いこーよにおける月別・週別・曜日別・時間別のアクセス傾向

良くお出かけする季節、月、曜日、時間。家族構成や環境によってももちろん違うのでしょうが、総じて見るとある程度共通の傾向が見えてきます。夏休みやGWなどの時期は当然のように世の中のおでかけ需要は高まりますし、平日は休日に比べておでかけ需要が下がります。今回は、そういった日本人のおでかけ需要の変化や傾向を、いこーよのアクセス数から調査・分析してみたいと思います。

目次

いこーよのアクセス数が示すもの

月別のおでかけ意欲(需要)傾向

曜日別のおでかけ意欲(需要)傾向

週による土日のおでかけ意欲(需要)の差

時間別のおでかけ意欲(需要)傾向

月別・週別・曜日別・時間別のアクセス傾向に関するまとめ

いこーよのアクセス数が示すもの

まず、いこーよのアクセスデータから「おでかけ需要の傾向」を見出す場合、仮にいこーよがどこかの地域からのアクセスだけ突出しているようなメディアだったなら、その地域の需要に偏ったデータとなってしまいます。今回の調査分析をおこなうには、いこーよのアクセスデータに大きな(変な)偏りがない事が前提となります。

以下は、日本の都道府県別人口数といこーよの都道府県別アクセス数(セッション数)を比較したグラフになります。

いこーよの都道府県別アクセス数(セッション数)を比較したグラフ

県によって多少のばらつきこそありますが、傾向として人口が多い都道府県はアクセスも多く、人口が少なければアクセス数も少ない。概ね人口数とアクセス数のグラフが同じような動きをしている事が分かるかと思います。

つまり、いこーよのアクセス数は県別の人口数に比して大きな偏りもなく、「いこーよのアクセス数の推移=日本のおでかけ需要(意欲)の推移」と捉えて問題ない事がご理解頂けるのではないでしょうか。

月別のおでかけ意欲(需要)傾向

それではさっそく、いこーよのアクセス数をいくつかの切り口に分けて掘り下げてみたいと思います。まずは月単位のアクセスデータから見てみましょう。

いこーよの月単位のアクセスデータ

上記は、2016年から2019年まで4年分のいこーよのアクセス数を月次で算出し、その推移を年次で比較したグラフになります。2020年3月はコロナ影響を受けているため他の年に比べて下落していますが、月次のアクセス数推移は毎年ほぼ同じ動きをしている事が分かるかと思います。

複数の折れ線グラフですと傾向が少し分かりにくいので、セッション数を月別の平均値でまとめてみます。

いこーよの月別セッション平均値のグラフ

※3月のみ2019(2020年3月)年を抜いた3年間の平均値で算出

こちらが、過去4年間のいこーよにおける月別平均セッション数のデータ。つまり、月別で比較した「ユーザーのおでかけ意欲」が反映されたデータと言えます。

毎年3月からおでかけ意欲が高まり始め、8月まで上昇傾向で推移していきます。6月に大きく凹むのは「梅雨」の影響を受ける為。天候がおでかけ意欲に大きな影響を与える事もこのデータから読み取る事が出来ます。

そして、もっとも意欲が高まる8月、つまり夏休み時期を過ぎると需要は大きく下落し、その後12月まで綺麗に下がり続けます。1月、2月は少しだけ上昇するものの低迷は続き、3月からまた上昇が始まります。

毎年、上記のサイクルに大きな変化はなく、このデータが今の日本国民のお出かけ意欲・需要変化の傾向といって良いと思います。

曜日別のおでかけ意欲(需要)傾向

続いて、曜日別のデータを見てみましょう。こちらもアクセス数のデータを比較して傾向をひも解いていきたいと思います。1年分のデイリーアクセスデータから曜日毎の平均値を算出して比較してみました。

