いこーよにおける「水族館」のアクセス傾向
いこーよを活用していただく上で重要なユーザーのアクセス傾向。今回は「水族館」のアクセス傾向について紹介していきたいと思います。新型コロナウイルスが流行する前の2018年と2019年のデータをもとに調査・分析していきます。
月別のアクセス傾向
まずは、月別のアクセス傾向から。以下のグラフは、2018年と2019年のデータの平均値で算出しています。

もっともアクセス数が伸びるのが8月。8月は外気温がかなり高くなる季節。水族館の多くは屋内施設で、夏でも快適に過ごすことができる上、水に囲まれていて涼しげという印象もあってか、もっとも暑い8月に人気が集まるようです。
ただ、8月は夏休み時期という事もあり、いこーよのアクセス数も全体的に高くなります。そこで、いこーよ全体の月次アクセス数の中で「水族館」関連のアクセスが占める割合(おでかけ需要全体の中で「水族館」の需要が占める割合)から、相対的に水族館の需要が高まる時期について見てみます。

こちらのグラフで見ると大きく8月だけが突出しているわけではありませんが、アクセス数同様、相対比率で見ても8月がもっとも人気が高いようです。また、次点で3月も人気が高まっています。前回紹介した動物園や牧場のような屋外施設の人気が高まる、気候の良い4月~5月、9月~10月と違い、まだ少し肌寒かったり、暑かったりする時期の方が、水族館需要はより高まるようです。
曜日別のアクセス傾向
続いて、曜日別のアクセス傾向について。

水族館のみをピックアップしてみても、全体的な傾向と同じく日曜日のアクセス数がもっとも多く、次点で土曜日、平日では月金が多くなるという結果でした。水族館に関しても、平日夜にというより休日に家族でと考えるユーザーが多いようです。
週別の土日のアクセス傾向
続いて、土日の週別アクセス傾向を見てみましょう。まずは土曜日から。

第3週目が少し低くなっているものの、他の週に関してはそれほど大きな違いは出ていません。おでかけ全体の傾向として、給料日後の4週目、5週目の土日に偏りが出る事が多いのですが、比較的安価で楽しめる水族館ジャンルに関しては、給料日時期に影響される事なく、行きたい時におでかけする家族が多いようです。
日曜日はどうでしょうか。

こちらは第2週がもっとも多く、次点で第4週、その他が少し低くなっています。
土曜日、日曜日ともに第2週目のアクセスが高くなっている要因として、水族館のアクセス数がもっとも高くなる8月の第2週目がお盆の時期となり、多くの家族が連休となる事が考えられます。2018年2019年の平均値から算出している関係上、どうしてもアクセスの多い月の傾向に引っ張られている可能性があります。そこで水族館の8月だけの土日の週別アクセス数を見てみました。

2018年2019年の土日はお盆休みの始まりだった事もあり、第2週目が突出して高くなっています。この影響で、土日ともに第2週目がもっともアクセス傾向が高くなっていると考えられます。したがって、水族館ジャンルへの来訪に週による差異は少なく、比較的万遍なく訪れる施設ジャンルと言えそうです。
時間別のアクセス傾向
最後に、時間別のアクセス傾向を平日、土曜日、日曜日に分けて見てみましょう。まずは平日から。

平日は夜21時がもっとも高くなっています。全体的に夜帯にアクセスが寄っているのは、平日は、夜のゆっくりできる時間帯におでかけ先を調べているユーザーが多いからと言えます。
続いて、土曜日。

こちらは昼の12時がもっとも高くなっています。次点で朝7~8時、夜は20~21時。朝のアクセスに関しては、当日のおでかけのため、夜に関しては翌日以降の情報収集のため、昼のアクセスは当日午後と翌日以降の来訪を目的としたアクセスが混じっていると考えられます。
最後に日曜日を見てみましょう。

土曜日の傾向と同様に、11~12時がもっとも多く、次点で8時、21時が続いています。他ジャンルでの傾向として、日曜日は特に午前中の早い時間にアクセスが偏る事が多いのですが、水族館はその山が昼帯に集中しています。遊園地や動物園等に比べ、滞在時間がそこまで長くない事から、朝から1日かけてがっつりというより、昼前くらいから情報を調べて午後過ぎに出かける、そんな楽しみ方をするユーザーが多い施設ジャンルなのかもしれません。
SNS等を運用されている施設であれば、平日は21時頃に、休日は自施設から遠くの地域には朝夜、自施設から近場の地域には昼前に配信すると効率が良さそうです。
いこーよにおける「水族館」のアクセス傾向まとめ
今回はいこーよのアクセスデータから水族館に特化したアクセス傾向について調査・分析してみました。
今回紹介させて頂いたデータが、少しでも水族館施設の集客戦略の参考になれば幸いです。