70%以上の子どもが頭痛の体感経験あり、生活リズムへの支障も…改善を図るには?/いこーよ総研アンケート

季節の変わり目や気圧の変化などで頭痛を感じる人も少なくないはず。大人の頭痛はよく耳にしますが、果たして子どもは一体どのくらい頭痛を感じているのでしょうか。今回は、株式会社ベルシステム24が提供する、累計ダウンロード数1,700万の気象予報士が開発した気象病対策アプリ「頭痛ーる」にご協力いただき、子どもの頭痛頻度や、影響、対策などをアンケートをもとに調査・分析しました。

本調査の設計および分析に関して、医師であり国立大学法人 長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授勝木将人先生にご監修いただいています。
また、本調査は、いこーよアプリのユーザーの他、「頭痛ーる」のアプリを使用している会員様にもアンケートにご協力いただいています。

ポイント

子どもの頭痛経験、75%以上が訴え

高頻度で頭痛を実感する子どもが約40%

薬は「飲ませず我慢させる」という保護者も

薬以外の対応は休息や睡眠

頭痛が子どもの機嫌や生活リズムに支障、薬服用がわからないという不安も

原因不明の乳幼児のギャン泣き、約40%が悩み

「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」認知度は半数程度

まとめ

子どもの頭痛経験、75%以上が訴え

まず、子どもが頭痛を訴えることはあるかを保護者の方に聞きました。

77%の保護者が、「子どもが頭痛を訴えることがある」と回答しました。

「頭痛かどうかはわからないが子どもが体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある」も10%弱となり、とても多くの子どもが頭痛を経験していることがわかりました。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

では、子どもの年齢別に見た結果はどうでしょうか。

多少の高低はありますが、年齢があがるにつれて「頭痛を訴えることがある」の割合が高くなる傾向があります。特に6歳以上で「頭痛を訴えることがある」という回答は8割前後となりました。

今回は「頭痛ーる」のアプリを使用しているご家庭にもアンケートにご協力いただいていますが、「頭痛ーる」アプリユーザーは保護者ご自身だけでなく、子どもの頭痛の症状についても敏感なご家庭が多く、子どもの頭痛をいち早くキャッチできているのではないかと思われます。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

高頻度で頭痛を実感する子どもが約40%

では、子どもの頭痛の頻度はどうなのでしょうか。

まず、【子どもが頭痛を訴えることがある】という方に、お子さん自身が頭痛を実感する頻度はどれくらいかを尋ねました。

子ども自身が頭痛を感じる頻度は「月に1~2回程度」が最多で、40%弱という結果となりました。

一方で「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度で頭痛を実感している子どもも約40%にも及んでいます。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

次に、【頭痛かどうかわからないが子どもが体調不良で頭痛かもしれないと思うことがある】という保護者に、アンケートで聞いた結果を見てみましょう。

頻度は「わからない」という回答が43%と最多で、子ども自身が頭痛を訴えている状況ではないため、詳細に頻度まではわからないという回答が多くなっています。
頻度を把握している場合は、頭痛の頻度は「月に1~2回程度」という回答が多く、30%強でした。

また、「ほぼ毎日」「週に1回」「週に2~3回」と高頻度の割合は合わせて約30%となり、「頭痛かもしれないと思う」という保護者からの推測ではありますが、その頻度は低くはないことがわかります。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

「子ども自身が頭痛を訴える頻度」と「保護者が頭痛かもしれないと思う頻度」を「わからない」という回答を抜いて、比較してみました。

頭痛を子ども自身で訴えている場合の方が、「ほぼ毎日」「週に2~3回」「週に1回」「月に1〜2回程度」を含めて多く、頭痛の頻度が高い様子が伺えます。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

薬は「飲ませず我慢させる」という保護者も

つぎに、子どもが頭痛を訴えたとき、薬を飲ませているかどうかを聞きました。

飲ませる場合の頻度として最多だったのは、「月に1~2回」で約30%でした。

前述のとおり週1回以上頭痛を訴える子どもは43%いるのに対し、週に1回以上薬を服用している子どもは26%となっており、頭痛が起こる頻度ほどには、子どもに薬を飲ませていないことがわかります。

そして、「飲ませず我慢してもらうことが多い」という回答が23%いることも注目されます。子どもが頭痛を訴えた時に、薬を飲ませないでやり過ごしてもらう親も多数いるようです。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

