おでかけ施設の公式サイト運用状況に関する施設アンケート

多くのおでかけ施設が既に自施設の公式サイトを公開・運営されていると思いますが、公式サイト運営の目的、またどの程度そこに成果を期待するのかなど、施設さんによって方針や温度感も変わってくるのではないでしょうか。そこで今回は、アンケートに協力して頂いた全国119のおでかけ施設および98のイベンターの回答から、「おでかけ施設の公式サイト運用状況」についてのアンケート結果を紹介させて頂きます。

目次

おでかけ施設の公式サイト所持率

公式サイトのコンテンツ内容について

公式サイトの更新頻度について

公式サイトから(経由)の施設来訪見込み

公式サイトへのアクセス解析ツール導入状況

おでかけ施設公式サイトの月間アクセス数

おでかけ施設公式サイトのリファラー状況

おでかけ施設公式サイトのSEO対策状況

公式サイトへのSEO対策による成果状況

おでかけ施設の公式サイト運用状況に関するまとめ

おでかけ施設の公式サイト所持率

まずは、おでかけ施設の公式サイト所持率から。おそらく、大抵の施設さんが自施設の公式サイトを運営されているとは思いますが、一応そこから聞いてみました。

公式サイトを持っているかどうかのグラフ

92%が公式サイトを「持っている」との事で、想定に近しい結果と言えます。逆に「持っていない」と答えた施設さんが8%いる事に少し驚きましたが、今回のアンケート対象にはイベンターさんも含まれていますので、固定の公式サイトを持たずにイベント単位でのLPのみの運用も十分ありえます。その辺りの数値が「持っていない」側に表れているのかもしれません。

公式サイトのコンテンツ内容について

次に、おでかけ施設公式サイトのコンテンツ内容について。前述の通り、公式サイトを運営する目的や求める成果によって載せるコンテンツも変わってくると思います。皆さんいったいどのようなコンテンツを公式サイトに掲載されているのでしょうか。

公式サイトのコンテンツ内容のグラフ

「イベント等の告知」81.1%と、大多数の施設さんが施設の最新情報を公式サイトに掲載しています。次点が「アクセス方法」で70.8%。少し間を空けて「コロナ対策状況」56.1%、「アトラクション・サービス紹介」54.7%、「公式SNS」52.8%と続きます。

今、施設を来訪する意味・理由(イベント等の告知)、そして来訪の仕方(アクセス方法)が上位に集中している事を考えると、やはり大半の施設さんは公式サイトに「店舗への実来訪」を期待していると想像出来ます。

ちなみに「おでかけ施設への新規来訪・リピート来訪に関するユーザーアンケート」では、ユーザーがおでかけ先を決める際に重視するポイントとして、上位に「子供が楽しめるかどうか」や「混雑状況」が入っています。「お客様の声(16.5%)」で、子供がいかに楽しんでいたかをユーザーの声として訴求したり、「混雑状況・予想(8.5%)」を目に付く場所に載せてあげると、より公式サイトからの「集客」に繋がるかもしれません。

公式サイトの更新頻度について

続いて、公式サイトの更新頻度について聞いてみました。更新頻度が高ければ高いほど手間や時間がかかります。逆に更新頻度が低く、古い情報がいつまでも掲載されてしまっていては、ユーザーが公式サイトに訪れる意味も薄まりますし、せっかく運営している公式サイトにも関わらず、施設のディスブランディングに繋がってしまう事にもなりかねません。

公式サイトの更新頻度のグラフ

もっとも多かったのは「月に数回程度」で全体の42%。次いで「週に1回程度」が19%となっています。施設のジャンルや掲載されているコンテンツによっても適切な更新頻度は変わってくるでしょうから、一概に「何が正解」という話ではありませんが、他施設の公式サイト運営状況に関する情報のひとつとして、参考にされてみてはいかがでしょうか。

公式サイトから(経由)の施設来訪見込み

掲載コンテンツの内容からも、施設さんが公式サイトに「集客」を期待している事はなんとなく分かりますが、改めて「公式サイトからの施設来訪見込み」について聞いてみました。

公式サイトからの来訪見込みのグラフ

「多少見込んでいる」が48%、「とても見込んでいる」が40%と、少なからず公式サイトからの施設来訪を見込んでいる施設さんは全体の88%に。やはり、おでかけ施設が公式サイトを運営している目的が「集客」であり、「どれだけ施設への実来訪に繋げる事が出来る(た)か?」が成果指標である事は間違いなさそうです。

であれば、多少手間や時間をかけてでも、どんなユーザーがどのコンテンツをどれだけ見てくれているのか?など、公式サイト内のユーザーの動きを把握し分析する事は非常に重要になってくると思います。次のセクションからは、そういった「サイト分析」に関する視点で、おでかけ施設の公式サイト運営状況について掘り下げてみたいと思います。

公式サイトへのアクセス解析ツール導入状況

そもそも、公式サイトのアクセス数や経路、ユーザー属性などを把握するために「アクセス解析ツール」を導入されている施設さんはどれほどいるのでしょうか。

アクセス解析ツールを利用しているかどうかのグラフ

現時点で解析ツールを入れている施設さんは全体の6割ほど。4割の施設さんはそもそも公式サイトのアクセス状況を把握出来ない状態です。せっかく作った公式サイト、どの程度まで分析するかは別として、webのアクセス解析ツール(Google Analytics等)は無料で利用出来るものが一般的ですし、最低限自サイトのアクセス状況を把握できる環境くらいは整えておいても良いのではないでしょうか。