いこーよのデイリーアクセスデータの曜日ごと平均値のグラフ

当然ですが、数値は土日に大きく跳ね上がります。火水木はほぼ変わらず低水準で推移し、月金は土日までは届かないものの、火水木と比べて一段レイヤーが上がっています。いこーよの特性上、前日におでかけ先を探すユーザーも多いので、土日のために金曜のアクセスが上昇するのは理解できるのですが、同じように月曜日も高いのは意外でした。因果関係は分かりませんが、ECサイトやネットショッピングも平日の中では月金の利用者が多いようです。

週による土日のおでかけ意欲(需要)の差

土日のおでかけ意欲が高いのは前述の通りですが、同じ土日でも週によってその需要に差異はないのでしょうか?お次は土日それぞれのアクセス数を1週目~5週目で分けたデータで比較し、おでかけ意欲の差異について調べてみます。

いこーよのデイリーアクセスデータの毎週土曜日の平均値のグラフ

まずは土曜日のデータから。こちらは非常に分かりやすい結果となりました。第1週がもっとも高く月末に近づくにつれて下落していき、第5週になると少し跳ね上がります。

これは世のご家庭の「給料日」が反映された結果と推測出来ます。もちろん給料日は会社によって違いますが、一般的にもっとも多いとされるのが25日。第5週のみ不自然に跳ね上がっているのはそこを過ぎた(給料日後)タイミングだからでしょう。おでかけ施設がプロモーションをかけたりイベント・企画を仕掛けるタイミングは、月初に昇順を合わせるのがもっとも効率が良さそうです。

では続いて日曜日のデータを見てみましょう。

いこーよのデイリーアクセスデータの毎週日曜日の平均値のグラフ

月末に向けて下降していくのは土曜日のデータと同じ推移ではありますが、土曜と違い僅差で第2週がもっとも高くなっています。

ちなみに土曜日と日曜日を比較すると、すべての週で日曜日の方が数値が高いです。なんとなく次の日も休みである土曜日の方がおでかけ意欲も高そうな気がしますが、データ上では実は土曜よりも日曜の方がおでかけ意欲が高いという結果になります。

時間別のおでかけ意欲(需要)傾向

月、週、曜日とデータを見てきましたが、最後は時間別のデータを見てみましょう。こちらも土曜、日曜の2パターンに分けて比較してみたいと思います。

いこーよの土曜日の時間別アクセスデータのグラフ

まずは土曜日の時間別データです。ピーク帯は9時~10時の2時間と21時~22時の2時間。おそらくこの2つのピークタイムは、それぞれ目的が異なると推測されます。午前9時から10時は当日(土曜日)のおでかけ意欲、夜21時~22時は翌日(日曜日)のお出かけ意欲が反映されたユーザーアクセスと思われます。

おでかけ施設がTwitterやInstagramのようなSNSを活用しリアルタイムで集客訴求するのであれば、土曜の9時台を狙って当日集客を促す、もしくは土曜の21時あたりに翌日の集客を狙って訴求するのが良そさうです。

いこーよの日曜日の時間別アクセスデータのグラフ

日曜日になるとまた少し動きが変わってきます。午前中9時のピークは変わりませんが、夜帯の上昇幅は土曜日よりも小さくなります。大半の日曜日は次の日が平日になりますので当然の動きですね。そうなると、日曜日に当日の集客を狙うなら9時台一択となります。

まとめると、休日においては土曜の午前9時、夜21時、日曜の午前9時、この3つのタイミングがユーザーのおでかけ意欲がもっとも高まっている時間帯と言えます。

月別・週別・曜日別・時間別のアクセス傾向に関するまとめ

という事で、今回はいこーよのアクセスデータからユーザーのおでかけ意欲の傾向について調査・分析してみました。

既にいこーよをご活用頂いているおでかけ施設もそうでない施設さんも、季節や月によるおでかけ意欲の変化、曜日や時間による傾向など、今回紹介させて頂いたデータ(おでかけ需要の傾向)が、少しでも各施設の集客戦略の参考になってくれると幸いです。