2022年３月公開分（２・３月分データ）「３月のお出かけ状況と春休みのお出かけ意欲について」

2022年3月22日 2022年3月22日

actindi

1月下旬から東京や大阪など18都道府県で適用されていたまん延防止等重点措置が3月21日に解除されました。日々の新型コロナウィルスの新規感染者数も減少しており、春休みに向けてお出かけ市場に活気が戻りそうです。そこで今回は、3月のお出かけ状況とこれから迎える春休みのお出かけに対する意欲について分析してみました。

新型コロナへの関心は低下、お出かけや旅行への関心が非常に高まっている

以下は、Google Trends（ある単語がどのくらいGoogleで検索されたのかを表した推移データ）で、「オミクロン」の検索数の推移を見たものです。1月末にピークとなっていたオミクロン株への関心が新規感染者の減少に伴い、発生前に近いレベルにまで低下しました。

出典：Google Trendsより

同様に、「コロナ」への関心も大きく低下しています。

出典：Google Trendsより

「オミクロン」「コロナ」への関心の低下と同時に、「自粛」のワードも低下しています。

出典：Google Trendsより

一方、2月時点の分析では、まだ「お出かけ」や「旅行」全般への関心は低迷していましたが、3月となり「おでかけ」「旅行」のワードが多く検索されるようになり、お出かけ意欲がだんだん高まってきているのがわかります。

出典：Google Trendsより

出典：Google Trendsより

いこーよのセッション数データでもお出かけ意欲回復が表れている

以下グラフは、2020年4月からのいこーよサイト閲覧数（お出かけ施設ページのみ）と、2019年（コロナ前）の閲覧数を比較したものです（2019年を100%として比較）。お出かけ意欲の増減をみる一つの指標として活用しています。

このデータでも、お出かけ意欲の高まりが表れてきており、春休みに向けてさらに高まっていくことが予想されます。

※直近の3月のデータは、分析時点の3月中旬までのデータを使用。
※2021年2月以降は、昨対比ではなく、新型コロナの影響を受けていない2019年2月～2020年1月のデータをベンチマークとして比較。
※2022年3月公開のデータから、2021年2月と2022年2月のデータは2019年2月のデータとの比較に変更。

出典：Google Analyticsより

続いて、いこーよサイトの回遊率についてです。以下グラフは、2020年４月からのいこーよサイト内の回遊率（サイト内の複数のページを巡って閲覧する率）を、コロナ前の2019年と比較したものです（2019年を100%として比較）。回遊率が高いほどユーザーのお出かけ意欲が高く、複数の施設からお出かけ先を積極的に検討していることを表します。

このデータでは、3月前半は対2019年比が２月のデータと同程度の71％に留まっていますが、3月後半に向けて回遊率も高まってくると推測されます。

出典：Google Analyticsより

春休みは日帰りのお出かけや宿泊を伴うお出かけを予定している家族が多数

春休みのお出かけ予定について聞いた質問では、「日帰りのお出かけをする」が42％、「宿泊を伴ったお出かけをする」が25％と、お出かけ意欲が非常に高い様子が見られます。「まだ決めていない」という回答も43％と高めですが、一方で「お出かけはしない」と明確に決めている家族は4％しかいません。

昨年2021年2月にいこーよアンケートで同じような質問をした際は、「出かける予定はない」と回答した家族が36％もおり、それと比較すると今回「お出かけはしない」との回答が4％しかいないのは、今年の春休みのお出かけ意欲が非常に高いことを表していると言えます。（※2021年は1都3県で3月21日に緊急事態宣言が解除され、4月18日までが経過処置期間、その後8月に再度緊急事態宣言が発令されるまではまん延防止等重点措置期間でした。）

出典：いこーよ３月ユーザーアンケートより

続いて、「春休みにお出かけしたい」と回答したユーザーに、予定しているおでかけ先について聞いてみました。もっとも多いのは「公園」ですが、その他「動物園・サファリパーク」「遊園地・テーマパーク」など、多くの施設ジャンルがお出かけ先としてあがっています。屋外が心地よい季節になるのに伴い、上位は屋外施設のジャンルがあがっています。

出典：いこーよ３月ユーザーアンケートより

お出かけ市場レポート総括

多くの都道府県で適用されていたまん延防止重点処置も解除となり、お出かけ意欲の回復が顕著になってきました。アンケートの結果でも、多くの家族が春休みには日帰りや宿泊を伴ったお出かけをしたいと回答しており、お出かけ市場に活気が戻りつつあります。岸田首相も、今後は感染を拡大させないために「最大限の警戒をしつつ安全・安心を確保しながら、可能な限り日常の生活を取り戻す」と述べています。

新型コロナが海外で発生し、本格的に日本に新型コロナが入ってきた2020年2月からすでに2年以上が経過しています。コロナ禍になってから3度目の春を迎えた今、子ども達の家族とのお出かけや学校行事などへの参加の機会がこれ以上奪われないようになることを期待しています。また、合わせて、今月東北で起きた地震被害の一日も早い復旧と、多くの子ども達にも被害が出ていると報道されている現在進行中の世界での戦禍が一刻も早く収束に向かうことを日々願っています。