頭痛時の薬の服用について、年齢別に見てみましょう。

薬を飲む頻度は、年齢があがるにつれて増えていく傾向があります。年齢が上がると飲める頭痛薬の種類が増えたり、子ども自らが体調管理をして薬を服用する機会が増えることが要因のひとつとして考えられます。

反対に、「0~2歳」「3~5歳」という低年齢では「飲ませずに我慢してもらうことが多い」という割合が30%を超えており、他年齢よりも多くなっています。乳幼児については、子ども自身が薬を飲むことを嫌がり飲ませることが大変だったり、飲ませることができる薬が限られることなどが要因のひとつとしてあるのではないかと思います。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

薬以外の対応は休息や睡眠

それでは、子どもの頭痛に対し、薬を飲ませる以外にどんな対応がされているのでしょうか。

「寝る、横になる」という回答が75%以上で、圧倒的に多く見られました。「睡眠不足にならないようにする」「夜遅くに寝ないようにする」「規則正しい生活を心がける」という回答も多く、子どもの頭痛時には、いつもよりも多く休息の時間を取ったり、生活のリズムを整えることで対応をしている家庭が多数という結果でした。

また、「天気をチェックし早めに対応する」という回答も多く見られました。子どもの頭痛が天気や気圧の変化と関係がありそうだという実感から、天気予報を頭痛の予防に利用している家庭が少なくないことがわかります。

「テレビやスマホ、ゲームなど光が強いものを見る時間を制限する」も多数でした。以前調査した子どもの睡眠についての調査レポートでも、スマホやゲームなどのデバイス視聴が睡眠不足に影響しているという結果が出ていました。子どもの頭痛に関しても、デバイス視聴の影響を危惧している保護者は少なくないようです。

順位としては7番目ですが、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という回答が約30%あることも注目されます。記録をつけることで、生活のリズムの乱れや天気などが頭痛に関係していそうだという実感にもなりますし、頭痛の予防や効果的な対応を取るための判断手段にしているのではと思います。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

頭痛が子どもの機嫌や生活リズムに支障、薬服用がわからないという不安も

つぎに、子どもの頭痛で、子どもの生活にどのような支障があるかを聞きました。

最多だったのは、「機嫌が悪くなる」という回答でした。つぎに、「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった子どもの身体や体調に関する回答が続いています。

さらに、「保育園や学校、習い事などに行けないことがある」「朝が起きられない」が続きました。生活習慣やリズムについて影響しているという回答が30%以上と多く見られたのも注目されます。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

では、保護者の方は頭痛に関してどんなことを不安に感じているのでしょうか。

最も多かったのは、「子どもにどのくらい頭痛薬を飲ませていいのかわからない」という回答でした。前述の「薬の服用の頻度」を聞いたアンケートで、「飲ませずに我慢してもらう」という回答が多かったのも、このように薬の服用について不安に感じている保護者が一定数いることが背景にあると考えられます。

つぎに、「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」「頭痛が重症化するのではないかと不安」「頭痛の原因がわからない」という頭痛そのものについての不安が続きました。

そして、「他の大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、頭痛そのものではなくそこから派生する別の不安を感じている人も10~20%いることも注目されます。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

原因不明の乳幼児のギャン泣き、約40%が悩み

つぎに、乳幼児を子育て中の方に、子どもの原因不明のグズグズギャン泣きに悩まされることがあるかを尋ねました。

40%近くの人が原因不明のグズグズやギャン泣きに悩まされているということがわかりました。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

乳幼児のグズグズやギャン泣きに悩まされたことが「ある」と回答した人に、その頻度を聞きました。

「ほぼ毎日」と回答した人が約14%と少なくないことが注目されます。さらに、「週に2~3回」が22%、「週に1回」も21%で、合わせて半数以上の人が週1回以上「乳幼児のグズグズやギャン泣きに悩まされたことがある」という回答でした。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

乳幼児のグズグズやギャン泣きにも、理由があると言われています。詳しくはこちらを参考にしてください。

「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」認知度は半数程度

頭痛にもさまざまな原因や種類があります。最後に、「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」という言葉を知っているかを尋ねました。

