2021年1月公開(12・1月分データ)「ユーザーのお出かけ意欲状況について」
2021年1月7日、ついに首都圏1都3県に対して2度目の緊急事態宣言が発令され、その後もその対象範囲は続々と広がっています。今回は、そのような状況下におけるユーザーのお出かけ意欲やコロナに対する意識の変化について分析・考察してみました。
2020年12月~2021年1月のお出かけ状況
以下グラフは2020年4月からのいこーよサイト閲覧数(お出かけ施設ページのみ)と、2019年(コロナ前)の閲覧数を比較したものです(2019年を100%として比較)。お出かけ意欲の増減をみるひとつの指標として活用しています。

※直近の1月のデータは、分析時点の1月中旬までのデータを使用。
※新型コロナの影響を受けていない2019年のデータをベンチマークとして比較。
出典:Google Analyticsより
9月に61.7%にまで回復していたおでかけ意欲が、第3波の影響で10月以降どんどん右肩下がりに減少し、2020年春に発令された緊急事態宣言直後に匹敵するほどの数値にまで下がっています。
続いて、いこーよサイトの回遊率についてです。以下グラフは、2020年4月からのいこーよサイト内の回遊率(サイト内の複数のページを巡って閲覧する率)を、コロナ前の2019年と比較したものです(2019年を100%として比較)。回遊率が高いほどユーザーのお出かけ意欲が高く、複数の施設からお出かけ先を積極的に検討していることを表します。

※直近の1月のデータは、分析時点の1月中旬までのデータを使用。
※新型コロナの影響を受けていない2019年のデータをベンチマークとして比較。
出典:Google Analyticsより
こちらも同様に9月以降右肩下がりで減少しており、ユーザーのお出かけ控えが進んでいることがわかります。
新型コロナウイルス第3波への不安状況
続いて、新型コロナウィルスの感染リスクに対する考えを時系列で比較したデータについて。8月まで徐々に減少していた新型コロナウイルスに対し、「とても怖い」「少し怖い」という考えをもつ割合が12月では5%程度増えました。

出典:いこーよユーザーアンケートより
同じく時系列で見ている屋内施設へのお出かけ意欲に関するデータ、屋外施設へのお出かけ意欲に関するデータのどちらにおいても、少しずつ減少していた「決して遊びに行きたい」「なるべく遊びに行きたい」が12月時点では増加する結果となりました。

出典:いこーよユーザーアンケートより

出典:いこーよユーザーアンケートより
以下は、Google Trends(ある単語がどのくらいGoogleで検索されたのかを表した推移データ)で、「コロナ」の検索数の推移を見たものです。
4月の第1波、7月の第2波で検索数の上昇が見られ、11月以降の第3波時期から現在まで継続して上昇傾向が続いています。2021年1月8日に首都圏1都7府県で発令された緊急事態宣言の影響を受けた結果と言えるでしょう。

出典:Google Trendsより
続いて「自粛」ワードの検索数の推移がこちら。第1波の新型コロナウイルスが流行し始め、緊急事態宣言が発出された4月頃が大きなピークとなっていますが、11月以降の第3波でも少し山ができています。第2波のころから少し山が高くなっており、自粛を考える人が多少なりとも増えていることがわかります。

出典:Google Trendsより
お出かけ市場レポート総括
以上について簡単にまとめると、2020年12月~2021年1月は
- お出かけ控えが昨年5月時点のレベルに
- 緊急事態宣言で再び自粛ワードが上昇
といったお出かけ市場となりました。