訪日外国人数が9月時点で前年累計超え! 中国・韓国旅行者が牽引

行楽日和の秋。観光地や街中では訪日客の姿が多く見られます。現在の訪日客の状況はどうなのでしょうか。日本からの出国者の状況などについてもまとめました。
(前回のインバウンドについてのレポート記事はこちら)

ポイント

9月時点で前年の年間累計を上回る

中国の訪日客が回復

出国日本人数8月は140万人超え

まとめ

9月時点で前年の年間累計を上回る

まずは訪日外客数の推移を見てみましょう。(訪日外客数とは、日本を訪れた外国人旅行者数のことで、法務省集計による出⼊国管理統計に基づき日本政府観光局が独自に算出しています。詳しくは日本政府観光局のサイトを参照ください)

以下は、2023年1月から2024年9月までの訪日外客数をいこーよ総研がグラフにしたものです。

サマーシーズンよりもわずかに数値は減少していますが、勢いがとどまることはありません。9月は2,872,200人となり、8ヵ月連続で同月過去最高を記録。さらに、2024年1月~9月までの累計は2,680万人を超え、9月時点で前年2023年の年間累計(25,066,350人)を上回っています。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2024年7月以前の数値は訪日外客数のうち観光客数で作成
2024年8月以降は訪日外客数総数の推計値で作成

つぎのグラフは、2023年~2024年の訪日外客数を2019年の同月と比べた割合をグラフにしたものです。

ちょうど1年前の秋の行楽シーズン以降、訪日客はコロナ前の2019年比を上回りました。今年の9月には2019年比の120%を超え、夏以降も増加しています。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2024年5月以前の数値は訪日外客数のうち観光客数で作成
2024年6月以降は訪日外客数総数の推計値で作成
2019年の同月と比較

中国の訪日客が回復

次に、国別の訪日外客数の推移を見てみましょう。

2023年1月から、月ごとにどの程度、訪日外客数が変化しているかを見ていきます。

訪日客の回復が鈍化していた中国ですが、5月~7月にかけてその数は急増しました。8~9月は、その勢いは少し落ち着いたものの、韓国とほぼ同じ数値で並び、トップを牽引しています。10月の中国国慶節の大型連休では、「日本への渡航者が多数」と予測した報道もありました。今後も、中国からの訪日客は増加していくと思われます。

各国、6〜7月のピークよりも数値は減少傾向にありますが、韓国、台湾、⽶国、香港、豪州、フィリピン、ベトナム、マレーシアについては、9月として過去最高を記録しています。(※日本政府観光局(JNTO)10月報道発表資料より参照)

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成

出国日本人数8月は140万人超え

続いて、出国日本人数を見ていきます。(出国日本人数とは、海外に渡航した日本人の数です。 当該月の翌月に、法務省の出入国管理統計からJNTOが独自に算出し、訪日外客数と併せて発表しています。詳しくは日本政府観光局のサイトを参照ください)

以下は、2019年1月から2024年9月までの出国日本人数をいこーよ総研がグラフにしたものです。

円安の影響もあり、低迷している出国客。しかしながら、夏休みの7月~8月にかけて増加し、8月は140万人を超えました。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2024年9月は出国日本人数の推計値で作成

以下は、2019年の同月と比較した割合のグラフです。

回復は緩やかですが、2019年比の約7割まで回復してきました。加速していた円安もピーク時と比べ円高に転じています。今後、出国数がどう変化していくか、注視していきたいと思います。

出典:日本政府観光局(JNTO)発表のデータをもとにいこーよ総研でグラフ作成
注:2023年1月以降は2019年の同月と比較
2024年9月は出国日本人数の推計値で作成

まとめ

訪日外客数は、9月は287万人を超え、8か月連続で同月の過去最高を記録しました。2024年1月から9月の累計では、前年の年間累計を上回る結果となっています。9月の訪日客数はサマーシーズンからは若干減少しているものの、2019年比では120%となっており、訪日客数は依然として高い水準を維持しています。

中国からの訪日客数も順調に回復しており、7月以降は韓国と共にトップを牽引しています。10月の国慶節の大型連休には多くの中国人が日本を訪れており、今後も中国からの訪日の増加は続くと推測されます。

また、韓国、台湾、米国、香港、オーストラリア、フィリピン、ベトナム、マレーシアでは、9月として訪日客数の過去最高を記録しました。

一方で、円安の影響を受けて低調な日本からの出国者数ですが、夏にかけて増加。8月は140万人を超えました。ようやく、2019年比の約7割まで回復しています。

今後も、年末年始にかけて訪日客数や出国客数の動向を注視していきたいと思います。