「小児片頭痛」については、「はじめて知った」という人が50%と多数で、「よく知っている」という人は約10%と少数でした。

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

「薬物乱用頭痛」については、「よく知っている」という人が30%近くいました。「聞いたことがある」の30%以上と合わせると、60%程度が「薬物乱用頭痛」を知っており、ある程度認知が広まっていることがわかりました。

「薬物乱用頭痛」についての対応策はこちら

出典:いこーよ2024年6月ユーザーアンケートより

本調査を監修いただいた勝木将人先生(国立大学法人 長岡技術科学大学 体育・保健センター 准教授)からのアドバイス

普段から頭痛に対して注意・関心を持っている「頭痛ーる」ユーザーも対象に含まれるアンケートということもあり、想像以上に頭痛で困っていらっしゃるお子様が多いことが分かりました。
頭痛の頻度が週に1回以上あるお子様が4割以上いらっしゃることは注目に値します。大人であればこれくらいの頻度ですと生活や仕事に大きな支障が出ます。お子様は休んだり寝たりすることができますが、学年が上がるにつれて社会的責務なども増えていきます。
さらに、頭痛による子供の生活への支障の中に、遊びや生活に集中できない、保育園や学校・習い事などに行けない、朝起きられないなど、すでに生活に支障をきたしている方もいらっしゃるようです。
今回のデータが示唆するような慢性的な頭痛でお困りのお子様は、生活習慣の見直しや、小児科の受診をご検討いただけたらと思います。

まとめ

今回の調査では、多くの家庭で子どもの頭痛や原因不明の体調不良などに悩まされていることがわかりました。高頻度で頭痛を感じる子どもも少なくありません。

薬の服用については「飲ませずに我慢させる」という保護者も多く、「子どもにどれぐらい飲ませていいかわからない」という悩みや不安が伺えました。

薬以外の対応策としては、「寝る、横になる」「睡眠不足にならないようにする」など、休息を多めに取る対策の他、「天気をチェックし早めに対応する」という回答も多く、天気や気圧の変化が頭痛に影響していると感じる保護者も多く見られます。
また、「どんな時に頭痛が起きるのかを観察したり記録している」という人も3割おり、記録結果を鑑みて効果的に頭痛を予防、対応しようとしている様子も伺えました。

子どもの頭痛が生活に与える支障として、「機嫌が悪くなる」「疲れやすい」「遊びや勉強に集中できない」といった頭痛そのものの以外にも、「保育園や学校に行けない」「朝が起きられない」といった生活習慣への影響も挙げられました。

また、「頭痛薬を飲ませる量がわからない」「どのようにしたら頭痛が治るかわからない」など頭痛そのものについての不安の他、「他の大きな病気ではないか」「本当に頭痛なのかわからない」「不登校や不規則登校になるのではないか」といった、別の何かが原因ではないのかと不安を抱える人も少なくありませんでした。

さらに、子どもの原因不明のグズグズやギャン泣きに悩まされる家庭も約4割ほど見られます。

「小児片頭痛」と「薬物乱用頭痛」の二つの言葉の認知率を聞いたところ、小児片頭痛は認知率5割、「薬物乱用頭痛」は6割となっており、「薬物乱用頭痛」の方が「よく知っている」の割合も含めて認知が高いという結果でした。

頭痛について理解を深めたり、対策をすることで、子どもの頭痛が改善されることもあります。子どもの頭痛を「よくあること」「休ませれば治る」などと捉えず、早めに受診する、記録をつけて対応するなど、快適な生活が送れるように大人達がサポートをしていく環境を整えていく必要があるのではないかと思います。

今回調査にご協力いただいた「頭痛ーる」では、気象庁から提供された気圧予報と、アプリで毎月収集している約120万件のユーザーの体調データを組み合わせて導き出す精度の高い気象病予報を提供しており、体調管理に役立てることができます。2024年7月8日にリリースされた新たな料金プラン「ファミリーケアプラン」では、一つのアプリ内で複数人の体調記録をつけることができ、ご自身だけではなく、子どもやペットなど家族の体調管理が可能です。また、アプリや「頭痛ーる」公式サイトでは、頭痛に対する知識や対応なども詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
https://zutool.jp/

■いこーよアンケートの調査概要

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/全国

調査対象/いこーよ及びいこーよアプリを利用したユーザー、頭痛ーるアプリを使用している会員様

調査期間/2024年6月17日~7月1日

サンプル数/1953サンプル

調査分析/いこーよ総研