ポイント
▶お出かけ先を決める際にチェックする情報は料金のほか口コミと写真
2022年の年末年始は3年ぶりの行動制限のない冬休みとなり、帰省や旅行も既にコロナ前の行動に戻りつつあります。2023年1月10日からは全国旅行支援が再開され、秋に実施されていた時に引き続き、各地での賑わいが期待されています。そこで、お出かけや全国旅行支援への関心が現在どの程度なのかについて調査・分析をしてみました。
また、外出などに関して現在ほぼコロナ前の行動が戻ってきていることを踏まえ、今回はお出かけ先を探す際にどのような点を重視しているか、SNSなどの利用はどの程度なのかなどについても調査・分析しました。
まずはお出かけ、旅行関係のワード検索の推移を見てみましょう。
以下は、Google Trends(ある単語がどのくらいGoogleで検索されたのかを表した推移データ)で、「コロナ」や「旅行」、「おでかけ」の検索数の推移を見たものです。
「コロナ」に関しては、もともと「第8波」自体が大きく話題になっていませんでしたが、すでに年末年始にはピークアウトしてきていたこともあり、関心がさらに低下してきています。
出典:Google Trendsより
「おでかけ」は冬休み前に検索が増えたあと少し落ち着き、1月の現在は微増という状況です。
出典:Google Trendsより
「旅行」や「全国旅行支援」は、1月10日に再開された時期に多少の盛り上がりを見せていますが、秋に実施された時ほどではありません。1月の再開後では、秋に実施されたときと比べて割引率が下がったことなどが影響しているのではと推測しています。
出典:Google Trendsより
出典:Google Trendsより
お出かけ先を決める際に、行く決め手になる情報はどんな情報かをユーザーアンケートで聞いてみました。
最も多かったのは「料金」で、入場料などの価格が大きなチェックポイントとなっています。次いで「口コミ」、「写真」が多いという結果でした。行って楽しい場所であるのか、自分の子どもの年齢にあった遊び場であるのかなどを事前に口コミや写真でチェックをしている人が多いと思われます。
出典:2023年1月ユーザーアンケートより
お出かけを決める際に、SNSで探す際はどのサービスを利用するのかを聞いてみました。
Instagramが5割を超えており、続くTwitter、YouTube、LINEが2割程度だったことと比べると圧倒的に多いという結果でした。
先ほどお出かけ先を決める際に「写真」の情報を重視する人が多いことをご紹介しましたが、写真を一目でチェックできるInstagramの利便性が利用の高さを後押ししていると思われます。
一方でお出かけ先を探す際に、SNSを使わないという人も3割弱いることも注目されます。
出典:2023年1月ユーザーアンケートより
昨年夏からは行動制限などは出されておらず、第8波があったもののお出かけや旅行などの行動にあまり大きな影響はありませんでした。
ただし、1月に再開された全国旅行支援については、秋の実施時と比較すると関心は低めとなっています。
今回アンケートでお出かけ先を決める際に確認する情報を聞いたところ、料金のほか口コミと写真などが多くあがりました。子どもの年齢にあった遊び場であるかどうかなどを事前に口コミや写真でチェックをしている人が多いと思われます。
また、お出かけ先を探す際に利用するSNSの中では、Instagramが最も多いことがわかりました。お出かけ先の写真情報へのニーズの高さが表れています。
新規感染者の数の増減の報道が少なからずユーザーの行動に影響を与えていたと思われますが、現在、新型コロナは2類相当から5類へと移行されることが検討されており、移行する時期は早ければ今月中にも判断される見通しです。
ようやくお出かけ市場もコロナ禍を抜けてきました。今後は海外からの来日数も増えていくことでしょう。とはいえ物価高などによる消費控え、原材料費の高騰によるお出かけ施設の収益への影響などマイナス要因も懸念されます。今後もお出かけ市場の動向を注視していきたいと思います。
■いこーよユーザーアンケートの調査概要査方法
調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー
調査期間/2023年1月4日~1月11日
サンプル数/308サンプル
調査分析/いこーよ総研