%。「初来訪」と比較すると「子供」優先に
  • 水族館に対して許容できる移動時間(片道)は自宅から「1時間半」以下がライン
  • 水族館へのおでかけ頻度は「半年~1年に1回程度」45%「数年に1回程度」27%
  • 「遊園地」の「半年~1年に1回」37%「数年に1回」19%より、頻度としてはかなり低い
  • 水族館へのおでかけを決めるのは「数日前」35%「1週間前」22%「前日」14%
  • 水族館の滞在時間は「2~3時間」35%「3~4時間」28%。6割が「2時間~4時間」
  • 水族館の飲食店利用は「昼食のみ」52%「軽食のみ」30%。「夕食」利用は僅か6%
  • 水族館で実際に楽しかったイベントは「動物のショーイベント」で全体の6割以上
  • 水族館スタッフへの不満が「ある」と答えたユーザーは僅か4%。96%は「なし」
  • 水族館への改善は「イベント」「飲食・物販」「床」「説明」「衛生」「ルート」等

ファミリーの新規来訪を狙うのであれば、施設から1時間程度のエリアに住むママをターゲットに、家族の会話に出るようなネタを含めて訴求してあげる事が重要。その際、駐車場の有無や幼児・乳児への配慮・設備についての情報も付加してあげると尚良し。リピート来訪のカギは初回来訪時の子供の満足度で、イルカショーやアシカショーなどの定番イベントは心に残りやすく満足度も高い。触れ合い系や体験系イベントも◎。さらに客単価アップを狙うなら、飲食は昼食、軽食の強化が効率的。お土産など物販の充実化を求める声も多い。

ひとつのアンケート結果からの分析ですので、あくまで参考程度ではありますが、貴施設の今後の集客や満足度、顧客単価対策・施策に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用した小学生以下の子供を持つユーザー363名

調査日程/2021年5月1日~5月10日