新学期の不安は? 子どもたちが抱える“心配ごと”トップは先生との相性 /いこーよ総研ユーザーアンケート

新学期が始まると、子どもたちにはさまざまな変化が訪れます。入園・入学、クラス替え、新しい友だち、新しい教科書、新しい先生。新たな一歩であると同時に、それに伴う不安もあることでしょう。そこで今回は、子どもたちが感じる新学期の不安について、ユーザーアンケートをもとに調査・分析しました。

ポイント

新学期に不安を感じる子どもは半数以上

マネー教育は「小学校低学年までには」と考える保護者が7割近く

不安上位は教師や友人などの人間関係

年齢によって不安の要素の違いがみられる

心配ごとは、友だち関係、担任の先生との相性のほか、勉強や登園・登校のことも

まとめ

新学期に不安を感じる子どもは半数以上

まず、新しいクラスになることや学年があがること、入園・入学することに関して、お子さんがどの程度不安を感じていると思うかを保護者に尋ねました。

「とても不安を感じている」が16%、「少し不安を感じている」が41%で、半数以上の約57%の子どもが新学期に何らかの不安を抱えていることがわかりました。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

年齢が上がるにつれて不安を感じる割合が増加、9歳以上では7割以上に

年齢別に見ると、子どもの不安の感じ方に明確な傾向が見られます。

 特に、「とても感じている」「少し感じている」を合わせた割合は、年齢が上がるにつれて増加しています。

まず、0〜2歳では「とても感じている」割合が20%と高いものの、「少し感じている」は11%と低め。これはまだ入園・入学前の子どもも多く、生活変化を実感しづらい年齢であることが影響していると考えられます。

一方、3〜5歳では「とても感じている」が6%に減少し、「少し感じている」が39%。この時期は、生活リズムや集団生活に少しずつ慣れてきたころといえるかもしれません。

しかし6歳を超えると、不安を感じる子どもの割合が再び大きく増加します。
6〜8歳では「とても感じている」17%、「少し感じている」46%で、6割以上の子どもが不安を感じている結果となりました。 小学校入学などの大きな環境の変化が影響していると見られます。

さらに、小学校高学年の9〜12歳では「とても感じている」(21%)と「少し感じている」(53%)を合わせて74%、13歳以上でも同様に73%と高い水準が続きます。
この時期の子どもたちは、思春期に入り、友だち関係や学習面でのプレッシャー、中学・高校進学など将来への不安も加わってくると考えられます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

不安上位は教師や友人などの人間関係

どのようなことに不安を感じているのかを保護者に尋ねたところ、最も多かった回答は「担任の先生との相性」(46%)でした。

 続いて、「どんな同級生が同じクラスになるか」(42%)、「仲の良い友だちとクラスが分かれるかもしれないこと」(37%)、「新しく仲のいい友だちができるか」(35%)といった、人間関係に関する不安が上位を占める結果となりました。

「勉強」に関することも「新しく勉強する科目があること、勉強がスタートすること」(24%)、「勉強の難易度があがること」(20%)と一定数見られます。しかし、子どもたちにとってはまず「誰とどんな関係を築くか」が一番の心配事であることがわかります。

クラス替えや進級は、学びの内容が変わるだけでなく、「人」が変わる大きな節目です。信頼できる先生に出会えるか、気の合う友だちができるかといった要素は、子どもの園生活、学校生活全体に大きく影響しているようです。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

※n数は不安の程度を聞いた質問で「とても感じている・少し感じている」と回答した割合より算出

年齢によって不安の要素の違いがみられる

子どもたちが感じる「新学期の不安」は、年齢が上がるにつれてその内容や傾向に違いがあることもわかりました。
(※各n数は、年齢別の全体人数から不安の程度を聞いた質問で「とても感じている・少し感じている」と回答した割合より算出)

【0〜2歳】
0〜2歳の子どもたちでは、「保護者と長時間はなれてしまうこと」(50%が最も多く、不安の中心が母子分離や生活環境の変化であることが伺えます。「新しく仲のいい友達ができるか」(43%)や「担任の先生との相性」(36%)も上位にあがっており、まだ自分で状況を整理したり表現したりするのが難しい年齢だからこそ、身近な人や身の回りの変化が大きなストレスになりやすいと考えられます。また、「朝の支度」(36%)も同率で高く、毎日の生活リズムの変化も不安視されています。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

【3〜5歳】
3〜5歳になると、「担任の先生との相性」(39%)が最も多く、次いで「どんな同級生が同じクラスになるか」(33%)、「新しく仲のいい友達ができるか」(25%)と、先生や友達など、周囲の人間関係に対する不安が中心になっていきます。

