親子でのスキー場へのおでかけ意識・動向に関するユーザーアンケート

2021年の年末は例年にないほど降雪量が多く、スノースポーツにとっては素晴らしいコンディションとなりました。年末年始に旅行でスキーリゾートに行かれたご家族も多いのではないでしょうか。そこで今回は、家族でのスキー・スノーボード経験や、スキー場にお出かけする際のハードルなど、親子でのスキー場おでかけに関する意識・動向について調査・分析してみました。

目次

親(保護者)のスキー・スノーボード経験有無

子連れでのスキー場来訪経験の有無

子連れでのスキー場来訪頻度について

子連れでスキー場に行かない理由

懸念点解消後の子連れでのスキー場ニーズ

親子でのスキー場おでかけに関する意識・動向まとめ

親(保護者)のスキー・スノーボード経験有無

まず、親(保護者)自身のスキーやスノーボード経験の有無について聞いてみました。

保護者のスキー・スノーボードの経験

パパ・ママともに経験があるという家族は55%で、パパ・ママのどちらかが経験ありの家族も合わせて8割弱と、なかなか多い割合となっています。

子連れでのスキー場来訪経験の有無

一方、子どもと一緒にスキー場へ来訪したことがあるか?について聞いた質問では、以下のような結果に。

子どもと一緒にスキーに行った経験の有無

行ったことが「ある」という回答が24%と、保護者自身のスキー・スノーボード経験と比べると、非常に低い割合です。保護者のスキー・スノーボードの経験状況別にみると、両親共に経験があるという家庭では、子どもとスキー場に行ったことが「ある」割合が少し高く35%に。両親のうち、どちらかしか経験がない、もしくは両方とも経験がない場合は、その割合が10%程度ととても低くなり、多くの家族がスキー場に行っていません。

子連れでのスキー場来訪頻度について

続いて、子どもと一緒にスキー場へ行ったことのある家庭に対し、スキー場お出かけの頻度について聞いてみました。

親子でスキーに行く頻度

結果、1年に複数回が35%、1年に1回が28%と、合わせて63%もの家庭が1年に1回以上、スキー場へお出かけしていると回答。子連れでのスキー場来訪経験のある家族が少ない一方、経験のある家族は高頻度で行っていることがわかります。

子連れでスキー場に行かない理由

子どもとスキー場に行かないと回答した人は、そもそもなぜ行かないのでしょうか?お次はその理由について。

子供とスキーに行かない理由

もっとも多かったのは「子どもがまだ小さくてスキーやスノーボードができない」との回答でした(子どもの年齢別の割合は後述)。

また、「スキー場が遠くて行くのが大変」「雪用の車のチェーンやスタッドレスタイヤなどを用意するのが大変」など、「行く手間や大変さ」を理由に挙げる方も多く、降雪地帯であるスキー場に自力で行くこと自体にハードルを感じている様子が伺えます。さらに、「板やウェアなどのスノーグッズの購入やレンタルにお金がかかる」という理由も多く、装具等にかかる費用の高さもネックとなっているようです。

続いて、子どもと一緒にスキー場に行かない理由に、「子どもが小さいから」をあげた割合を、子どもの年齢別に見てみましょう。

子供が小さくて行けないとあげた子供の年齢別の推移

3才までの子どもがいる家庭では8割前後が理由としてあげており、非常に多い割合となっていますが、4才を過ぎる頃から大きく減り始め、小学校低学年で3割超、高学年になると2割程度まで減少します。この結果から、どうやら子どものスキー場デビューは小学校低学年くらいから、という考えの家庭が多いことが分かります。

懸念点解消後の子連れでのスキー場ニーズ

では、仮にそれらの懸念点がなかったとしたら、子どもとスキー場に行きたいと思うのでしょうか?

ハードルがなければスキーに行くか

「行きたい」と回答した方が51%、「どちらかと言えば行きたい」との回答が30%、合わせると実に81%となり、子連れでのスキー場お出かけのニーズ自体は非常に高いことがわかります。スキーバスツアーや現地でのレンタカープラン、板やウェアのレンタル料金等が無料になる宿泊プランなど、様々な商品が既に存在していますが、それら商品等の認知自体や利便性の訴求拡大をさらに図ると、多くの家族にとってのスキー場へのハードルを下げることになるのではないかと思われます。

親子でのスキー場おでかけに関する意識・動向まとめ

スキーやスノーボード経験のある親(保護者)が8割いるにも関わらず、子どもと一緒にスキー場へ行ったことのある家族は2割強と非常に低い状況でした。行かない理由としてもっとも多かったのは、子どもがまだ小さいという理由でしたが、一方で、スキー場の遠さや雪用タイヤの準備など、施設へ行くこと自体が面倒という意見も多く、加えて板やウェアなどの購入・レンタルの料金の高さも大きなネックとなっています。

上記の要因を解消するような、便利なサービスや割安感のある商品を提供する事で、まだ子連れでスキー場にお出かけした事のないファミリー層の開拓が見込めるのではないでしょうか。今回の結果はひとつのアンケートからの分析となりますが、貴施設の今後の集客や満足度向上の施策に少しでも役立てて頂ければ幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー309名

調査日程/2022年1月4日~1月10日