いこーよにおける雨天時の月次ユーザーアクセス傾向について

楽しみにしていた家族でのお出かけ。天気予報から流れる残念な雨予報に落胆・・・なんて経験が、誰でも一度や二度はあるのではないでしょうか?こちらの調査でも、およそ8割のユーザーが悪天候によりおでかけ前日や当日に急遽おでかけ先を変更した経験があると回答しています。そこで今回は、雨天時の月別おでかけ傾向について、いこーよのアクセス数から調査・分析してみたいと思います。

目次

通常時と雨天時の月次アクセス推移

雨天時の月別アクセス傾向について(全国)

雨天時の月別アクセス傾向について(地域別)

雨天時の月別アクセス傾向に関するまとめ

雨天時のアクセスを計測するにあたり、今回は「雨の日でもOK」「雨の日おでかけ」「雨でも遊べる」など、「雨」関連のタグの付いたページのアクセス数を参考に分析してみます。ちなみにこちらでも紹介しているように、「雨」関連のタグは年間を通して常に人気の高いタグとなっており、ユーザーがいかに雨天時のおでかけ先探しに苦労しているかが分かります。

通常時と雨天時の月次アクセス推移

まず、雨天時と通常時のアクセス推移を月別に比較してみます。以下は、年間アクセス数に対する各月のシェア率をグラフ化したものになります。

通常時と雨天時の比較

全体的な傾向としては、割と近しい動きをしていると言えるのではないでしょうか。通常時のアクセスが多い月は雨関連のアクセスも多く、そのまた逆も然り。

一方、大きく乖離しているのはやはり6月。通常、アクセスが減少する月なのですが、雨に関するアクセスの方だけ大きく跳ねています。これは明らかに「梅雨」の影響と考えて良さそうです。雨が多く降るとどうしてもおでかけ意欲は低下するものですが、雨でも遊べるおでかけ先を探す数は他の月に比べて大きく上昇しています。

また、梅雨の時期と冬の時期の差異は、通常時と比べ、雨天時のアクセスの方はかなり大きく表れています。雨天時のアクセスは、通常時に比べて月のボラティリティが大きいのも傾向と言えるのではないでしょうか。

雨天時の月別アクセス傾向について(全国)

続いて、全国の2018年、2019年の雨天時の月次アクセス数をグラフ化してみます。

全国の雨天時の月別アクセス傾向

2018年と2019年を比べた際、一方の年だけ突出している月が2つあります。2018年9月と2019年4月。まず、この2点について掘り下げてみます。

まず、2018年9月だけがなぜこれほどアクセスが伸びたのか。実はこの時期は西日本を中心に甚大な被害を出した、台風21号と24号が訪れた月。災害級の雨が日本を襲った月となり、その影響が顕著に表れた結果と言えます。

続いて2019年4月。この月のアクセスを日別で分解してみると、後半の20日以降に急激に上昇しています。4月の後半といえば世の中的には「ゴールデンウィーク」の時期。しかも、この年は珍しく「10連休」という超大型連休でした。5月に入ったあたりのGW中盤に雨予報が出ていた事から、連休中の雨(予報)に対する事前アクションと想定できます。

以上の2点のイレギュラー要素を除くと、概ね月次のアクセス推移の傾向が見えてくるのではないでしょうか。10月から2月までの冬の時期は雨関連のアクセスは減少し、3月4月で少し上昇。5月にいったん凹み6月に最大化。以降、9月に向けてなだらかに減っていきます。

雨天時の月別アクセス傾向について(地域別)

続いて、雨天時のアクセス傾向を地域別に見てみます。今回は、東京、大阪、福岡、北海道の4地域で比較してみました。日本には雨や雪が降りやすい地域、降りにくい地域があり、その地域による傾向がアクセス数に表れているかもしれません。

北海道の雨天時の月別アクセス傾向
東京の雨天時の月別アクセス傾向
大阪の雨天時の月別アクセス傾向
福岡の雨天時の月別アクセス傾向
地域別アクセス傾向の比較

どの地域においても、グラフ上の中央が高くなり、両サイド(冬時期)が低くなる傾向は変わらず。前述のイレギュラー要素で突出した月(9月・4月)を除くと、概ね梅雨時期である6月に最大の山が出来るのは地域問わずのようです。

ただ、北海道だけは山が8月にずれており、一般的に梅雨がないと言われている北海道ならではの傾向と言えるかもしれません。

雨天時の月別アクセス傾向に関するまとめ

という事で、今回はいこーよのアクセスデータから雨天時のアクセス傾向について調査・分析してみました。

既にいこーよをご活用頂いているおでかけ施設もそうでない施設さんも、天候や季節によるアクセス傾向や月次推移など、今回紹介させて頂いたデータが、少しでも各施設の集客戦略の参考になってくれると幸いです。