いこーよにおける年齢別でのジャンル・タグのアクセス傾向分析

子供の年齢によって、行きたいと思う施設や施設に望む条件などは大きく違ってきます。いこーよでも「0歳・1歳・2歳」の乳児・幼児、「3歳・4歳・5歳・6歳」の幼児など、子どもの年齢によって最適な条件で施設を探す事ができます。今回は、そんな年齢別の区分によるアクセス傾向の違いについて調査・分析してみました。

目次

いこーよにおける施設探しの年齢区分

年齢区分別ジャンルのアクセス傾向

年齢区分別タグのアクセス傾向

年齢区分別こだわり条件(設備や特徴)のアクセス傾向

いこーよにおける年齢別でのジャンル・タグのアクセス傾向分析まとめ

いこーよにおける施設探しの年齢区分

はじめに、いこーよで施設を絞り込む際の年齢区分の説明から。いこーよでは「0歳・1歳・2歳の赤ちゃん(乳児・幼児)」「3歳・4歳・5歳・6歳(幼児)」「小学生」「中学生・高校生」「大人」の5段階に分けて条件を絞り込むことができます。

また、施設は自施設の管理画面から情報を登録する際に、どの年齢層に向けた(フィットした)施設なのかを選択することができます。

いこーよ管理画面での年齢区分設定イメージ
いこーよ管理画面での対象年齢設定箇所イメージ

まず直近1年間のデータを元に、アクセスの多いジャンル・タグそれぞれを年齢区分別で比較してみましょう。

年齢区分別ジャンルのアクセス傾向

まず年齢区分別でのジャンルのアクセス順位を比較します。

0歳・1歳・2歳3歳・4歳・5歳・6歳小学生中学生・高校生大人
1公園・総合公園アスレチックアスレチックホテル・旅館アスレチック
2室内遊び場遊園地室内遊び場アスレチックスポーツ施設
3レストラン・カフェテーマパーク体験施設室内遊び場体験施設
4テーマパーク公園・総合公園レストラン・カフェショッピング公園・総合公園
5動物園ホテル・旅館釣りレストラン・カフェ室内遊び場
6アスレチック博物館・科学館ホテル・旅館遊園地社会見学
7温泉・銭湯室内遊び場公園・総合公園社会見学工場見学
8遊園地工場見学社会見学観光プール
9ホテル・旅館釣り工場見学キャンプ場ホテル・旅館
10教室・習い事観光博物館・科学館体験施設自然景観

「3歳・4歳・5歳・6歳(幼児)」「小学生」「大人」という年齢が大きく違う区分にも関わらずもっともアクセス数が高く、「中・高生」でも2番という高アクセスを記録したのが「アスレチック」でした。昔から公園などでよく見かける❝小さい子供たちでも遊べる木製のアスレチック❞に加え、近頃は大人も楽しめる❝大型アスレチック❞も増えてきたため、年齢を問わず人気で、より自身の年齢にマッチしたものを絞り込んで探したいというニーズが高いジャンルだということが言えるでしょう。

同様に、全世代に比較的上位なのが「室内遊び場」。こちらもアスレチック同様、施設の形態によって、ボールプールなどがある幼児向けの施設、トランポリン施設のような大人向けの施設と大きく差が出るジャンルです。こういった、同じジャンルに属していてもターゲット層が大きく変わってくる施設に関しては、管理画面にて対象年齢を最適化し、自施設がどの層に特化しているのか、どの層に打ち出したいのかを施設画像や施設説明文などで明確に示しアプローチする事で、ターゲット層のユーザーに選ばれる可能性が高くなりそうです。

また「レストラン・カフェ」「ホテル・旅館」といったジャンルも全年齢層で高い位置につけています。乳児・幼児に向けての設備が充実している施設などは積極的にアピールすると良いのではないでしょうか。

特徴として「動物園」ジャンルが「0歳・1歳・2歳の赤ちゃん(乳児・幼児)」にだけ入っています。動物園は年齢問わず楽しめるジャンル。その中でも低年齢でもどれだけ楽しめるのか、ベビーカーでも回りやすいのかなどを気にされているのかもしれません。

