関東・関西・中部地方の市区町村別子ども人口数データ

お出かけ施設がファミリー集客を狙う際、ターゲットとなる属性の顧客が少ない地域にプロモーションをおこなうよりも、多いエリアにおこなった方が当然効率的です。しかし、実際にどのエリアにどれだけのターゲット（ファミリー層）がいるのか、きちんと把握出来ている施設は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、総務省が毎年発表している「住民基本台帳年齢階級別人口データ」を活用し、関東・関西・中部地方、それぞれの子ども人口（5歳から14歳）市区町村別トップ30を調べてみました。

中国・四国・九州地方のデータについてはこちら、東北・北海道地方のデータについてはこちらをご覧ください。

※以降のデータは、「住民基本台帳人口移動報告（令和3年1月1日住民基本台帳年齢階級別人口データ）」（総務省統計局）を加工して作成しています
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html

関東地方の市区町村別子ども人口数（5歳から14歳）トップ30

まずは、関東地方の7都県（東京・神奈川・埼玉・千葉・栃木・群馬・茨城）から見てみましょう。関東で子ども人口の多い市区町村はどこなのでしょうか。

順位	都道府県	市区町村	人数	占有率
1	神奈川県	川崎市	128,196	8.43%
2	埼玉県	さいたま市	117,945	8.90%
3	千葉県	千葉市	81,074	8.32%
4	東京都	世田谷区	73,855	8.02%
5	東京都	江戸川区	59,713	8.58%
6	神奈川県	相模原市	59,566	8.29%
7	東京都	練馬区	59,149	7.99%
8	千葉県	船橋市	57,295	8.88%
9	東京都	足立区	53,889	7.80%
10	東京都	大田区	52,847	7.20%
11	埼玉県	川口市	51,329	8.45%
12	栃木県	宇都宮市	47,476	9.11%
13	東京都	八王子市	46,272	8.24%
14	東京都	江東区	44,315	8.42%
15	東京都	板橋区	40,890	7.17%
16	神奈川県	藤沢市	40,275	9.17%
17	東京都	杉並区	39,322	6.86%
18	千葉県	松戸市	39,291	7.88%
19	千葉県	市川市	38,414	7.81%
20	東京都	町田市	37,710	8.79%
21	千葉県	柏市	37,650	8.78%
22	東京都	葛飾区	36,012	7.77%
23	群馬県	高崎市	32,597	8.76%
24	埼玉県	川越市	30,424	8.61%
25	神奈川県	横須賀市	30,403	7.66%
26	埼玉県	越谷市	30,343	8.78%
27	東京都	品川区	29,924	7.36%
28	神奈川県	横浜市港北区	28,845	8.22%
29	神奈川県	横浜市青葉区	28,155	9.08%
30	埼玉県	所沢市	28,103	8.16%

※占有率は各市区町村の総人口に対して子供人口（5歳から14歳）が占める割合（パーセンテージ）です。

関東地方でもっとも子供人口（5歳から14歳）の多い市区町村は、神奈川県の川崎市で128,196人。2位には117,945人で埼玉県さいたま市がランクイン。3位が千葉県千葉市で81,074人となっています。なお、市単位では神奈川県横浜市が圧倒的に多い（313,321人）のですが、今回は集計対象を区単位（港北区・青葉区等）として算出しています。

そして4位に初めて東京都の世田谷区が入ります。上位の市区町村では占有率に大きな差はなく、総人口数の差がそのまま子供人口数の違いに表れていると言えます。

ちなみに、トップ30の中で総人口に対する子ども人口の占有率が高いのが、神奈川県藤沢市、栃木県宇都宮市あたりで、ともに9%を超えています。また、トップ30には入っていませんが、総人口10万人以上の市区町村の中では、神奈川県横浜市の都筑区、千葉県印西市あたりが子供人口占有率が11%弱とかなり高くなっています。

関西地方の市区町村別人口数（5歳から14歳）トップ30

続いて関西エリア（大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀）のデータを見てみましょう。関西で子ども人口の多い市区町村はどこなのでしょうか。

順位	都道府県	市区町村	人数	占有率
1	大阪府	堺市	73,646	8.86%
2	兵庫県	姫路市	49,222	9.22%
3	兵庫県	西宮市	46,142	9.53%
4	大阪府	豊中市	38,055	9.30%
5	大阪府	東大阪市	37,713	7.76%
7	大阪府	吹田市	35,885	9.54%
6	兵庫県	尼崎市	35,802	7.74%
8	大阪府	枚方市	35,520	8.89%
9	滋賀県	大津市	32,463	9.43%
10	大阪府	高槻市	30,471	8.68%
11	和歌山県	和歌山市	30,137	8.25%
12	奈良県	奈良市	28,507	8.04%
13	兵庫県	明石市	27,836	9.15%
14	大阪府	茨木市	27,478	9.70%
15	兵庫県	加古川市	23,664	8.99%
16	大阪府	八尾市	22,197	8.37%
17	兵庫県	神戸市西区	22,048	9.18%
18	京都府	京都市伏見区	21,535	7.89%
19	兵庫県	宝塚市	21,410	9.17%
20	兵庫県	神戸市垂水区	20,631	9.39%
21	兵庫県	神戸市東灘区	19,704	9.22%
22	兵庫県	伊丹市	18,960	9.32%
23	兵庫県	神戸市北区	18,840	8.77%
24	大阪府	寝屋川市	18,626	8.08%
25	大阪府	和泉市	18,311	9.89%
26	大阪府	岸和田市	17,094	8.87%
27	京都府	宇治市	16,382	8.86%
28	大阪府	大阪市平野区	15,240	7.83%
29	京都府	京都市右京区	15,170	7.81%
30	大阪府	箕面市	15,087	10.86%

