子どものSNS利用、いじめ・グループ外しへの不安多数【子どものスマホ調査<後編>】

子どもはSNSで何をしているのか。どんな不安やトラブルが起きているのか。スマホを持つ子どものSNS利用について、利用しているコンテンツや保護者が感じている不安などについて、いこーよモニターアンケートをもとに、調査・分析しました。

スマホのデビュー学年、家庭内ルール・もめごとの実態については前編でご紹介しています。

ポイント

▶スマホを持つ子の約56%がSNSを利用 毎日使う子は約3割に

▶利用SNSトップはLINEトーク InstagramやTikTokも3割超

▶SNSでは「友達との交流」が75%

▶不安のトップは「知らない人との接触」 SNS依存やいじめへの懸念も上位に

▶SNSでヒヤッとした経験 「いじめ・グループ外し・既読無視」が最多

▶まとめ

スマホを持つ子の約56%がSNSを利用 毎日使う子は約3割に

子どもがスマホを持っている保護者に、子どもがSNSを利用しているかを尋ねました。「毎日利用している」32%、「ときどき利用している」24%を合わせると、スマホを持っているこどものうち、SNS利用者は56%という結果になりました。

「利用していない」は38%、「わからない」は7%でした。「わからない」という回答も一定数あり、子どものSNS利用を把握しきれていない保護者もいることがうかがえます。

出典:いこーよモニターアンケート2026年7月調査より

利用SNSトップはLINEトーク InstagramやTikTokも3割超

利用しているSNSを聞くと、「LINEトーク」が81%で圧倒的な1位。友達との日常的なやり取りに使われていることが見て取れます。次いで「YouTube」53%、「Instagram」32%、「TikTok」31%と続きます。

LINEが子どもたちのコミュニケーションの中心になっている一方、InstagramやTikTokも3割を超えており、複数のSNSを使い分けている子どもも多いことがうかがえます。どちらも幅広い年代に利用されており、実名登録が不要で知らない人の投稿にも触れやすいSNSです。

出典:いこーよモニターアンケート2026年7月調査より

SNSでは「友達との交流」が75%

子どもがSNSをどのように使っているかを尋ねました。最多は「友達など知り合いと交流する」が75%。次いで「投稿・動画・ライブ配信を見る(49%)」、「興味のあることの情報収集・フォロー(39%)」と続きます。

自分から発信するよりも、投稿・動画・ライブ配信を見たり、情報収集として利用するケースが多いようです。

一方で「SNSで知り合った人とやり取りする」も8%で、保護者にとっては気になる数字かもしれません。

出典:いこーよモニターアンケート2026年7月調査より

不安のトップは「知らない人との接触」 SNS依存やいじめへの懸念も上位に

子どものSNS利用への不安を尋ねたところ、「知らない人との接触、出会い」が59%でトップに。子どもが見知らぬ人と接触することへの警戒感は、保護者にとって最も切実な不安といえそうです。

次いで、「SNS依存」が47%と続きました。前編でもスマホの使いすぎがもめごとの原因トップだったように、依存への不安はSNS利用においても大きな課題として浮かび上がっています。

さらに、「いじめ、グループ外し、既読無視など」も45%と多数に。SNS上のいじめは表面化しにくく、気づかないうちに深刻化しやすいだけに、保護者の不安も大きいことがうかがえます。また、「SNSを通じて犯罪に巻き込まれること」も45%にのぼります。SNSが入口となり犯罪に発展するケースが社会的にも報道されていることから、保護者の危機感も高まっているといえそうです。

このように子どものSNS利用に対して、保護者は多面的な不安を抱えていることがわかります。

出典:いこーよモニターアンケート2026年7月調査より

SNSでヒヤッとした経験 「いじめ・グループ外し・既読無視」が最多

SNS利用者のうち、ヒヤッとした経験があるかを尋ねました。

多くの家庭でヒヤッとした経験はないものの、「いじめ、グループ外し、既読無視など」が15%となり、子ども同士のトラブルでヒヤっとした経験があるという保護者は少なくありません。

次いで、「知らない人との接触、出会い」12%、「個人情報や居場所の流出」9%と続きました。

出典:いこーよモニターアンケート2026年7月調査より

実際に起きたトラブルはあるか尋ねたところ、「起こっていない」が64%となりました。

しかし、ヒヤッとした経験と同じく、身近な友達とのいじめやグループ外しが最多でした。SNSを通じた友達とのトラブルは、子どもたちの日常に潜んでいることが見えてきます。

出典:いこーよモニターアンケート2026年7月調査より

まとめ

スマホを持つ子どもの約56%がSNSを利用しており、LINEを軸にした友達とのコミュニケーションが中心です。動画視聴や情報収集としての利用も多く、SNSはすでに子どもの日常生活に深く溶け込んでいます。

保護者が抱く不安は、知らない人との接触、依存、いじめ、犯罪への巻き込まれなど多岐にわたります。実際にヒヤッとした経験や、友達とのトラブルが起きている家庭も少なくありません。オーストラリアでは2025年に16歳未満のSNS利用を禁止する法律が施行され、世界的にも子どものSNS利用をめぐる議論が高まっています。日本では現時点で法的な年齢制限はありませんが、子どものSNS利用について、家庭の中で使い方やリスクについて日頃から話し合うことがより大切になっているといえそうです。

■いこーよアンケート調査概要

調査方法/インターネットアンケート
調査地域/全国
調査対象/いこモニ(いこーよモニタークラブ)
調査期間/2026年7月9日〜7月15日
サンプル数/546サンプル(うちスマホ所持135名、SNS利用75名)
調査分析/いこーよ総研