また、「朝の支度」「保護者と長時間はなれてしまうこと」も25%と並んでおり、未就学ならではの生活面の不安もまだ根強く残っていることがわかります。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

【6〜8歳】
6〜8歳の子どもたちは、「担任の先生との相性」(40%)が最も多く、次いで「仲のいい友達とクラスが分かれるかもしれないこと」(38%)、「どんな同級生が同じクラスになるか」(37%)と、人間関係に関する不安が上位となっています。

また、「新しく勉強がスタートすること」(29%)や「勉強の難易度があがること」(15%)といった学習面への不安も見られ、この時期から小学校での勉強に関する心配ごとも増えていきます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

【9〜12歳】
9〜12歳になると、「どんな同級生が同じクラスになるか」(52%)や「担任の先生との相性」(49%)、「仲のいい友達とクラスが分かれるかもしれないこと」(43%)といった人間関係に関する不安はさらに高まる傾向にあります。

それに加えて、「勉強の難易度があがること」(35%)や「新しく勉強がスタートすること」(30%)といった学習面への不安も大きく増加。中学進学を控え、勉強への意識が高まり始める年齢であることが反映されていると言えるでしょう。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

【13歳以上】
そして13歳以上になると、「担任の先生との相性」「仲のいい友だちと離れること」がいずれも64%と突出しており、人間関係の影響力が非常に大きいことが伺えます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

 以下のグラフは、各年齢ステージ別に特に多く挙げられた上位5つの不安をまとめたものです。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

あわせて、以下のグラフでは「どの項目がどの年代でどれだけ不安視されているか」が確認できます。

例えば、「担任の先生との相性」は全年代で高い傾向にありながらも、13歳以上で一気に跳ね上がっています。また、「保護者と離れること」や「朝の支度」といった項目は未就学児で高く、小学生以降は下がっていくといった不安の変化の段階が見られます。

出典:いこーよ2025年3月ユーザーアンケートより

心配ごとは、友だち関係、担任の先生との相性のほか、勉強や登園・登校のことも

自由回答では、子どもが新学期を迎えるにあたって感じているさまざまな不安や悩みが、多くの保護者の声として寄せられました。その一部をご紹介します。

■ 友だち関係・人間関係

  • クラス替えで新しいお友だちができるか不安のようです。知ってるお友だちも必ず居るから大丈夫だよ!と声をかけてますが、悩みが解決できてるかは不明です
  •   いじめられたりしないか心配
  • 親友の子と一緒のクラスなれたらいいですが、一緒になれなかったら少し心配です
  • 仲の良いお友だちと離れてしまうかもしれない 相性が悪いお友だちと同じクラスになるかもしれない
  • 転入生なので友だちができるか 不安
  • 仲が悪かったり、気の合わない人と同じクラスにならないか
  • クラスのお友だちが仲良くできるかどうか
  • 少しずつ人間関係が複雑になり始めているので、友だちとの接し方が難しそうなこと一概にこうと言うことができないので、上手いアドバイスもできず、解決を手伝ってあげることもできない
  • 保育園からの友だちのいない小学校へ行くので友だちが作れるかが心配
  • 同じ保育園の友だちと違う小学校になるため寂しがっています 新しい世界に希望を持てるように声かけをしていますが、いつもその話をするのでダメージは大きそうです
  • 学童を利用するため、学童の友だちと夜まで仲良く過ごせるか

■ 担任の先生との相性

  • 今の担任の先生が優しくてとても良い先生なので、新しい先生への不安
  • 年度変わりは私自身も不安が大きく、子どもも不安に感じている様子 特に担任の先生との相性が心配
  • 担任の先生との相性 我が子は神経質なので相性悪いと成績も下がってしまい、家で文句ばかり言ってたので
  • クラスと担任によって学校へ行かなくなるのでは?と思ってしまう
  • 保育園ですが先生が変わると不安になるかも
  • 担任の先生やクラスメイトが変わって、「また登校渋りがひどくなるのでは」と不安に感じています
  • 2歳なのであまりよくわかっていないと思うが、いざ担任の先生が変わったりすると戸惑って保育園行き渋りが心配

■ 勉強・学習面

  • 勉強もがんばるけど出来るかな?など口にしている
  • やはり勉強がどんどん難しくなっていくので、適度なサポートをどうするか悩んでます
  • 進路のことや勉強が難しくなるのでついていけるか不安です
  • 小学3年生は学習科目が増えるためついていけるか不安
  • 算数、国語で「わからないことは教え合いましょう」という学校の方針があるため、毎時間周りの子に教えなければならず、それがストレスになっているそうです(教えても教えてもわからないと言われたり、いまだに指を使って計算している子がいたりするため)学年が上がるとそれがもっとひどくなりそうで嫌だと言っています
  • 話を聞いていないので勉強についていけるか不安
  • 毎日の宿題をこなせるのか

