ポイント
▶社会科学系の研究テーマに関心高く、身近な課題を取り合えている傾向
▶入賞作品件数自体は東京都からが多いが、宮崎県、福井県、山梨県、島根県など高校生人口に比べてが作品件数が多い都道府県もある
▶地方の方が、様々な社会課題を自分事として研究テーマに選んでいる
▶まとめ
多くの応募作品が集まる、全国の中高生を対象とした探究成果のコンテスト、自由すぎる研究®EXPO。このコンテストにどのようなテーマの作品が集まるのかを分析することで、中高生の今を表す関心分野が浮き彫りになるのではないかと考え、考察をしてみました。 その結果、身近な社会課題に関するテーマが多く、特に地方からの応募にその傾向があることがわかりました。
▶社会科学系の研究テーマに関心高く、身近な課題を取り合えている傾向
▶入賞作品件数自体は東京都からが多いが、宮崎県、福井県、山梨県、島根県など高校生人口に比べてが作品件数が多い都道府県もある
▶地方の方が、様々な社会課題を自分事として研究テーマに選んでいる
▶まとめ
株式会社トモノカイが主催し、2022年から毎年実施されている全国の中高生を対象にした探究成果のコンテストで、応募のテーマは自由です。
さまざまな業種の企業・大学・自治体などで構成される「称賛団体」が生徒の日ごろの探究活動を称賛します。
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まず、自由すぎる研究®EXPO2024年の入賞作品に、主催者側がつけた#タグの分類ジャンルから、どのようなテーマや取り組み方が多いのかを分析してみました。(応募作品3,857作品のうち、入賞作品490作品を対象に分析)
テーマや科学分野のタグを見ると、全体的に社会科学のテーマが多く、特に「くらし」のような身近なテーマの研究内容が多く見られます。 また、「社会課題」「社会貢献・福祉」「サステナブル」など、社会とのつながりや課題についての研究が多数でした。
一方、取り組み方のタグを見ると、テーマと同じく「身近な課題」や「なにかを作ってみた」という研究が多く、まずは日常的に疑問に思ったことや解決したいと思ったテーマをとりあげたり、とにかく作ってみたりやってみたりした生徒が多かったようです。
次に、作品の件数を都道府県別に見てみました。
人口の多い東京都からの作品数が圧倒的に多い一方、広島県、宮崎県、福島県など高校生人口に比べて作品数が多い都道府県も見られます。
そこで、高校生の人口で応募数を割った数値を出してみました。(人口千対の割合)
都道府県を大都市圏と地方とに分けて、研究テーマに違いがあるかを見てみました。
全体的に地方の都道府県の作品のテーマが幅広い傾向があり、社会科学テーマや身近なテーマが多いことがわかります。
一方、大都市圏は地方に比べて「自然・環境保全」や「デザイン」「デジタル技術」などの応用科学のテーマが多いのが特徴です。
地方に住む生徒が、様々な社会課題を自分事として身近に感じる環境にあるのかもしれないと推測されます。
自由すぎる研究®EXPO2024への応募・入賞作品を分析した結果、中高生に関心があるテーマは、社会科学系が多く、また、身近な課題に関心がある傾向がありました。
入賞作品の件数自体は東京都からが多い一方、都道府県ごとの高校生人口で割合を算出すると、宮崎県、福井県、山梨県、島根県などからの作品も多いことがわかりました。
都会と地方とで、テーマに違いがあるかを見てみたところ、地方の方が様々な社会課題を自分事として研究テーマに選んでいることもわかりました。
今回は2024年の作品の分析をしましたが、今後毎年の開催の作品テーマを時系列でデータを追っていくことで、関心分野がどのように変化していくかなども分析すると新しい発見があるのではと思われます。
■調査概要
調査方法/応募作品への#のアフターコーディング
調査地域/日本全国県
調査対象/自由すぎる研究®EXPO2024への応募作品
調査期間/2024年
サンプル数/応募作品3,857作品のうち、入賞作品490作品を対象に分析
データ提供/株式会社トモノカイ(自由すぎる研究®主催)
調査分析/いこーよ子どもの未来と生きる力研究所