おでかけ施設公式サイトの月間アクセス数

続いて、アクセス解析を導入されている施設さんに対し、現在の公式サイトの月間アクセス数について聞いてみました。

公式サイトの月間アクセス数のグラフ

「500アクセス未満」が29%、「500~999アクセス」が18%、「1,000~4,999アクセス」が23%と、およそ半数の施設が月間アクセス数1,000以下、全体の7割が5,000以下となっています。施設規模などでも適正なアクセス数に差異はあるのでしょうが、おでかけ市場における施設(店舗)単位での公式サイト月間アクセス数のひとつの指標として、自施設のアクセス数と比較してみると良いかもしれません。現時点の自施設のポジションがある程度把握出来るのではないでしょうか。

おでかけ施設公式サイトのリファラー状況

では、今公式サイトを見てくれているユーザーは、一体どこから(どのページを経由して)アクセスしてくれているのでしょうか。アクセス元からはユーザーの来訪目的などもある程度予測出来ますので、非常に重要な情報のひとつと言えます。

公式サイトのリファラーのグラフ

圧倒的に多いのが「検索エンジン」で全体の7割を占めています。次点が「SNS」で2割。ちなみに「おでかけ施設のSNS活用状況に関する施設アンケート」によると、9割のおでかけ施設が公式SNSを運営されているとの事。まだ2割程度とはいえ、SNS運用による成果はこのあたりにもきちんと表れているようです。

とはいえ、やはりポイントは「検索エンジン」。おでかけ施設の公式サイトにとって「検索エンジン」からの流入がいかに重要であるかが、このアンケート結果だけでも分かります。検索からのアクセスをどれだけ効率的に集められるか、最大化出来るか、ここへの対応が公式サイトによる成果の明暗を大きく分けそうです。

おでかけ施設公式サイトのSEO対策状況

検索エンジンからの流入増を考えるのであれば、やはり「SEO対策」は避けて通れません。コンテンツ内容はもちろん、サイト自体の作りや記述方法など、検索エンジンに適した形になっているかどうか、ひとつひとつ最適化を図る必要があります。

そこでお次は、自施設の公式サイトに「SEO対策を施しているか」について聞いてみました。

公式サイトのSEO対策のグラフ

もっとも多かった回答は「わからない」で32%。次点が「多少対策している」で29%。明確に対策実施を自覚している施設さんは全体の4割程度でした。

大半の施設さんが公式サイトからの集客を見込んで(狙って)おり、そのアクセス元の大半が検索エンジンだとすると、この「対策済が4割」という結果はかなり低いと言えます。逆にいうと、まだまだ「検索流入」部分に大きなポテンシャルを残している状態とも。今時点でSEO対策を施していない、もしくは分からないと回答された6割の施設さんは、是非「SEO対策」実施について検討されてみてはいかがでしょうか。

公式サイトへのSEO対策による成果状況

続いて、既にSEO対策を実施されている施設さんに対して、その成果について聞いてみました。

SEO対策の成果についてのグラフ

「とても感じている」9%、「そこそこ感じている」31%と、SEO対策による成果を感じている施設さんは全体の40%となっています。そしてもっとも多かった回答が「(成果が)わからない」で41%。

SEO対策による成果を見るには、実施前の状況と実施後の状況を比較する必要がありますし、中長期的に数値変化をウォッチしていかなければなりません。「(成果が)わからない」については、おそらくそこまで手が回っていない施設さんが4割程度いるという事でしょう。それも踏まえて、「成果を感じていない」施設さんが19%に対して「成果を感じている」施設さんが40%いるというのは、割とポジティブに捉えて良い結果ではないでしょうか。

おでかけ施設の公式サイト運用状況に関するまとめ

  • おでかけ施設の公式サイト所持率は92%と、ほとんどの施設が公式サイトを所持
  • 掲載コンテンツは「イベント等の告知」81.1%「アクセス方法」70.8%の2つが突出
  • 公式サイトの更新頻度としてもっとも多かったのは「月に数回程度」で施設全体の42%
  • 「公式サイトから施設への実来訪を見込んでいる」と回答したおでかけ施設は全体の88%
  • 現時点で公式サイトにアクセス解析ツールを導入している施設は全体の6割程度
  • およそ半数の施設は公式サイトの月間アクセス数が1,000以下。7割の施設が5,000以下
  • おでかけ施設の公式サイトへのアクセス元は「検索エンジン」が7割で「SNS」が2割
  • 公式サイトへのSEO対策実施状況については「わからない」32%、実施済は40%
  • SEO対策の成果は「感じていない」19%に対し「感じている」施設は40%(不明41%)

今回のアンケートからも、おでかけ施設の公式サイト運営の目的が「実店舗への集客」である事は明白です。アクセス解析ツールの導入やSEO対策実施など、まだまだ手を付けられていない施設さんはたくさんいるようですし、改善の余地やのびしろも十分にあると感じました。たかが公式サイト、されど公式サイト。きちんと対応されている施設さんの多くが、その成果を実感されています。まだやりきれていないと感じている施設さんは、より集客に繋がる公式サイトにするためにも、コンテンツ内容や作り・運営方針など、改めて検討されてみてはいかがでしょうか。

ひとつのアンケート結果からの分析ですので、あくまで参考程度ではありますが、今回のアンケート結果を貴施設の今後の公式サイト戦略に少しでも役立てて頂けますと幸いです。

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/特に地域の限定はなし

調査対象/全国119のおでかけ施設および98のイベンター

調査日程/2021年2月15日~2月20日