年齢区分別タグのアクセス傾向

続いて年齢区分別でのタグのアクセス順位を見てみましょう。

0歳・1歳・2歳3歳・4歳・5歳・6歳小学生中学生・高校生大人
1雨の日でもOK川遊び日帰り1日中遊べるスポット1日中遊べるスポット
2日帰りゴーカート夏休み&親子体験夏休み雨でも楽しめる
3日帰り温泉ジェットコースター1日中遊べるスポット日帰り川遊び
4室内日帰り夏休みショッピングモール室内アスレチック
5グランピングラフティング釣り堀室内アスレチック雨の日でもOK
6雨でも楽しめるゲームセンターサバイバルゲーム雨でも遊べる雨の日おでかけ
7夏休み夏休み手作り体験雨でも楽しめる日帰り
8ブランコ親子体験学習夏休み&日帰り春休みトランポリン
9温水プール誕生日雨の日でもOK遊ぶ場所ピクニック
10水遊び雨の日でもOKサイクリング屋内遊び場ショッピングモール

全世代を通して人気なのが「雨の日でもOK」や「雨でも楽しめる」等の雨関連のワード。これらは以前紹介した月別の人気タグ傾向の記事でも年間を通して人気のワードとなっています。

特徴として親子でおでかけする年齢の「0歳・1歳・2歳の赤ちゃん(乳児・幼児)」「3歳・4歳・5歳・6歳(幼児)」「小学生」は「日帰り」ワードが人気なのに対し、親子でおでかけする機会が減る「中学生・高校生」「大人」では「1日中遊べるスポット」のほうが人気となっています。1日中遊べるスポットは丸1日目一杯楽しめる反面、体力もかなり消費します。小さいお子さんがいる親子にとっては、1日中遊べるよりも日帰りで気軽に楽しめる施設の方が適しているのかもしれません。

また、「小学生」では「夏休み」が入ったタグが3つも入ってきています。他の年齢層より夏休みの期間が長く、とにかくどこかに遊びに行きたいが、まだ一人では遊びに行けない年齢層なので、夏休みに親子で遊びに行ける施設を他の年齢層よりも探す傾向が高いのでしょう。

年齢区分別こだわり条件(設備や特徴)のアクセス傾向

いこーよには、施設の設備や特徴を設定し、施設ページの中にアイコンを表示する機能があります。ユーザーはひと目で施設の設備や特徴を確認でき、ジャンルやタグ同様に自身の求める条件に合致した施設を絞込んで探せるようになっています。

いこーよ管理画面での施設の設備・特徴設定箇所イメージ
いこーよ管理画面での施設の設備・特徴設定箇所イメージ
施設の設備・特徴の掲出イメージ
施設の設備・特徴の掲出イメージ(上:PC、下:スマートフォン)

この設備や特徴においても、年齢区分別でのアクセスに特徴があるのか見てみましょう。

施設の設備や特徴の年齢区分別でのアクセス傾向

全世代において、圧倒的に人気だったのは「駐車場あり」と「雨の日でもOK」の2つでした。

特徴として、親子でおでかけする小学生以下の年齢区分すべてにおいて「駐車場あり」が人気で、自分たちだけでおでかけする機会の増える「中・高生」や「大人」は駐車場の有無より「雨の日でもOK」の人気が高くなりました。

駐車場を設けられるかどうかは、施設の所在地に大きく左右され容易く変更できない部分だと思います。ただ家族でおでかけする場合、電車より車のほうが助かる部分も多く、できれば駐車場ありの施設に行きたいと感じている親が多いようです。自施設に駐車場を設けることができない場合には、近くのコインパーキングの情報や道のり、最寄りの駅からの道筋や所要時間などを掲載し、訪問のハードルを少しでも下げる対策をしたほうが実来訪に繋げられるかもしれません。

いこーよにおける年齢別でのジャンル・タグのアクセス傾向分析まとめ

今回はいこーよにおける年齢区分別にジャンル・タグのアクセス傾向をまとめてみました。ユーザーが年齢まで指定して探したいジャンルはどういったものなのか、各年齢層で人気のタグはどのようなものなのか、おわかりいただけのではないでしょうか。施設にはメインターゲット層やアピールポイントなどそれぞれ特色があるかと思います。特に今回上位にあがってきたジャンルやタグに該当する施設は、その特色を最適に打ち出せているか、付与すべき対象年齢やタグは最適化されているかを今一度見直し、アプローチしたいターゲット層にうまく打ち出していただければと思います。