平日のおでかけ意向・動向に関するユーザーアンケート
ユーザーがおでかけ施設を利用するにあたり、平日と休日ではユーザー動向にどんな差異があるのでしょうか。今回は、ユーザーがおでかけ先を選定するまでのプロセスや判断指標等も含め、いこーよおよびいこーよアプリを利用した340名のユーザーを対象にアンケートを実施し、平日の親子でのおでかけ意向・動向について、プロモーション目線から分析してみました。
平日のおでかけ頻度はどのくらい?
そもそも、平日のおでかけ頻度ってどの程度なのでしょう?家族でのおでかけというと、”週末に家族みんなで”というイメージが強いと思います。実際、休日に比べて平日に親子でおでかけしているユーザーはどのくらいいるのでしょうか。
平日に親子でおでかけする事がある、と答えたのは全体の55%。全体の半数以上は平日にもおでかけしているという結果に。受け取り方は施設さんによって様々でしょうが、思っていたよりも多いと感じる施設さんも少なくないのではないでしょうか。
実際に平日に親子でおでかけすると答えたユーザーに、その頻度についても聞いてみました。

週に1度以上平日に親子でおでかけするユーザーは全体の65%。2日以上おでかけしているユーザーだけでも45%と半数近い結果に。やはり平日におでかけするユーザーは、施設さんにとって決して無視できるボリュームではなさそうです。
ちなみに、おでかけ施設さん側に聞いたアンケートに、以下のようなデータがあります。

休日の1日あたりの来園者数に対して、平日の来園者数は20%以下と答えた施設が半数以上。上記のユーザーアンケート結果と比較しても、おでかけ施設にとって平日集客で積み上げられるポテンシャル・可能性はかなり大きいように思えます。
平日と休日でおでかけする家族構成は変わる?
続いて、平日・休日のおでかけ時の家族構成について比較してみます。一般的に、パパが家族とおでかけ出来るのはどうしても週末だけになってしまうユーザーが多いと思います。そんな中、平日にも親子でおでかけするというユーザーのおでかけ時の構成は、休日とどう違うのでしょうか。
やはり、休日はパパ・ママ揃ってのおでかけが大半なのに比べ、平日はママと子供だけのおでかけが圧倒的に多く、集客面で考えると休日と平日では訴求すべきターゲットが大きく違ってくる事が分かります。
平日のおでかけ先は誰がいつ決める?
また、「平日のおでかけ先を決めるのは誰か?」についても以下のようなアンケート結果が出ています。

やはり、平日のおでかけ先はママが決めているユーザーが6割以上と大多数。平日の来園促進を狙うのであれば、いかにママに選んでもらえるか、が重要と言えるでしょう。
では、世の中のママたちは、いったい平日のおでかけ先を“いつ”決めているのでしょうか。

(おでかけ日の)前日を含め、比較的おでかけの直前に行先を決めているママが全体の6割以上。4割近いママは当日に決めているとの事。休日のように「何日も前から計画的に」というおでかけではなく、今日(明日)時間が出来たタイミングでおでかけ意向を固め、比較的突発的におでかけ先を決めているケースが多そうです。
ママに対して何を訴求するか?ももちろん大事だとは思いますが、どれだけ良いタイミングでいかに効果的なアプローチをおこなうか、が平日集客の大きなカギと言えるかもしれません。
平日のおでかけ時間や予算は休日と違う?
では、ママに対していつどのタイミングで訴求するのがもっとも効率的なのでしょうか?まずは平日のおでかけに関して、どのくらいの時間おでかけしているのか?について聞いてみました。
平日のおでかけ時間は「1~2時間」「2~3時間」の割合が全体の半数以上を占めます。3時間以上のおでかけが6割以上の休日と比べるとその差は歴然。なお、上記の数値は移動時間も含めての回答となりますので、必然的に平日のおでかけ先は「近場」に偏るとみて良さそうです。
続いて、平日のママが親子でおでかけしている時間帯について。平日3時間程度のおでかけは一体いつしているのか。おでかけの直前に行先を決めているママに対して来園を促すためには、非常に重要な情報と言えます。

多少のばらつきはありますが、概ね10時から16時。この6時間のうちに3時間程度のおでかけをしていると考えられます。前述の通り近場でのおでかけが多い事を鑑みると、夕飯の買い物ついでのおでかけなどが多いのかもしれません。
続いて、平日と休日の(一人あたりの)予算についても比較してみます。
平日は500円~2,000円。休日は1,000円~3,000円と、やはりレンジがひとつ違います。また、100円~500円のレンジにもだいぶ差が出ています。休日のおでかけに比べると、平日は予算も低くなる傾向なのは確かと言えるでしょう。目安ではありますが、平日のおでかけは2,000円程度の予算を想定しておくのが良いのではないでしょうか。
平日のおでかけ先を決めているポイントはどこ?
「いつ?」「誰に?」がある程度明確になったら、次は「何を?」です。そこでお次は、平日のおでかけ先を決めるポイントについてのアンケート結果を紹介します。

まずは「子供が楽しめるか」。これがもっとも重要な指標のようです。続いて家からの距離。こちらは前述のとおり、ママたちがより平日のおでかけに「近場」を求めている結果と言えるでしょう。そして少し差を開けて「混雑状況」と「予算」。「予算」については先程すでに触れているので、ここでのポイントは「混雑状況」に絞ります。このご時世(コロナ禍)で密を避けたいのはもちろん、やはりおでかけの直前に行先を決めているママたちにとって、「“今”混んでいるのか、空いているのか」は、おでかけ先を決める重要なファクターになっているという事でしょう。
最後に、おでかけ先を決めるポイントの「平日」と「休日」との差異について。

おでかけ先を決めるポイントとして平日と休日との差異が大きく、より平日のほうが気にする割合が多い項目は「家からの距離」でした。逆に休日のおでかけ先を決める際に、平日よりもより気にしてしまうポイントは「親も楽しめるか」、そして「特別感・非日常感」。平日の集客を狙うプロモーションとしては、この辺りの差異もきちんとおさえ、平日集客と休日集客で上手に使い分けていきたいところです。
平日の集客に関するまとめ
平日の集客に関して、来園促進プロモーションを前提にここまでの情報をまとめると、
- 平日集客のポテンシャルは非常に高い
- 訴求すべきターゲットは施設近場に在住のママ
- おでかけ先を決めるタイミングは当日がもっとも多い
- 平日のおでかけ時間は10時~16時の間の3時間程度
- 平日のおでかけにかけられる予算は2,000円程度を目安に
- 行先を決めるポイントは「子供がいかに楽しめるか」「今の混雑状況」
上記のポイントをおさえ、ママが子供とのおでかけ先を決めるタイミングに合わせて訴求すること、それがとても重要になってくるのではないでしょうか。
平日の集客に関するプロモーション内容としては、「いかに子供が低予算で楽しめるかどうか」そして「“今”混雑していない事」。これを施設の近場に住むママたちに対して、出来る限りリアルタイムに伝える。この点を徹底的に突き詰めていく事で、平日集客の成功に少しだけ近づけるのかもしれません。
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/特に地域の限定はなし
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー340名
調査日程/2020年12月1日~12月31日