2023年3月公開分(2・3月分データ)「春休みに向けてお出かけ、旅行意欲高まる」

春休みを目前に控え、お出かけや旅行の計画を立てている方も多くいることでしょう。インフルエンザの流行はまだ収まってはいませんが、新型コロナは全国的に落ち着いてきています。また、全国旅行支援の6~7月までの延長が各自治体から発表されており、お出かけや旅行には追い風となっています。

そこで、今月は春休みに向けたお出かけ意向などについて分析をしてみました。

ポイント

過去最も「コロナが怖い」人が減少、お出かけや旅行の関心が非常に高まる

コロナ前よりさらに「宿泊施設」への関心が増加

お出かけ市場レポート総括

過去最も「コロナが怖い」人が減少、お出かけや旅行の関心が非常に高まる

まずはコロナ意識の状況を見てみましょう。

これは、現在の新型コロナウィルスの感染リスクに対する考えを、時系列で比較したデータです。計測し始めたこの3年間で今回が最も「怖い」の合計が少なく、「気にしていない」の合計が多くなりました。春休みやGWに向けてますますお出かけや旅行への意欲が高まっていくと思われます。

次にGoogle Trendsで春休みに向けてどのくらいお出かけ意欲が盛り上がっているかについて見てみました。(※Google Trendsとは、ある単語がどのくらいGoogleで検索されたのかを表した推移データ)

グラフが示している通り、春休みに向けて「お出かけ」という単語を非常に多くの人が検索していることがわかります。

出典:Google Trendsより

次に、同じくGoogle Trendsで「全国旅行支援」について見てみました。
4月以降も各自治体で延長されることが発表されたことを受けて、こちらも関心が高まってきています。

出典:Google Trendsより

コロナ前よりさらに「宿泊施設」への関心が増加

次に、2019年のコロナ前と比較して、ウィズコロナの現在でお出かけ先のジャンルがどのように変化しているかについて分析をしました。

コロナ前(2019年)と比べて、ウィズコロナの時期(今回のデータでは2022年9〜11月を抽出)では「公園」にお出かけする割合が増加したほか、「宿泊施設」「体験施設」へのお出かけ割合が増加しています。「宿泊施設」への関心の増加はコロナ禍で旅行が自粛されていたことへの反動や全国旅行支援の後押しの影響と考えられます。

3月以降も全国旅行支援が延長されるため、しばらくは「宿泊施設」へのニーズの高まりは継続されると思われます。

詳細や分析手法については、ウィズコロナとなりお出かけ先のジャンルはどう変わった?コロナ前と比べて「公園」「宿泊施設」に行く割合が増加をご参照ください。

出典:いこーよサイトアクセス解析より

お出かけ市場レポート総括

春休みを目前に控え、全国旅行支援の延長、コロナの落ち着き、マスク装着の個人判断化など、お出かけや旅行にとっては追い風の状況です。

Google Trendsのデータをみても、春休みのお出かけや全国旅行支援について検索する人が増加しており、関心の高まりが表れています。

コロナ前と現在とでお出かけ先のジャンルの変化をみると、昨年秋時点ではコロナや物価高の影響で、公園などの身近で無料のアウトドアジャンルが人気である状況が見られます。しかし、現在のお出かけ意欲の高まりを鑑みると屋内施設や有料施設などにも次第に人が戻ってくることが期待されます。

その際、全国旅行支援の恩恵を受けられる業態や施設だけでなく、それ以外の業態や施設でも、家族のニーズを捉えてこのお出かけ意欲の高まりにうまく乗っていく必要があるでしょう。
いこーよ総研では、今後もsのような家族のお出かけニーズについてレポートをしていきたいと思います。

■いこーよユーザーアンケートの調査概要査方法

調査方法/インターネットアンケート

調査地域/全国

調査対象/いこーよおよびいこーよアプリを利用したユーザー

調査期間/2023年3月6日~3月13日

サンプル数/386サンプル

調査分析/いこーよ総研