関西エリアでもっとも子供人口が多いのは、大阪府の堺市で73,646人。そして兵庫県姫路市が49,222人と続きます。3位に同じく兵庫県の西宮市が46,142人でランクイン。こちらも、大阪市、京都市、神戸市は区単位での集計となっています。

また、8位までを大阪府と兵庫県が占め、9位に初めて滋賀県が出てきます。トップ30のうち、6市区町村のみが大阪と兵庫以外というのも、関東の傾向との差異を感じます。

なお、トップ30の市区町村のうち、ほぼ半数が占有率9%以上となっており、関東と比べると、関西の方が子供人口の占有率は若干高いようです。ちなみに、人口10万人以上の市区町村の中では、大阪府の箕面市、大阪市鶴見区、滋賀県の草津市の占有率が高く、ともに10%を超えています。

中部地方の市区町村別人口数（5歳から14歳）トップ30

最後に中部エリア（新潟・富山・石川・福井・山梨・長野・岐阜・静岡・愛知）のデータを見てみましょう。中部地方で子ども人口の多い市区町村はどこなのでしょうか。

順位	都道府県	市区町村	人数	占有率
1	愛知県	豊田市	39,759	9.42%
2	石川県	金沢市	39,754	8.81%
3	愛知県	岡崎市	38,282	9.91%
4	愛知県	一宮市	35,345	9.20%
5	愛知県	豊橋市	34,873	9.29%
6	岐阜県	岐阜市	34,691	8.52%
7	富山県	富山市	34,091	8.23%
8	長野県	長野市	32,228	8.62%
9	愛知県	春日井市	29,094	9.36%
10	愛知県	名古屋市緑区	25,895	10.35%
11	福井県	福井市	23,423	8.95%
12	新潟県	長岡市	22,421	8.42%
13	静岡県	富士市	22,136	8.78%
14	長野県	松本市	21,424	9.00%
15	静岡県	静岡市葵区	20,867	8.29%
16	静岡県	浜松市中区	20,112	8.49%
17	愛知県	安城市	19,150	10.07%
18	愛知県	名古屋市中川区	17,894	8.16%
19	愛知県	豊川市	17,853	9.56%
20	静岡県	静岡市清水区	17,772	7.62%
21	愛知県	名古屋市守山区	17,603	9.98%
22	静岡県	静岡市駿河区	17,138	8.18%
23	愛知県	西尾市	16,830	9.82%
24	愛知県	名古屋市名東区	16,454	10.16%
25	新潟県	上越市	15,923	8.41%
26	静岡県	磐田市	15,581	9.20%
27	愛知県	知多郡	15,173	9.40%
28	山梨県	甲府市	15,172	8.11%
29	愛知県	刈谷市	14,526	9.52%
30	岐阜県	大垣市	14,427	8.97%

中部エリアでもっとも子供人口の多い市区町村は、愛知県の豊田市で39,759人。僅差で石川県の金沢市が39,754人で次点に。以降、3位岡崎市、4位一宮市、5位豊橋市と愛知県が続きます。なお、こちらも、名古屋市、浜松市、静岡市、新潟市は区単位での集計となっています。

名古屋市が区単位で分散しているにも関わらず、上位5つのうち4つを愛知県が占めています。また、ランクインしている市区町村の中で、愛知県に属する市区町村のほとんどが占有率9%を超えており、他県に比べてかなり子供人口比率が高い事が分かります。

ちなみに、人口10万人以上の市区町村の中では、愛知県の名古屋市緑区、安城市、名古屋市名東区、東海市の占有率が高く、ともに10%を超えています。

市区町村別子ども人口数データに関するまとめ

今回は、関東・関西・中部の3エリアに絞り、各エリアの子ども人口の多い市区町村について調べてみました。

• 関東地方でもっとも子供人口の多い市区町村は神奈川県の川崎市で128,196人
• 子ども人口の多い市区町村上位は神奈川、千葉、埼玉、東京と比較的分散している傾向
• 関西地方でもっとも子供人口が多い市区町村は大阪府の堺市で73,646人
• 子ども人口の多い市区町村上位は大阪府と兵庫県に偏る傾向あり
• 中部地方でもっとも子供人口が多い市区町村は愛知県の豊田市で39,759人
• 子ども人口の多い市区町村上位は愛知県に大きく偏っている

近隣のお出かけ施設は、是非プロモーション戦略を立てる際の参考にして頂ければと思います。なお、自施設近辺の市区町村子供人口を調べたい施設様は、引用元であるこちらのデータ（【日本人住民】令和3年住民基本台帳年齢階級別人口（市区町村別））をご活用下さい。
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/daityo/jinkou_jinkoudoutai-setaisuu.html