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▶再び「コロナ」や「自粛」への関心高まるも第5波、第6波に比べて低め
コロナ禍になってから初めて行動制限のない夏休みを迎える中、6月末から始まったBA5による第7波の勢いが止まりません。そこで今回は、7月に入りおでかけ意欲がどのように変化しているのか、おでかけや旅行に対する意識が昨年と比較してどうなっているのか等について調査・分析をしてみました。
以下グラフは、2020年4月からのいこーよサイト閲覧数(おでかけ施設ページのみ)と、2019年(コロナ前)の閲覧数を比較したものです(2019年を100%として比較)。おでかけ意欲の増減をみるひとつの指標として活用しています。 7月の現時点では、対2019年比111%と好調で、第7波の影響は今のところほとんど受けていません。
※直近の7月のデータは、分析時点の7月中旬までのデータを使用。
※2021年3月以降は、昨対比ではなく、新型コロナの影響を受けていない2019年3月~2020年2月のデータをベンチマークとして比較。
出典:Google Analyticsより
以下は、Google Trends(ある単語がどのくらいGoogleで検索されたのかを表した推移データ)で、「コロナ」の検索数の推移を見たものです。第7波後、コロナへの関心が高まり、検索数も増えてきています。
出典:Google Trendsより
「BA5」に対する関心も、第7波以降急激に高まってきています。
出典:Google Trendsより
「自粛」については、第7波になってから少し高まりはしたものの、行動制限なしという政府の方針もあり、第5波、第6波と比べるとそれほど高くはなってはいません。
出典:Google Trendsより
「自粛」意識が高まっていないこともあり、「おでかけ」のワードが多く検索されています。7月以降も「いこーよ」サイトの訪問数が好調であるのはこのためと思われます。
出典:Google Trendsより
一方、「旅行」意欲はやや下降傾向にあります。全国旅行支援の延期なども影響していると思われます。
出典:Google Trendsより
続いて、今年の夏休みの計画について聞いた結果がこちら。第5波が来ていた昨年に聞いた同様の設問結果と時系列で比較しています。
昨年2021年は、夏休みの計画を立てているという人は19%しかいなかったのに対し、今年は45%と大幅に増加しており、昨年も第5波が夏休み時期に来ていたのにもかかわらず、今年の方が夏休みの計画を立てている人が多くなっています。
出典:夏休みをどうした?どうする?いこーよ特別アンケート(2021年/2022年)より
また、今年の夏休みにやりたい事について聞いたところ、昨年、今年ともに、「旅行」「プール」「花火大会」などが上位にランクインしています。昨年に比べて、5ポイント以上減っている行き先は「花火大会」「キャンプ」「動物園」「牧場」で、花火大会を除いてコロナ禍では人気だったレジャーが少し低下傾向にあります。
出典:夏休みをどうした?どうする?いこーよ特別アンケート(2021年/2022年)より
今年の夏休みに使う予算にはばらつきがあり、もっとも多かったのは3万円~5万円未満(27%)ですが、10万円以上を予定している人も16%、1万円~3万円未満と低めの予算も26%となっています。
出典:夏休みをどうした?どうする?いこーよ特別アンケート(2021年/2022年)より
夏休みのおでかけ予定の頻度について聞いた質問では、「2~3回」が55%ともっとも多い結果となりました。昨年とほぼ変わりはなかったものの、2022年では「4~5回」と高頻度で出かけようとしている人がやや増加していました。
出典:夏休みをどうした?どうする?いこーよ特別アンケート(2021年/2022年)より
夏休みの旅行・おでかけの同伴者では、昨年も今年も「家族だけ」が最多ですが、今年はその割合が少し減っており、その代わり「家族+祖父母」、「家族+親戚」の割合が増えています。コロナ禍での3年目の夏であり、家族とだけではなく、家族以外の人と旅行やおでかけに行くという人が少しずつ増えてきているようです。
出典:夏休みをどうした?どうする?いこーよ特別アンケート(2021年/2022年)より
第7波の到来の中でも、いま時点でおでかけ意欲はそれほど減退しておらず、今までのコロナ感染拡大の波とは違う状況が見られます。夏休みのおでかけ予定について聞いた質問でも、昨年と比較して今年は多くの人が予定を立てており、夏休み中のおでかけ予定の頻度や、家族以外とも一緒におでかけや旅行に行くという割合が増えていたりと、昨年から変化が見られます。
しかし、連日急激に感染者が増加しており、今後の動きは不透明感を増しています。コロナ禍で初めての行動制限のない夏休みを迎えている中、おでかけや旅行でも、各自が感染防止を徹底しながら行動することがより強く求められていると感じます。