ポイント
▶マネー教育は「小学校低学年までには」と考える保護者が7割近く
▶心配ごとは、友だち関係、担任の先生との相性のほか、勉強や登園・登校のことも
▶まとめ
新学期が始まると、子どもたちにはさまざまな変化が訪れます。入園・入学、クラス替え、新しい友だち、新しい教科書、新しい先生。新たな一歩であると同時に、それに伴う不安もあることでしょう。そこで今回は、子どもたちが感じる新学期の不安について、ユーザーアンケートをもとに調査・分析しました。
まず、新しいクラスになることや学年があがること、入園・入学することに関して、お子さんがどの程度不安を感じていると思うかを保護者に尋ねました。
「とても不安を感じている」が16%、「少し不安を感じている」が41%で、半数以上の約57%の子どもが新学期に何らかの不安を抱えていることがわかりました。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
年齢別に見ると、子どもの不安の感じ方に明確な傾向が見られます。
特に、「とても感じている」「少し感じている」を合わせた割合は、年齢が上がるにつれて増加しています。
まず、0〜2歳では「とても感じている」割合が20%と高いものの、「少し感じている」は11%と低め。これはまだ入園・入学前の子どもも多く、生活変化を実感しづらい年齢であることが影響していると考えられます。
一方、3〜5歳では「とても感じている」が6%に減少し、「少し感じている」が39%。この時期は、生活リズムや集団生活に少しずつ慣れてきたころといえるかもしれません。
しかし6歳を超えると、不安を感じる子どもの割合が再び大きく増加します。
6〜8歳では「とても感じている」17%、「少し感じている」46%で、6割以上の子どもが不安を感じている結果となりました。 小学校入学などの大きな環境の変化が影響していると見られます。
さらに、小学校高学年の9〜12歳では「とても感じている」(21%)と「少し感じている」(53%)を合わせて74%、13歳以上でも同様に73%と高い水準が続きます。
この時期の子どもたちは、思春期に入り、友だち関係や学習面でのプレッシャー、中学・高校進学など将来への不安も加わってくると考えられます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
どのようなことに不安を感じているのかを保護者に尋ねたところ、最も多かった回答は「担任の先生との相性」(46%)でした。
続いて、「どんな同級生が同じクラスになるか」(42%)、「仲の良い友だちとクラスが分かれるかもしれないこと」(37%)、「新しく仲のいい友だちができるか」(35%)といった、人間関係に関する不安が上位を占める結果となりました。
「勉強」に関することも「新しく勉強する科目があること、勉強がスタートすること」(24%)、「勉強の難易度があがること」(20%)と一定数見られます。しかし、子どもたちにとってはまず「誰とどんな関係を築くか」が一番の心配事であることがわかります。
クラス替えや進級は、学びの内容が変わるだけでなく、「人」が変わる大きな節目です。信頼できる先生に出会えるか、気の合う友だちができるかといった要素は、子どもの園生活、学校生活全体に大きく影響しているようです。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
※n数は不安の程度を聞いた質問で「とても感じている・少し感じている」と回答した割合より算出
子どもたちが感じる「新学期の不安」は、年齢が上がるにつれてその内容や傾向に違いがあることもわかりました。
(※各n数は、年齢別の全体人数から不安の程度を聞いた質問で「とても感じている・少し感じている」と回答した割合より算出)
【0〜2歳】
0〜2歳の子どもたちでは、「保護者と長時間はなれてしまうこと」(50%)が最も多く、不安の中心が母子分離や生活環境の変化であることが伺えます。「新しく仲のいい友達ができるか」(43%)や「担任の先生との相性」(36%)も上位にあがっており、まだ自分で状況を整理したり表現したりするのが難しい年齢だからこそ、身近な人や身の回りの変化が大きなストレスになりやすいと考えられます。また、「朝の支度」(36%)も同率で高く、毎日の生活リズムの変化も不安視されています。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
【3〜5歳】
3〜5歳になると、「担任の先生との相性」(39%)が最も多く、次いで「どんな同級生が同じクラスになるか」(33%)、「新しく仲のいい友達ができるか」(25%)と、先生や友達など、周囲の人間関係に対する不安が中心になっていきます。
また、「朝の支度」「保護者と長時間はなれてしまうこと」も25%と並んでおり、未就学ならではの生活面の不安もまだ根強く残っていることがわかります。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
【6〜8歳】
6〜8歳の子どもたちは、「担任の先生との相性」(40%)が最も多く、次いで「仲のいい友達とクラスが分かれるかもしれないこと」(38%)、「どんな同級生が同じクラスになるか」(37%)と、人間関係に関する不安が上位となっています。
また、「新しく勉強がスタートすること」(29%)や「勉強の難易度があがること」(15%)といった学習面への不安も見られ、この時期から小学校での勉強に関する心配ごとも増えていきます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
【9〜12歳】
9〜12歳になると、「どんな同級生が同じクラスになるか」(52%)や「担任の先生との相性」(49%)、「仲のいい友達とクラスが分かれるかもしれないこと」(43%)といった人間関係に関する不安はさらに高まる傾向にあります。
それに加えて、「勉強の難易度があがること」(35%)や「新しく勉強がスタートすること」(30%)といった学習面への不安も大きく増加。中学進学を控え、勉強への意識が高まり始める年齢であることが反映されていると言えるでしょう。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
【13歳以上】
そして13歳以上になると、「担任の先生との相性」「仲のいい友だちと離れること」がいずれも64%と突出しており、人間関係の影響力が非常に大きいことが伺えます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
以下のグラフは、各年齢ステージ別に特に多く挙げられた上位5つの不安をまとめたものです。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
あわせて、以下のグラフでは「どの項目がどの年代でどれだけ不安視されているか」が確認できます。
例えば、「担任の先生との相性」は全年代で高い傾向にありながらも、13歳以上で一気に跳ね上がっています。また、「保護者と離れること」や「朝の支度」といった項目は未就学児で高く、小学生以降は下がっていくといった不安の変化の段階が見られます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより
自由回答では、子どもが新学期を迎えるにあたって感じているさまざまな不安や悩みが、多くの保護者の声として寄せられました。その一部をご紹介します。
■ 友だち関係・人間関係
■ 担任の先生との相性
■ 勉強・学習面
■ 登園・登校について・生活リズム
■発達面・性格に関する不安
■健康・体調面の不安
■母子分離の不安、保育園や幼稚園の生活に対応できるかの不安
■その他
今回のアンケート結果では、半数以上の子どもが新学期に対して何らかの不安を感じていることがわかりました。
年齢を問わず多くの子どもが気にしていたのが、「担任の先生との相性」でした。
新学期にどんな先生と出会うかは、子どもにとって安心して園や学校での生活を送るうえでとても大きな要素であると考えられます。
不安の内容も年齢によってさまざまで、未就学児は保護者との距離や生活リズムの変化、小学生以降は友だち関係や勉強、中高生になると人間関係への不安が大きくなる傾向が見られました。
自由回答からも、保護者が日々子どもの気持ちに寄り添いながら、さまざまなサポートを試みている様子が伺えました。
子どもたちが安心して新しい一歩を踏み出せるように、大人が「不安」に気づき、受け止め、寄り添う姿勢が大切なのかもしれません。
■いこーよユーザーアンケート調査概要
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー
調査期間/2025年3月3日~3月18日
サンプル数/324サンプル
調査分析/いこーよ総研