■ 登園・登校について・生活リズム

  • 朝のバス登園が心配です 緊張するとトイレに頻繁に行きたくなるようなので、毎朝バスに乗れるかどうか分からず、親としても気持ちが落ち着きません
  • 朝起きられるかどうかが不安です 
  • 自転車通学で、距離があるので心配です
  • 登下校の距離が結構長いのでランドセルで歩けるのか
  • 小学校まで集団で歩いていけるか

■発達面・性格に関する不安

  • 自分の気持ちを伝えられず心に留めてしまうので、学年が上がれば上がるだけ自分で伝えられないと困ることが増えるからこそ、自分で言葉で伝えられるようになるにはどうしたらいいのかと永遠に悩んでおります
  • クラス替え後に音に敏感な娘が新しい先生とお友だちに早く慣れるかが心配です
  • 息子はまだ3歳で、はっきりと言葉で「心配」と伝えることは少ないですが、新しい環境や人に対して緊張することがあるので、その点が少し気になっています
  • 息子は自分の好きなことに夢中になるタイプなので、新しいルールや集団での活動にどのように適応していくかも少し気になるところです 無理に急がせず、安心できる環境を作りながら見守りたいと思っています
  • 子ども自身が上手く自分の気持ちを理解してコントロール出来るようになって行けるのか心配 気持ちのコントロールが上手く出来ないと本人も周りも困ることが多くなるのではないかと思う
  • ルールや遊びを時間でやめることがなかなかできない
  • ご飯を自分で食べないこと
  • 人見知り、発語の遅れなどがあるので、慣れるまでに時間がかかるとは思う
  • 落ち着きがない
  • 自己主張が強めの子と衝突してしまうので、口で負けて手が出ないか心配です 子どもがマイペースすぎるので、宿泊込みでの校外活動の時に、時間を守って集団行動ができるか心配

■健康・体調面の不安

  • 年長になる息子は一気に行事や、レッスン内容が増えるので疲れが出ないか気をつけたいと思っています
  • アレルギーがあるので、給食を除去食にするが心配
  • 心身共に安定した状態で適応できるか
  • 授業中に居眠りをしがちなようなのでそれが心配
  • 朝を迎えたくないと夜更かしをしたり、布団は汚れない程度のお漏らしでパンツを汚して取り替えることが出てきました

母子分離の不安、保育園や幼稚園の生活に対応できるかの不安

  • 4月から幼稚園入園で一時保育等の経験もなく、初めて母親と離れた生活なのでどうなるのか心配している
  • 幼稚園の要求する発育に達することができているか ボタンの付け外しや靴の脱ぎ履きがまだ完ぺきにできないので、焦っています 嫌がらずに毎日幼稚園に通ってくれるか心配

その他

  • 子どもの進級と、私の育休からの復職が重なっているため、生活リズムがガラッと変わってしまう 今までのように宿題などに時間をとることができない
  • 育休明けからの保育時間が元に戻ること、朝早く迎えが遅くなることでゆっくり時間がとってあげられそうにないこと
  • 長期休み後の新学期は決まって学校へ行きたくない気持ちが高まるので悩みます。気持ちの面なので難しい。
  • 攻撃的な子どもからどう息子を守ればいいのかが悩みです
  • そろそろ鍵を持たせるかどうか考え中です
  • 中学に入学になるため、新しい生活となるため不安

まとめ

今回のアンケート結果では、半数以上の子どもが新学期に対して何らかの不安を感じていることがわかりました。

年齢を問わず多くの子どもが気にしていたのが、「担任の先生との相性」でした。
新学期にどんな先生と出会うかは、子どもにとって安心して園や学校での生活を送るうえでとても大きな要素であると考えられます。

不安の内容も年齢によってさまざまで、未就学児は保護者との距離や生活リズムの変化、小学生以降は友だち関係や勉強、中高生になると人間関係への不安が大きくなる傾向が見られました。

自由回答からも、保護者が日々子どもの気持ちに寄り添いながら、さまざまなサポートを試みている様子が伺えました。

子どもたちが安心して新しい一歩を踏み出せるように、大人が「不安」に気づき、受け止め、寄り添う姿勢が大切なのかもしれません。

■いこーよユーザーアンケート調査概要

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/全国

調査対象/いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー

調査期間/2025年3月3日~3月18日

サンプル数/324サンプル

調査分析/いこーよ総研