いこーよ施設詳細ページにおけるユーザーへの訴求方法について
「いこーよ」は、おでかけ先を探すファミリーが集まるおでかけ情報メディアであり、2021年9月現在、87,500件以上のおでかけスポットが登録されています。多くの施設の中からいかにユーザーに認知され実来訪に繋げられる事ができるか。「いこーよ」を活用しているおでかけ施設にとっては重要な指標のひとつといえるのではないでしょうか。そこで今回は、「いこーよ」の中にある「施設詳細ページ ※1」を効果的に活用し、よりユーザーに深く見てもらう為のポイントについて調査・分析をおこないました。
※1:個々のおでかけ施設の詳細情報が掲載されているページ
おでかけ探しに活用するWebサイト・アプリ
まず初めに、どれくらいのファミリーがいこーよを活用しているのかを見てみましょう。多くのファミリーがおでかけする際、事前に施設の情報を調べていると思います。実際におでかけ先を探す際にどのようなWebサイトやアプリを活用するのかについて尋ねたところ、「いこーよを利用している」と答えた方が62.5%もいました。

そんな「いこーよ」の中でも、「施設詳細ページ」は施設の“顔”ともいえるページであり、施設自身が無料で掲載内容を編集する事が可能です。自施設への来訪を増やすために、ここでいかに施設の魅力をユーザーに訴求し、認知してもらえるかが重要となります。そこで今回は、施設詳細ページに関する様々なデータを、Google Analyticsの数値を元に傾向や特性について掘り下げてみたいと思います。

より深く情報を訴求できているページとは
ユーザーによく閲覧されているページ(情報を深く訴求出来ているページ)とはつまり、施設ページ内回遊率が高い、直帰率が低いページと言えます。(回遊率とはひとりのユーザーが一度の訪問でWebサイト内のページをどれだけ閲覧したのかを示す指標、直帰率とは最初に訪れたページでサイトを離脱した割合)これらの指標と施設ページでの滞在時間の関係について、2021年8月の閲覧数が上位300の施設をピックアップして調べてみました。
※今回は「いこーよ」ユーザーの中で約9割を占めるモバイル端末ユーザーに絞って調査しています。


すると、上記のグラフのように、直帰率が低く回遊率が高いほど施設ページに滞在する時間が長いという結果が見えてきました。滞在時間が長いという事は、ユーザーがより施設に対して興味を持ち、検討するために情報を収集しているという事。では、どうすれば直帰率が低く回遊率が高いページにできるのでしょうか。
より深い情報訴求ができているページの特徴
いこーよの施設ページには、“写真”“口コミ”“クーポン”“チケット”“お知らせ”“見どころ”など、様々な情報を紐付けることができます。これらの付加項目の数と直帰率・回遊率の関係について調べてみました。


※項目数とは写真、クーポン、口コミ、体験記、見どころ、お知らせ、チケットの合計数
すると、項目数が多いほど直帰率が低く回遊率が高い事がわかりました。つまり、施設の情報を多く掲載している施設ほど、ユーザーに深く情報訴求が出来ているといえます。
では、どのような情報を付加すると、ユーザーに対してより効果的に訴求できるのでしょうか。続いて、付加項目別の滞在時間を見てみましょう。

施設詳細トップ、お知らせ、見どころ、クーポンページの滞在時間が長い事がわかります。つまり、これらはユーザーがより深く読み込む傾向が高い項目と言えるでしょう。この4つの項目を上手に活用する事で、よりユーザーに対する深い訴求が実現できそうです。
続いて、これらの項目に関して直帰率や回遊率、滞在時間との関係を項目別に見てみます。
付加情報の項目別比較と改善ポイント
まずは、施設トップに記載されている施設紹介文について。

こちらに関しては、文字数によって直帰率が大きく変わるといった事はなさそうですが、250文字以上の文字数でわかりやすく記載する事で、より深くユーザーに施設の魅力を伝えることができそうです。
次は、お知らせについて。

お知らせというのは、「いこーよ」の中で施設自身で自由にページを作成・編集し、施設がユーザーに伝えたいお知らせ情報を告知できるページです。このお知らせの数が多いほど、ユーザーが施設ページに滞在する時間が長い傾向が表れています。
続いて、見どころについて。見どころもお知らせ同様、施設が自由にページを作成・編集でき、まさに施設の“見どころ”を紹介できるコンテンツです。

こちらもお知らせ同様、見どころの掲載数が多いほど、平均滞在時間が長くなっています。ユーザーとしても、施設側から見てほしい、来てほしいポイントを伝えてもらえる事で、より(その施設に)訪れたいという思いが強くなるのかもしれません。
次はクーポンについて。クーポンに関してはクーポン内容ではなく、クーポンの有無によって差異があるかどうかについて調べてみました。

結果、クーポンがある方が1秒近く長くページに滞在し、直帰率についても10%以上低い結果となりました。いこーよクーポンやいこーよプレミアムクーポンを積極的に活用する事で、施設情報の閲覧時間が伸び、実来訪に繋がる可能性も上がりそうです。
※参考:いこーよクーポン活用の成果・事例について
最後は写真について。


写真は、1ページごとの平均滞在時間こそ短かったものの、掲載している枚数が多いほど回遊率が高く、直帰率が低い結果となりました。写真は新規ユーザーには施設自体の雰囲気を、リピーターにはまだ利用したことのない新しい設備や遊具・イベントなど、最新の情報を視覚的にお知らせできるコンテンツです。ユーザーに「行ってみたい!」「遊んでみたい!」と思ってもらえるような魅力的な写真を多く掲載する事で、より深く施設の魅力を伝える事ができるのではないでしょうか。
今回、直帰率や回遊率、滞在時間と様々な指標から検証してみましたが、お知らせ・見どころ・クーポン・写真、どの項目をとっても、掲載されている情報(コンテンツ)はユーザーにきちんと閲覧されており、情報量が増えるほど施設の魅力をより訴求できる可能性が高いと言えそうです。
特にお知らせ、見どころについては、施設が伝えたい事を自由に記述し編集できるページです。また、お知らせは最新3件、見どころは最新2件が施設トップページにも掲載される仕様になっています。これらを定期的に更新し、最新の情報を掲出する事で、より新鮮で価値のある情報をユーザーに訴求する事ができるでしょう。
施設詳細ページでの訴求方法まとめ
以上のことをまとめると
- おでかけ先を探すファミリーの約6割が「いこーよ」を使っている
- 施設に付随する項目が多いほど、より訴求できている
- より深く読み込まれているのは「施設トップ」「お知らせ」「見どころ」「クーポン」
- クーポンがある方が滞在時間が長く、直帰率も低い傾向が表れている
- 施設紹介文は250文字以上を用いて魅力を伝える方が良い
- お知らせ・見どころが多い方が施設ページの滞在時間が長くなる
- 掲載されている写真が多いほど効果が高い
という結果となりました。こちらはあくまでもいこーよに掲載されている施設全体の傾向であり、個々の施設で同様の結果が出るとは限りませんが、いこーよの施設向け機能を活用していただく事で、施設の魅力をユーザーにより訴求できる事は間違いありません。是非積極的にご活用いただければ幸いです。
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